現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アンダー100万円のスズキ「謎ワゴン」が凄い! 全長3.6mの黄色ナンバーじゃない「ワゴンR」に驚き… MTもある仕様とは

ここから本文です

アンダー100万円のスズキ「謎ワゴン」が凄い! 全長3.6mの黄色ナンバーじゃない「ワゴンR」に驚き… MTもある仕様とは

掲載 22
アンダー100万円のスズキ「謎ワゴン」が凄い! 全長3.6mの黄色ナンバーじゃない「ワゴンR」に驚き… MTもある仕様とは

■ワゴンRは軽自動車のイメージを刷新した重要な1台

 軽自動車の代表格とも言えるスズキ「ワゴンR」。
 
 実は「軽自動車ではない」バージョンのワゴンも存在すると言います。

【画像】えっ… なんでこんなにデカい? 小さくない「ワゴンR」の写真を見る!(47枚)

「日本の自動車史に残る軽自動車」を10台挙げたとき、まず間違いなくその名前が上がるのがワゴンRです。

 かつて、軽自動車といえば室内の狭いものか商用車ベースのものがほとんどで、どちらも快適性の高いクルマとは言えませんでした。

 一方、1990年に道路運送車両法が改正され、軽自動車のボディサイズや排気量の上限が引き上げられることになりました。

 そのなかで登場した初代ワゴンRは、可能な限り全高を上げることで居住性や開放感を高め、必要十分なパワーを持つ実用的なモデルであったことから、従来の軽自動車のイメージをくつがえす存在として多くのユーザーから高く評価されました。

 ワゴンRの成功を目の当たりにしたダイハツはすぐさま「ムーヴ」の開発に着手し、1995年に発売します。

 そこからしばらくの間、日本の軽自動車市場はワゴンRとムーヴという2台の「トールワゴン」を中心に回っていくことになります。

 ワゴンRは、2006年から2011年には5年連続で軽自動車販売台数1位を獲得するなど圧倒的な販売台数を記録。

 さらに、全高の高い「スーパーハイトワゴン」が売れ筋となっている現在でも常に販売台数ランキングの上位に位置しています。

 ただ、販売台数はワゴンRを評価するひとつの尺度に過ぎません。

 ワゴンRの本当の価値は、それまで「安かろう悪かろう」という印象の強かった軽自動車を「実用性に優れたコストパフォーマンスのよいクルマ」へと刷新したという点にあります。

 そういった意味では、現在販売されている軽自動車の多くは、ワゴンRが切り拓いた道の上を歩んでいると言えます。

 このような背景もあり、ワゴンRは日本を代表する軽自動車のひとつとして広く知られています。

■軽自動車ではないワゴンRがある?その正体とは

 そんなワゴンRには、実は軽自動車ではないモデルも存在しています。

 さらに、あまり知られてはいませんが、そのワゴンRは20年を超える歴史をもち、軽自動車のワゴンRに匹敵するほどの販売台数を誇っています。

 そのワゴンRが販売されているのは、2023年に中国を抜いて世界で最も人口が多い国となったインドです。

 スズキとインドの関係は古く、現地企業との合弁企業であるマルチ・スズキとして、1983年より現地生産を行なっています。

 マルチ・スズキはインドの経済成長とともに業績を上げ続け、現在ではインド国内の乗用車市場で40%を超える圧倒的なシェアを誇っています。

 そして、そのマルチ・スズキを支えるのが、軽自動車ではないワゴンRなのです。

 マルチ・スズキ版のワゴンRは1999年に発売され、現在までに200万台以上が販売されていると言います。

 現在販売されているのは、2019年にフルモデルチェンジを果たし、2022年にマイナーチェンジが施された、インド製としては3代目にあたるモデルです。

 Aセグメントのコンパクトカーという位置付けのマルチ・スズキ版ワゴンRは、全長3655mm×全幅1620mm×全高1675mmと、軽自動車版のワゴンRと比べて全長が260mm、全幅が145mm拡大されています。

 当然のことながら、搭載されるエンジンも軽自動車用の660ccのものではなく、1リッターガソリンおよびCNGもしくは1.2リッターガソリンにという、現地の環境に合わせたものとなっています。

 軽自動車版ワゴンRよりもひとまわり以上大柄なマルチ・スズキ版ワゴンRですが、ボディサイズに比べて開放感のある広い室内が大きな特徴という点は、軽自動車版ワゴンRと同様です。

 また、スズキらしい徹底したコスト削減により、ベースモデルで55万4500ルピー(約97万円)と軽自動車版ワゴンRよりも安価となっています。

 このように、2つのワゴンRはそれぞれの市場のニーズに合わせて独自の進化を遂げてはいるものの、コンパクトでありながら高い居住性を持ち、なおかつ安価に入手できるというコンセプトは変わらないようです。

