外車王SOKENではもちろん、クルマ好きのSNSでもお馴染み“仲良しメルセデスブラザーズ”こと安田兄弟。
■クルマへの情熱はスーパーカー世代をも圧倒する!24才のこだわりカーライフ
世界に30数台・日本に2台「シトロエンBX 4TC」オーナー、北沢 剛司さんへインタビュー
https://www.gaisha-oh.com/soken/yasuda-w124-r32/
今回のオーナーインタビューは、弟・安田真盛さん(24才)にクローズアップさせていただきました!
ご紹介するクルマは美しいルビーレッドの1996年式メルセデス・ベンツ SL320(R129)。
愛車の魅力についてはもちろんのこと、ライフスタイルや価値観、これからますます拡がりつつある兄弟お二人の夢などなど、存分に語ってくださいました!
■美しいルビーレッドのSL320、出逢いのきっかけはすれ違いから…?
もともとメルセデス・ベンツ 190E(W201)に乗っていた真盛さん。
彼にとってはこれでもご自身より年長さんなクルマですが、さらに古いモデルにも興味があったことから、80年代のW123を購入すべく個体探しを始めました。
ネットで「これだ!」と思う個体を発見し、購入まであと1歩!
…と思いきや、やっぱり前オーナーさんが維持し続けたいとのむねで交渉破断に。
その後、再び別のW123に数件アプローチしたものの、これまたお流れ…。
「もしかして、これはW123には縁がないな?」と思ってしまった真盛さん。
そんな彼に、いつもアドバイスをくれるクルマ繋がりの先輩が、「SLだけどオススメの個体が売りにでているよ!」と声をかけてくれたのです。
さっそく販売情報を確認することにした真盛さん。
極上車ということもあり、すでに購入に向けて問い合わせをしていたライバルの存在も。
とりあえず現車を見に行きたい…!と思うものの、スケジュールの都合上、すぐに身動きをとることができませんでした。
そこでまた力添えをしてくれたのが先輩の存在。
なんと真盛さんに代わって、出品車両のSLを見に行ってくれたのです!
結果、状態は販売ページに記載されていた内容どおり上々、そして整備記録もきちんと残されている個体とのこと。
現物を見てきた先輩本人が背中をおしてくれたこともあり、真盛さんの心はもうそのSL320まっしぐら!
即現金を降ろしにいって、無事納車成立となりました!
「2シーターって実用性ないし、維持費も高いSLで、幅も広いし前も長いし初めての左ハンドルだし…、わーこれ維持できるのかなって思ったんですけど…。最初に欲しかったW123もワインレッドだったから、ボディカラーも大きな決め手になりました。それに、実用性ないって言っても、よく考えたら今までも4人とか乗せたことないし…2シーターなんていつ手に入るかわからないからいいじゃん!って(笑)」
出逢いはふとしたすれ違いから始まりました。
けれど、今までW123を数回買い逃したのも結果オーライ。むしろ今となっては、このSLを買い逃していたほうが後悔したんじゃないかとすら思えているそう。
こうして、真盛さんとSL320(R129)とのカーライフが幕を開けました!
■まさにミントコンディション!内外装ともにピッカピカ!
1996年式というと、もう約25年も前に生産された個体。
オドメーターは12万km弱なので、まるっきりの箱入りグルマというわけでもありません。
にもかかわらず、クルマをぐるっと一周回ってみても、まるでそんな古さを感じさせないくらいに美麗なSL。
普通、これくらいの年式になってくれば、モール部や内装には、多少の傷みがあってもおかしくないはず。
ましてや車内はベージュ、ちょっとでも油断したらすぐに汚れが目立つ淡色です。
このコンディションが保たれているのは、主に前オーナーさんの管理が大きかったそう。
「少しでも外に停めることがあれば、欠かさずサンシェードをつけていたみたいです。ちなみにこのインパネは、よく見ると茶色なんですよ」
「このファブリック部分は、本当はちゃんとプロに頼んでクリーニングするともっと明るい色味になるみたいなんですよ。メルセデス・ベンツではおなじみの人間用救急キットもちゃんと残っています」
気になるエンジンルームも拝見。
R129の中でもSL320は文字通り3.2ℓの6気筒エンジン、しかも直6NAです!!
メルセデス全体を通しても、6気筒モデルはこの時期を境にV6へとシフトしていき、その後直6はBMWくらいでしか見かけなくなりました…。
最近また直列6気筒が復活しつつありますが、ターボが主流となった今、やはりNAの直6はレア物!
もはやネオクラの域に入るSL320(R129)。
ここまで純正品がきちんと保たれてかわいがってもらえると、さぞかしクルマも幸せなことでしょうね!
■見習いたい!クルマを複数台維持するための節約術
実は真盛さん、所有しているクルマはこのSL320だけではありません。
冒頭でご紹介した190E(W201)も手放していませんし、他にも2台の日本車を維持しています!
あれ…っていうことは計4台も?
