ダニエル・リカルドのF1でのキャリアはおそらく終焉を迎えたが、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、非常に人気の高いリカルドを、今後もレッドブルの活動に何らかの形で関わらせていくことに関心があると述べている。
9月26日、RBは、リカルドを外し、次戦アメリカGPから2024年シーズン終了まで、リアム・ローソンが角田裕毅のチームメイトを務めることを発表した。
リカルドが苦しんだマシントレンドの変化と、自信を打ち砕いたフェルスタッペンの存在【中野信治のF1分析/第18戦】
このニュースはリカルドのファンを悲しませたが、一方で、35歳のリカルドが苦戦し続け、思うようにポイントを獲得できず、2025年の残留を確実にするだけのパフォーマンスを見せていなかったことは明らかであり、レッドブルのこの決断は予測できたものだった。
リカルドは、レッドブルグループでのF1レースシートを失った。しかしマルコは、レッドブルの広報活動の分野において、8回の勝利を挙げた経験を持つ彼との協力関係を維持することには価値があると考えている。
「話し合いを行った。我々が関心を持っていることは間違いない」と、マルコはドイツのウェブサイト『Motorsport-Total』に語った。
「彼は最も人気があるF1ドライバーのひとりであり、とりわけアメリカでの人気が高い」
「しかし、彼は自分の将来全体について考える時間を望んでいる。他のレースカテゴリーに出場することはないと私は考えている。彼がレース活動をしないのであれば、PR活動を行うことを望むだろうか、とも思う」
「リカルドには多額の蓄えがある。将来の人生をどう形作りたいのか決めることは、彼にとって人生にかかわる決断だと言えるだろう」
F1での最後のレースになると、すでに広く理解されていた前戦シンガポールGPを終えた後、リカルドは、モータースポーツにおける将来とトラックを離れた人生の両方について、じっくり考える時間を持つと語った。
彼はまた、レッドブルや他のチームでリザーブドライバーを務める可能性については否定した。
「昨年の場合は、一歩踏み込んでおくことが理にかなっていた。その先に目指していた重要なことは、レッドブルへの復帰だったからだ」とリカルドは語った。
「同じことをするというのは……。僕はキャリアを再開するつもりはない。35歳だが、長年見せてきたペースを今も示している。ただ、毎週末そのペースを発揮することは、以前より難しくなっているのは明らかだ」
「35歳の今よりも25歳の時の方が楽だったのは間違いない。競争が激しくなっているからなのかもしれないけどね」
リカルドが、レッドブルでアンバサダーなど、ドライバー以外の役割を担うことになるのかどうかはまだ明らかではない。コラボレーションを継続する扉は開かれているが、最終決定はリカルドに委ねられている。
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