※ ※ ※

 同じくスズキの軽自動車であるアルトは、日本とほぼ同じ仕様でパキスタンで現地生産・販売されています。

 日本独自の規格である軽自動車がほぼそのままのかたちで海外で販売される例はめずらしく、現地でどのように受け入れられるのかに注目が集まっています。

こんな記事も読まれています

ホンダ新型「小型ミニバン」登場! 大型リアウイング&黒フェイス採用の新型「フリード」カスタム仕様発売!
ホンダ新型「小型ミニバン」登場! 大型リアウイング&黒フェイス採用の新型「フリード」カスタム仕様発売!
くるまのニュース
エルヴィス・ファン必見! トライアンフが「Bonneville T120 エルヴィス・プレスリー Limited Edition」を発売
エルヴィス・ファン必見! トライアンフが「Bonneville T120 エルヴィス・プレスリー Limited Edition」を発売
バイクのニュース
【カワサキ】カワサキモータースジャパンのカーボンニュートラルへの取り組みにファミリーマートが協賛
【カワサキ】カワサキモータースジャパンのカーボンニュートラルへの取り組みにファミリーマートが協賛
バイクブロス
マツダ版タイプR? 2LのV6搭載! レースにも出たマツダ・ランティスは超絶スポーツセダンだった!
マツダ版タイプR? 2LのV6搭載! レースにも出たマツダ・ランティスは超絶スポーツセダンだった!
ベストカーWeb
美女が「カウンタック」で疾走する伝説の映画『キャノンボール』の俳優が当時を振り返る…公開当時のまま維持される姿を全部見せます!
美女が「カウンタック」で疾走する伝説の映画『キャノンボール』の俳優が当時を振り返る…公開当時のまま維持される姿を全部見せます!
Auto Messe Web
130馬力のマツダ ファミリア 3ドアHB・GTとライバルのスポーティ度は? [driver 1989年4-20号より]
130馬力のマツダ ファミリア 3ドアHB・GTとライバルのスポーティ度は? [driver 1989年4-20号より]
driver@web
スタイリッシュな欧風クーペに待望のAMGが登場!メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペが日本上陸
スタイリッシュな欧風クーペに待望のAMGが登場!メルセデスAMG CLE 53 4MATIC+ クーペが日本上陸
Webモーターマガジン
高まるダニエル・リカルドに対するプレッシャー「好結果を出し続けなきゃいけない。移籍は考えてないよ」 重鎮マルコ博士はローソン昇格を示唆
高まるダニエル・リカルドに対するプレッシャー「好結果を出し続けなきゃいけない。移籍は考えてないよ」 重鎮マルコ博士はローソン昇格を示唆
motorsport.com 日本版
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい!  幻の「ちびメリ」とは?
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい! 幻の「ちびメリ」とは?
くるまのニュース
MIGRATRAIL のマルチハンガー「ADD HANGER LARGE/アドハンガーラージ」が発売!
MIGRATRAIL のマルチハンガー「ADD HANGER LARGE/アドハンガーラージ」が発売!
バイクブロス
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
5兆円超えって凄すぎ!! 営業利益5兆3529億円! トヨタが日本企業1位に輝いた理由はハイブリッドだった!?
ベストカーWeb
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
道路に書かれた「謎の▽」 意味はナニ? 大事な意味だけど…意外と忘れがち? 「白い逆三角」の正体とは
くるまのニュース
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
[旧型アルファード]新車時は450万円前後だったよね? 中古でも450万円超えってマジ!? 今後はどうなるのよ!!!!
ベストカーWeb
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
ハチロク乗りもGR86乗りもすれ違ったら敬礼必至! 偉大なるご先祖「TE27」のレビン&トレノが胸熱すぎるクルマだった
WEB CARTOP
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
最強の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」がワールドプレミア! 新型「R」「Rヴァリアント」発売へ
LE VOLANT CARSMEET WEB
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
日本最大級のモーターショー「ジャパンモビリティショー」が2024年も開催決定! 10月15日~18日に幕張メッセで「CEATEC」と併催。
くるくら
ヤマハ『MT-03 ABS』『MT-25 ABS』2024年モデルを発表。新色ダークグレーを採用
ヤマハ『MT-03 ABS』『MT-25 ABS』2024年モデルを発表。新色ダークグレーを採用
AUTOSPORT web
【ロイヤルエンフィールド】免許取得&新車購入で最大5万5,000円をサポートする「ライセンスサポートキャンペーン2024」を7/1より開催!
【ロイヤルエンフィールド】免許取得&新車購入で最大5万5,000円をサポートする「ライセンスサポートキャンペーン2024」を7/1より開催!
バイクブロス

みんなのコメント

22件
  • とうとうタイトルに専売の国名さえ入れない程、悪質になってしまったか。
    タイトルの担当者、更迭した方がいい。
    記事を読む人、いなくなるぞ。
  • 日本で販売しない車種を記事にするなおぢ「日本で販売しない車種を記事にするな!!!」
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

129.5158.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1300.0万円

中古車を検索
ワゴンRの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

129.5158.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.1300.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村