6MTに換装したNSXと、先輩から託されたNSX、2台を愛するエンスージアスト
伊藤さんは、生粋のホンダ車エンスージアスト、現在は念願の1st・NSXとの日々を楽しんでいる。それも2台のNSXとだ。
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紹介するタイプSは増車車両。クルマとの出会いはNSXが集うツーリングクラブだった。クラブに1台目のNSX(AT車を6速MTに変更したスペシャル)で参加していた伊藤さんは、当時のタイプSオーナーに見染められ、たっての希望で譲渡されたという。聞けば、前オーナーは年齢を考えてNSXを手放すことを決意、今後もしっかり維持してくれる後継者を探していたのだという。伊藤さんはそのお眼鏡に叶い、タイプSを託されたのである。
伊藤さんは、熟慮の末に購入を決意。もう1台の宝物だったS2000を手放してタイプSをガレージに迎えた。前オーナーが伊藤さんを選んだポイントは、飾っておくのではなく、積極的に走らせる姿勢に惹かれたから。伊藤さんはサーキット重視だったタイプSを、公道ツーリング主体の自分スタイルにモデファイ。週末は積極的にドライブに連れ出し、手に入れてから約1年ですでに1万km弱を走破した。
伊藤さんは「ホンダ車は、ドライバーとクルマとの距離感が近いのが魅力。なかでもNSXは格別です。2台持っていても、それぞれ走りの個性が異なるので飽きることがない」と語ってくれた。
仕事を目一杯頑張り、週末はNSXで充電する生活スタイルは、自動車好きのひとつの夢。ちなみにヒストリックスポーツは、オーナーの高齢化が進行中だ。今回取材したタイプSは、「名車継承」という意味でも理想形と感じた。
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