もくじ
ー 営業成績は好調
ー GM、フォードに合わせたコスト減
営業成績は好調
フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)は今までの負債を今年限りで完済する見込みだ。
FCAの今年第一四半期の決算報告によれば、負債額が13億ユーロ(1710億円)減少し、経常利益が5%上昇して16億ユーロ(2120億円)となった。
同社の2018年第1四半期における生産台数は120万台。これは昨年同期比で5%の上昇だ。ジープ・コンパスやアルファ・ロメオ・ステルヴィオの成功もあり、世界の全地域で売り上げが増加した。
一方でこの3カ月間の設備投資額は減少して9億ユーロ(1190億円)となっているが、同社は単に時期的なものだと説明している。しかし、専門家の予測によれば、これは近々予定される大規模な投資に備えるものではないかとのことだ。
GM、フォードに合わせたコスト減
発表によれば、FCAは今夏に負債を全て解消する予測だ。そして2018年末までに40億ユーロ(5290億円)の現金を確保できるという。
FCAトップで来年退任予定のセルジオ・マルキオンネ氏はFCAの立て直しに尽力し、アメリカでのライバルであるGMやフォードに対する競争力を確保した。
このライバル2社も同様にコスト削減に努めている。GMは2017年に同社の欧州ブランドであったオペルとヴォグゾールをPSAグループに売却した。そしてフォードはフィエスタとすべてのサルーンを北米市場から撤廃することを発表したところだ。
FCAはアルファ・ロメオ、フィアット、ジープ、マセラティからディーゼルエンジンを廃止する見込みだ。公式には発表していないが、この発表は6月に行われる中期計画発表の際にアナウンスされるとみられる。
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