「趣味の190Eは3台くらい乗り継いできたのですが、最終的に珍しい色が欲しくなって現在はグリーン系の個体に乗っています。それからトヨタiQを、主にお兄ちゃんとの移動用に。あと人を乗せるとき用にトヨタ・プリウスも。プリウスは燃費がいいからっていうことで、最初母がほしいって話していたので買ってあげたんですけど、あんまり乗ってもらえなくて、結局いらないってなっちゃって…(笑)」
安田兄弟のお母さまといえば、やはりメルセデス好きということで以前の取材にもご同行いただいています!
(ご兄弟がメルセデス好きなのも、お母さまからの影響が大きいとのこと)
■家族をつなぐ2台のメルセデス・ベンツE220(W124)/CLA180(C117)オーナー、安田 勝利さんにインタビュー
https://www.gaisha-oh.com/soken/mercedes-benz-e220-yasuda/
クルマ談義でも盛り上がるほどの仲良し親子。親孝行の的がちょっと外れてしまった(?)ことは残念ですが、きっと真盛さんの気持ちは伝わっているはず!
やはりお母さま、燃費よりも“メルセデス魂”のほうが勝ってしまったのでしょうか(笑)。
世の中の大半の人は、24才の若者が一体どうやって4台ものクルマを維持しているのか?!と思われることでしょう。
190Eは年式的に税金が上がっているはずですし、SLだって年式は同様、排気量が大きいぶんコストがかかります。
それについて問うと、こんな答えが。
「結構ケチって言われるんですよ(笑)。まずペットボトルとか外で買わないようにして、仕事のときは毎朝家から水を持っていくんです。コンビニもほとんど使いません。コンビニに行くとつい色々予定外のモノまで買っちゃいそうになるけれど、一時の感情で無駄がいしちゃうのは無駄(笑)。たまにパンくらいは買いますけど、目的の棚にのみ行きレジに直行。余計なモノは見ません!!」
おおお…!!筆者、思わずグサリ。コンビニ、確かにお茶だけ買おうとして入店したはずなのに、気が付けばスイーツなるものまで手に取っていることがしょっちゅうありますとも…(笑)。新作のお菓子とかトミカとか、罠多いですからね…。
「自宅駐車場はもういっぱいなので、SLは知人が教えてくれた月額4,000円の破格な駐車場に停めています(笑)。飲み物が100円だったとして、毎日買っていたらあっという間に駐車場代と同じ、ガソリンなら何リッター入るかな…とつねに換算するんです」
こう聞くと非常にストイックなことをされているように思えますが、インタビュー中まったく苦労の表情を見せない真盛さん。
我慢しているというよりも、クルマのためならばそれくらいなんのその!といった雰囲気なのが微笑ましいところ。
さらに驚いたのが、クルマの購入はローンを使わないというエピソード!
維持費の確保だけでなく、いざ欲しいクルマが現れたときのために貯金までしているとは、実に立派です!
ひねくれた大人は「そんなの、独身でお給料を全部自分のことに使えているうちだけ…」なんて突っぱねてしまいがち。
けれど、しっかり自分で工夫しながら“今だからこそできること”を謳歌する若者のポジティブライフ、素直に賞賛したいと思わずにはいられません。
■気になるクルマはいっぱいあるけど…。真盛さんの幸福論
真盛さんが、他人からすれば一見ストイックにも感じられるような努力をしているのには、例のSLを見つけてくれた先輩の言葉が大きく影響しているといいます。
「その人はフェラーリに乗っているんですけど…高校生のときから、『自分は将来こういうクルマに乗りたい。だから今すべきことは勉強と、お金をこつこつ溜めることだ』と考えていたらしいんです。腹のくくり具合ですよね。要は自分はどうしたいかだから、他人がちょっとした贅沢をしていても振り向かず、目的のために努力するのが大事だと。僕自身、ポンて買えるよりも、目標があって『頑張れば手が届くかも!』っていうところにいる方が幸せだと感じます」
過度に人を羨まない、過度に上を見すぎない…これらのことを常に念頭に置く。
TwitterやInstagramなど、今はいたるところに他人の自慢話が転がっています。
けれど、それらの人もビル・ゲイツ氏と比較すれば雲泥の差ではないかと思えるのだとか。
そんな真盛さんにも、やっぱり超高級車への憧れはある様子。
せっかくなので、気になるクルマベスト3を伺ってみることに。
「これ言うとよく『スーパーカーキッズ』って言われちゃうんですけど、やっぱりアガリのクルマはパガーニ ゾンダ。音とスタイルでぶっちぎりです!2位はランボルギーニ ミウラSVRですね。日本人がオーダーした個体を生で見ることができたのですが、あのスパルタンな感じが好きです。3位は…うーん、難しいんですけどフェラーリ F40かなぁ?360°どこから見ても独特なスタイリングで、一番フェラーリらしいなって気がします。って言っても、スーパーカーはあくまでも漠然とした“憧れ”の対象で、“今すぐ欲しい”とはまたちょっと違うんですよね。今までも、飽きちゃって納車後わずか1~2ヵ月で手放しちゃったクルマもありますし…まだまだゴールは模索中です」
今はとにかくいろんななクルマに乗ってみたい。
もとより身近な存在だったメルセデスブランド内でも、まだまだ乗りたいクルマはたくさんある…。
基本的にはスタイリング重視だから、国内外問わず気に入ったクルマがあれば欲しいと思うかもしれない…。
「でも、もし僕がスーパーカーに乗れるくらいお金持ちになったとしても、たぶん普通に“マックおいしいね”って言って食べていると思いますよ(笑)。お金を持っているよりも、経験がある人のほうが憧れますね。それになにより、当たり前に目の前にあるものに感謝するっていうのが、一番大切なことじゃないでしょうか」
…『感謝』。
日々これを感じながら生きている日本人は、果たしてどれくらいいるのだろう…。
大切なことだけど、日々見失いがちなこと。
人との縁、日々の出来事に常に感謝しながら生きる真盛さん。
非常に謙虚な青年ゆえ、“幸福論”だの“人格者”だの、そういった大袈裟な言葉には振り向かないかもしれません。
けれど彼のような人ならば、きっと模索に模索を繰り返し、やがては本当にゴールにたどり着くことができるのでは…?
