2021年7月1日、メルセデス・ベンツ日本は新型「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発表し、先行予約の受け付けを開始した。なお、顧客へのデリバリーは2021年11月以降を予定している。
日本仕様はV8とV12のツインターボ2種を搭載
1920年代の名車「マイバッハ」をダイムラー・ベンツが現代に復活させたのは、2002年のことだった。2014年にメルセデスのサブブランド「メルセデス・マイバッハ」となり、Sクラスをベースにしたモデルとなった。今回の新型は、メルセデス・マイバッハ Sクラス(以下、マイバッハ Sクラス)としては2代目となる。
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新型マイバッハ Sクラスも現行型と同様、メルセデス・ベンツ Sクラスをベースとしており、新型Sクラスのロングホイールベース版よりもホイールベースをさらに180mm延長している。クロームフィンを中央に配したボンネットやメルセデス・マイバッハ専用のフロントグリルは荘厳とした雰囲気を醸し出し、縦に走る立体的なトリムが際だったフロントグリルには、中央上部のクローム部分にブランド名の一部である「MAYBACH」の文字が刻まれている。
乗降性の向上も図ったリアドアとより垂直に近い角度のCピラーには、サイドトリムに溶け込むフレームによって囲まれた固定型のクォーターウインドーと、このクルマの特別なステータスを強調するマイバッハブランドのエンブレムを配置している。
リアには2ピース型コンビネーションランプを備え、マイバッハ Sクラスでは内部にライトを追加して、一部が動的に点灯する機能が与えられ、夜間走行時には特有の見栄えを演出する。リアバンパーとエグゾーストエンドも専用の意匠で、落ち着きと重厚感のあるリアエンドデザインとなっている。
4人乗り仕様のファーストクラスパッケージも用意
インテリアでは、12.3インチのコックピットディスプレイが備わり、「マイバッハ」モードではブランドカラーのローズゴールドが、メーターの周囲と指針にあしらわれる。ペダル、ヘッドレストクッション、フロントシートバックレストにはマイバッハのエンブレムがあしらわれ、ステアリングホイールやイルミネーテッドステップカバーには「MAYBACH」の文字が刻まれている。
シートは新型Sクラスを踏襲した上で、ダイヤモンドパターンとダブルシームを加え、前席バックレストの背面は上質なウッドパネルとアンビエントライトを採用し、高級家具のような雰囲気を醸し出している。
ホイールベースの延長分はすべて後席の拡充にあてられており、後席左右のエグゼクティブシートは座面とバックレストを別々に調整することができ、バックレストのリクライニング角度は最大43.5度、もっとも起こした角度は19度に設定されている。標準で5人乗り仕様であるが、4人乗り仕様のファーストクラスパッケージを選択すると後席は左右独立シートとなり、クーリングボックス、格納式テーブルやシャンパングラスも装備される。
パワーユニットは、マイバッハ S580に4L V8ツインターボ+ISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を搭載、エンジン単体のスペックは503ps/700Nmだが、ISGにより20ps/200Nmを短時間発生することが可能だ。マイバッハ S680には、612ps/700Nmを発生する6L V12ツインターボを搭載する。
いずれのエンジンも9Gトロニックと呼ばれる9速ATと4WDシステムの4MATICを組み合わせている。また、後輪操舵システム「リア アクスルステアリング」も採用しており、駐車などの非常に低速な範囲では最大約10度、後輪を傾けて利便性を高める。車速が約60km/h以下で後輪を前輪と逆位相に最大4.5度、60km/h以上で前輪と同位相に最大2.5度操舵する。
リアドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能、路面の状況を読み取りサスペンションを調節するE-アクティブ ボディコントロール、安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」、テレマティクスサービス「メルセデス ミー コネクト」、MBUX(メルセデス ベンツ ユーザー エクスペリエンス)など、一部はオプションだが安全&快適装備ともメルセデスのフラッグシップ サルーンにふさわしい充実ぶりだ。
車両価格(税込)は、マイバッハ S580 4MATICが2648万円、マイバッハ S680 4MATICが3201万円。ハンドル位置は、S580は左右とも選べるが、S680は左のみとなっている。
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タントで良いわ!