好きなサーキットでも苦戦が続く
2024年シーズンもMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)が「好きなサーキット」だと言うTT・サーキット・アッセンでの第8戦オランダGPでしたが、かなりの苦戦を強いられることになりました。
【画像】2024年シーズンのMotoGPクラスに臨む中上選手を見る(6枚)
前戦イタリアGPでアップデートされた空力デバイスが投入された中上選手は、この時点で「大きなアップデートはサマーブレイク明け」と語っており、オランダGPでは、大幅なアップデートはなかったようです。こうした状況のため、中上選手、そしてホンダのライダーは現状の苦戦を続けることになった、と言っていいでしょう。
中上選手は初日から下位のポジションに沈み、予選では23番手となります。土曜日のスプリントレースを18位で終えると、中上選手はMotoGP.comのインタビューで、「スプリントはかなり厳しいレースペースだったし、順位も悪かったです。明日(の決勝レース)に向けて、少しでもペースを改善したいですね」と語っていました。
決勝レースは、中上選手は16位で終えます。改善を望んでいたものの、「初日から改善が見られませんでした」と、週末を振り返りました。
「自分の好きなサーキットだし、毎年速く走れていたので、その分ショックはかなり大きかったです。レースもタイム差もかなりありますし、フィーリングもかなり悪い。手ごたえやポジティブな面をつかめていないですけど、連戦でザクセンリンクが控えているので、気持ちを切り替えて、もう少しレースらしいレースができるように、ホンダとともに力を合わせて頑張っていきたいなと思っています」
「レースらしいレースができるように」というあたり、ホンダの状況の厳しさを物語っています。
なお、他のホンダ勢としては、スプリントレースではジョアン・ミル選手(レプソル・ホンダ・チーム)が14位、ヨハン・ザルコ選手(カストロール・ホンダLCR)が16位、ルカ・マリーニ選手(レプソル・ホンダ・チーム)がトラブルによりリタイア。決勝レースは、ザルコ選手が13位、マリーニ選手が17位、ミル選手が転倒リタイアに終わっています。
MotoGP第9戦ドイツGPは、7月5日から7日にかけて、ドイツのザクセンリンクで行なわれます。MotoGPは、このドイツGP後、8月上旬のイギリスGPまでサマーブレイクに入ります。
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みんなのコメント
アコスタみたいな天才が乗ってもダメなんだろう・・・