37号車Deloitte TOM'S GR Supraの笹原右京とジュリアーノ・アレジが、スーパーGT第3戦鈴鹿3時間レースを、ポール・トゥ・ウインで制した。ふたりにとってはこれが、嬉しいスーパーGT初優勝だった。
スタートを担当したのは笹原。そこから2スティントで首位を守るも、後方からは14号車ENEOS X PRIME GR Supraが急接近。2回目のピットストップの際に先行を許してしまった。
最終スティントを担当したアレジが14号車ENEOSを追うが、なかなか差が詰まらない。しかし14号車には、ピットストップ時にアンセーフリリースがあったとして、ドライブスルーペナルティが科された。これで首位に立ったアレジは、その後安定したペースで走り、トップチェッカー。笹原、アレジ揃って、スーパーGT初の勝利を手にした。
フィニッシュ直後には感極まって涙した笹原。これまで何度もチャンスがありながら掴み損ねてきた勝利を遂に掴み、安堵したと語った。
「僕らが予選で使ったタイヤは、レーススタート時にはあまり適したモノではなくて、結構厳しいスティントでした」
笹原はそう自身の走りを振り返る。
「でも最初はマージンを築くことができ、良い流れで進めることができていました。でも、第2スティントではちょっとトラブルがあって、自分でも一瞬何が起きているのか分からないような時もありました。でも、なんとか首位でジュリアーノにバトンを引き継ぐことができました。それが最大のタスクだったんです」
「14号車にペナルティが出たのは、同じTGR陣営としては非常に残念ですけど、僕らはミスなく戦い抜いた結果、優勝という形になりました」
「GTに参戦を初めて、トヨタ陣営に移籍して……長いこと……ポールを獲ったり、勝てそうで勝てないことも何度もありました。でも今日、やっとそれを手にできて、自分としてはホッとしました。そして何よりもトムス、TGRの皆さんには、感謝してもし切れないです」
またアレジも初優勝。日本に戦いの場を移し、これまではうまくいかないことも多かったが、今回の勝利を機に、切り替えていきたいと語った。
「良いレースだったし、右京は良い仕事をしてくれたと思う。とても速かった。後からプレッシャーを受ける中、ミスしないで走るのは大変だったと思う」
そう笹原の仕事ぶりをアレジは讃えた。
「僕のスティントは、14号車と近い状況だったけど、ペースはあると信じていた」
「マシンのペースは良かったし、自信を持って走ることができた。だから、実力で勝てたと思っている」
「僕らにとって今回のレースは、とても重要だった。今後もこの流れを続けていきたい。これまではなかなかうまくいかなかったけど、今回の結果で切り替えていけると思っている」
次のスーパーGTのレースは、2ヵ月ほど間が空いて、8月上旬の富士戦。笹原は準備をしっかりしつつ、TOM'S会長兼ファウンダーの舘信秀の言葉通り「プッシュ」を続けていきたいと意気込んだ。
「シーズン後半に向けても、僕らがやることは変わらないです。今までやってきたように、正しいクルマのセットアップだったり、タイヤを選んだり、そういう準備をしっかりとやっていきたいです」
「今回はホンダのホームコースで勝てましたが、次の富士はTGRのホームコースですから、やっぱりそこで優勝したいという想いが強いです。ウエイトを積むことにはなりますけどね」
「ミーティングでは舘さんにいつも『プッシュ! プッシュ!』と言われているので、その『プッシュ! プッシュ!』で頑張りたいです」
アレジもこの高いモチベーションを維持して、勝利を目指すと誓った。
「重くなるから、富士は簡単じゃないと思う。でも集中し続け、プッシュしたい」
「僕らはモチベーションがすごく高いから、このまま挑んでいきたいね! 舘さんが言うように『プッシュ! プッシュ!』だ」
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