そう思わずにはいられない筆者なのでありました。
■将来は秘密基地設立?!兄弟・仲間たちで叶えたいおおきな夢
とにかくポジティブで人当たりのいい真盛さん。
そんな彼の周囲には、おのずとステキな仲間が集います。
愛車SL320を見つけてくれた先輩もその一人。わざわざ他人のために現車確認をしてくれるだなんて、先輩のお人柄が素晴らしいのはもちろんですが、真盛さんの明るく礼儀正しいキャラクターなしでは起こり得なかったことでしょう。
真盛さんの趣味はサバイバルゲームとツーリング。
サバゲーは兄・勝利さんの影響で初めてみたら、ピンチの時こそ人間の本質が垣間見えるのがおもしろくてハマったそう(笑)。
ツーリングは、気心知れたクルマ仲間とグルメや写真撮影を楽しみながらドライブするのだとか。
「普段節約しているぶん、ツーリングのときはおもいっきりご当地グルメを楽しみます!現地でおいしいものを食べることも趣味のひとつなんです」
実は、前回オーナーインタビューにご登場いただいたボルボ 940の生方さんは、安田兄弟のツーリング友達だったのです!
■約47万km走破!生まれたときから一心同体、ボルボ940エステートクラシックのオーナー、生方紀広さん (21才)
https://www.gaisha-oh.com/soken/volvo-940-estate-ubukata/
さまざまな人との交流を経て、最近ではほぼ付き合うメンバーが固定されてきたという真盛さん。
「実は、お兄ちゃんは最近生方くんと共同でV90(初期型)を購入したんです!今の仲間たちとはそれくらい信頼を寄せあっている間柄。今後、お互いの趣味に影響されあってまだまだクルマが増えるかもしれないですね(笑)。そうなったら、メンテナンスも自分たちでできたらいいし、週末集まれる秘密基地をつくって、そこをみんなのクルマの拠点にしながらBBQとかできたら究極じゃないですか!」
また、趣味が趣味だけで終わってしまうのももったいないし…と、将来はみんなでクルマに関する仕事を始められたらいいね、とも話しているのだとか。
地道にコツコツがんばる真盛さん、これからもその持前のポジティブさで、たくさんの経験を重ねながら夢を掴んでくれるでしょう!!
秘密基地完成のあかつきには、ぜひともこっそり招待してくださいね(笑)。
真盛さん、そしてご同行いただいたお兄さまの勝利さん、ワクワクなひとときをありがとうございました!
■オーナープロフィール
お名前:安田 真盛さん(左が真盛さん。右は兄の勝利さん)
年齢:24才
職業:公務員
愛車:メルセデス・ベンツ SL320(R129)
ミッション:5速AT
■そして予告編…?インタビューにて、兄・勝利さんが親友・生方さんとV90を共同購入したとうかがいました。
さらにさらに!真盛さんご自身もなにやら納車されるご予定だそうで…?!
車種はまだナイショとのことでしたので、続報を楽しみにお待ちしておりますっ。
もう話がすごすぎて、なにがなにやら筆者も混乱(笑)。
[ライター・カメラ/細谷 明日葉]
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みんなのコメント
オドメーターは12万km弱
あのねえ、対年式での程度、使われ方での程度の良さは分かるけどさ、12万kmを刻んでいる時点で、ミントコンディションとは言いづらい。ミントコンディションの安売りするな。 で、これ直6NAですよってニューエイジらしい捉え方だね。
途中追加された320は、なかなかツウなバリエーションだったし、乗るとこれも良いバランスと言えた。肩ひじ張りすぎない感じが良いからファーストインプレッションはだいたい良くなりがち。
だけど、乗って慣れてくとねえ、シンプルに言って遅いんだよ。けっこう車屋とか、ズバッと結論求める一般のクルマ好きなんかは、初っぱなから、おせーって言う人けっこういたもんな。
クルマヒョーロンカは、そこを味わいがフィーリングが、鼻先軽くハンドリングが軽快だの優位性を認めつつそのままのイメージで終了みたいな。