■パラ選手村の事故、オペレーターを書類送検という報道が流れる
2021年8月26日午後、東京2020パラリンピック競技大会の選手村で低速自動運転車「eパレット」と選手が接触する事故が起きた。
その後、2022年1月5日に複数のメディアが伝えるところによれば、この事故でオペレーターをしていたトヨタ社員を「過失運転致傷」で書類送検するというから驚いた。
【動画】これがパラリンピックの選手村の様子! 動画で見てみる!
この時点で警察&検察はオペレーターに責任ありと認めたということになります。
当然ながら運転免許証に点数が付く。そして道交法で処罰することを適当とする判断をしたワケだ。
そもそも事故が起きた場所は一般人も一般車も入ってこられない厳重なゲートのなかの選手村である。工場の敷地内と同じようなもの。
トヨタがウーブンシティを作ったら、そのなかで起きた事故ということになります。
パラリンピックの選手村という特殊な環境で走らせるということで、警察も事前協議に加わっていると思う。そこに「道交法を適用していいのか」ということが最初の疑問だ。
特殊な環境で発生した事故をどう扱うか、事前に決めていなかったのだろうか。
もし「オペレーターに責任あり」ということが解っていたなら、トヨタは何のメリットも無いeパレットなど提供しなかったかもしれない。
もっと深く掘り込めば自動運転って安倍政権時代、東京オリンピックで世界に自慢したいということから自動車メーカーに対しお願いベースで始めたこと。
自動車メーカーからすれば自動運転の難しさを警察以上に認識している。
だからこそ本来ならレベル4の自動運転することで開発したeパレットに安全を担保するオペレーターを乗せていた。交差点にも安全を確保するための要員を配置しています。
また、この手の事故についていえば事前に想定していたと思う。
私(国沢光宏)も事前取材で「酔っ払った選手が飛び込んできたどうなるか?」と聞いている。
答えは「避けられないと思います」だった。
もちろん今回の事故、ぶつかった人にまったく悪気無し。事故の詳細は文章の最後に解説しているので御一読を。
いずれにしろ事故はシステム全体の問題に起因していると思う。
eパレットの運行を認めた組織にだって責任ある。それをオペレーターだけが悪いということにしようとしています。もちろんオペレーターを任命したトヨタも悪いということ。
酷い話です。
勘ぐって考えたらウーブンシティに対する警告かもしれません。
「私有地といったって日本の国土。勝手なことするなよ!」ということです。
工場など私有地のなかで起きた軽微な事故も警察が介入するぞ、ということでもある。(編集部注:実際に私有地でも警察が介入する事例もある)
そんな警察は電動キックボードの規制を大幅緩和するという。警察、もはや何を考えているのかまったく解らなくなりました。
事故の概要を。
歩行者を検知すると停止するeパレットだが、事故当時は周囲に歩行者がたくさんいるなかで運行されていた。こういった状況、自動運転だと事実上動けなくなる。
本来なら緊急対応のため乗っている監視役のオペレーターが、仕方なく自分の判断で発進させている状況だった。事故時も横断歩道のある交差点に差しかかるや、人を感知して自動停止。
ここで安全を確保するため歩道に配置されていた警備員が歩行者の通行を止め、安全を確保することになっていたという。
けれど道路を渡ろうとした人がおり接触。なぜ目の前に車両があるのにぶつかっていったかといえば、視覚に障害のあるパラリンピック選手だったからだ。
ちなみに視覚に障害がある人は事故防止のため道交法14条で白杖の使用を義務付けられています。
オペレーターも警備員も白杖を見たら対応は変わっていたかもしれない。
どうして白杖を持っていなかったのかといえば、全盲の人ではなく視野狭窄という視覚障害だったためです。
そして警察も検察も「公道じゃないから白杖無しで問題なし」と過失を認めなかったのかもしれません。
オペレーターも警備員も歩行者はeパレットを見ており、渡らないと思っていたが、歩行者は気がついていなかったということになる。
この接触で皆さん辛い目にあったと思う。もちろん一番残念だったのは、長い間練習してきたのに戦えなかった選手だ。
事故を受けトヨタの豊田章男社長も真っ先に選手のことを気遣っていました。
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