もくじ
ー 220dスポーツ/450 4マティック・スポーツ
ー 2画面をひとつに インテリアデザイン
ー ISG搭載のメリットは?
ー 新型CLS 日本価格/装備情報
『M・ベンツ新型CLS 5人乗りクーペとしてフルチェン』すべての画像をみる
220dスポーツ/450 4マティック・スポーツ
メルセデス・ベンツ日本は、7年ぶりにフルモデルチェンジした新型CLSを発売した。
メルセデス・ベンツCLSは、流麗なクーペスタイルと、サルーンの快適性と機能性を融合した4ドアクーペ。
新型は、前傾したフロントエンドや低い位置に設けられた幅の広いヘッドライト、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用。それぞれのモデルに、最新のパワートレインを搭載するほか、最先端の安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」など先進技術を装備する。
エクステリアデザイン
フロントには、シングルルーバータイプのダイヤモンドグリルを採用し、メルセデス・ベンツのクーペモデルに共通するデザインに。細く、幅の広いデザインのヘッドライトは側面が内向きに傾斜しており、グリルのデザインと相まって、シャープでダイナミックな印象を与える。
また、メルセデス・ベンツのクーペモデルに共通するサッシュレスウィンドウを採用。キャラクターラインやエッジをできるだけ廃し、ボディを曲面で表現する手法を採用した。
2画面をひとつに インテリアデザイン
新型のインテリアの注目点は、ふたつの高精細12.3インチ・ワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコクピットディスプレイ。大型ディスプレイは、ドライバーの視野に直接入るべきさまざまな情報を表示し、センターディスプレイはセンターコンソール上方に備えられている。なお、コクピットディスプレイのデザインは、「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」の3種類の中から好みで設定することができる。
また「イルミネーテッドエアアウトレット」は、タービンエンジンをイメージしたフォルムを持つ送風口で、全体がシルバーシャドー仕上げとなっている。64色から選択可能なイルミネーションが送風口の内側に仕込まれており、未来的な雰囲気を創り出す。
ステアリングから手を放さずに、ナビゲーションの操作や車両の設定などが行える「タッチコントロールボタン」「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付き)」を操作するスイッチも装備。
新型は、CLSクーペとして初めて5人乗りとなり、後席の乗降性が向上したほか、バックレストは40:20:40の分割可倒式、容量490ℓから520ℓ(VDA方式)の大型なトランクをさらに拡大することが可能となるなど、日常の利便性も十分に考慮した。
ISG搭載のメリットは?
CLS 220dスポーツはEクラスにも搭載する2.0ℓ直列4気筒ブルーテック・エンジン(最高出力194ps/最大トルク40.8kg-m)を採用。
CLS 450 4マティック・スポーツに搭載されるM256エンジンは、バランスに優れ、コンパクトな「新型直列6気筒エンジン」、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48Vシステム」などの新技術を搭載。効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。
M256エンジンは単体で最高出力367ps、最大トルク51.0kg-mを発生。直列エンジンの採用によりエンジン左右のスペースに補器類を配置することが可能になったことに加え、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコンディショナー、ウォーターポンプなども電動化されたため、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となり、よりコンパクトなエンジンになった。また、エンジン近接型の触媒を採用し、効率的な排出ガス処理を可能にしている。
「ISG」はエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22ps 、最大トルク25.5kg-mを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。この電気モーターと「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。
低回転/エンジン停止/アイドリングで違う
エンジンの低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現する。スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性も向上した。また、2秒以下のエンジン停止は、アイドリングストップをしない時よりも燃料消費量を増加させることから、ドライバーの走行データやレーダーセンサーからの情報をもとに、エンジンが2秒以上停止しないと予測した場合には、あえてエンジンを停止しない機能を採用している。
さらに、アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を毎分520回転という低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与する。
新型CLS 日本価格/装備情報
メルセデス・ベンツの自動運転開発の次のステップとなる技術は、特に高速道路での渋滞の際に、運転支援機能によりドライバーにかかる負担を大きく軽減するという。
昨年発表された「Sクラス・セダン」と同等のシステムが、CLSの全てのモデルに標準装備。先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況を大幅に拡大。しかも、車線が不明瞭または表示されていない場合には先行車を追従する。
また、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減する。その他の革新技術、「アクティブレーンチェンジングアシスト」は、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。
また、テレマティクスサービスの「メルセデス・ミー・コネクト」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、「リモートパーキングアシスト」などを3年間無償で提供する「快適サービス」、メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービスを1年間無償で提供する「おもてなしサービス」の3つのサービスカテゴリーから構成される。
新型の価格は下記の通り。
CLS 220dスポーツ:799万円
CLS 450 4マティック・スポーツ(ISG搭載車):1038万円
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