現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最新型ジュリア試乗で感じた“イタ車”の名門・アルファロメオの未来

ここから本文です

最新型ジュリア試乗で感じた“イタ車”の名門・アルファロメオの未来

掲載 4
最新型ジュリア試乗で感じた“イタ車”の名門・アルファロメオの未来

輸入車 [2023.04.04 UP]


最新型ジュリア試乗で感じた“イタ車”の名門・アルファロメオの未来

アルファロメオ ジュリア&ステルヴィオに改良新型 欧州発表

新車価格●646万円(ジュリア 2.0 ターボ ヴェローチェ)
ALFA ROMEO【グーワールド コラム/トピックス】

文●大音安弘 写真●内藤敬仁、澤田和久
問い合わせ:アルファコンタクト TEL:0120-779-159 URL:https://www.alfaromeo-jp.com
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年4月号の内容です)


イタリア車らしい独自性が復活しつつあるアルファ ロメオ
 イタリアの名門アルファ ロメオの歴史は、1910年まで遡る。創業時は高性能車を専門とした少量生産を行い、モータースポーツで活躍しその名を売った。第二次世界大戦後は、経営判断で、量産車メーカーへと転身を図る。実用的なコンパクトカーを主力として手掛けるようになるが、モータースポーツ由来の最新技術を取り入れた車両開発は続けられ、そのこだわりの姿勢が商業的な成功につながった。62年に誕生したコンパクトスポーツセダンの初代「ジュリア」も代表作のひとつだ。当時のカーアクション映画「ミニミニ大作戦」など多くの映画にパトカー役などで登場。その性能を活かしたカーチェイスを披露した。
 日本で多くの人が憧れたアルファ ロメオといえば、やはり98年に導入された4ドアミッドサイズセダン「アルファ156」だろう。輸入セダンの主力だったクールなドイツ車とは異なる情熱的なデザインと高揚感を覚えるエンジンフィールが、ファッショナブルな人やクルマ好きを虜にした。01年より導入されたコンパクトハッチ「147」との相乗効果で、02年には過去最高となる7426台を日本に導入。その記録は、今も破られていない。156導入目前の96年の台数と、約2倍の差があることを鑑みれば、爆発的ヒットといえよう。
 後続セダン「159」の販売終了後、しばしセダンは消滅したが、17年に2代目「ジュリア」として復活。初代と同じFRレイアウトとなり、高出力ターボエンジンを組み合わせた。しかし、デビュー時は、スポーツセダンであることを意識し過ぎたのか、硬派なドイツ製スポーツセダン顔負けのハードなサスペンションとクイックなステアリングが与えられていた。性能面での不満こそないが、アルファ ロメオらしい情緒さが欠けていた。
 今回、22年の改良型「ヴェローチェ」に試乗したが、少し肩の力が抜け、アルファらしい軽快感が蘇ってきた。エンジン性能や車重は同様なので、キャラを変えたことがわかる。かつてのアルファらしさの復活とまでは言わないが、イタ車らしい独自性が出てきたのは、その歓びを堪能した元アルファオーナーの一人として歓迎したい。
 近年の高級車路線を強めた戦略に加え、電動化シフトまで表明したアルファ ロメオにとって、まさに今は正念場。その第1弾となるハイブリッドのコンパクトSUV「トナーレ」も上陸した。新たなアルファ ロメオとして、いかなる価値を提供していくのだろうか。熟成の進んだジュリアで感じた手ごたえを、新エントリーとなるトナーレでも感じられるのか。そこに答えはありそうだ。


丸目の2眼式アナログメーターを残し、クラシカルな雰囲気のコックピット。華やかな赤いシートが見事に調和するのもイタリア車らしいところ。

初代ジュリア同様にFRレイアウトを継承。出力の異なる2種類の2Lの4気筒ターボに加え、510馬力の2.9L V6ツインターボの「クアドリフォリオ」も用意。
公式サイトURL:https://www.alfaromeo-jp.com

アルファ ロメオ ジュリアの新車情報を見る

こんな記事も読まれています

フェルスタッペンがスプリント制す。ノリスをかわしたピアストリが2位【レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンがスプリント制す。ノリスをかわしたピアストリが2位【レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
F1オーストリアGP決勝速報|首位争ったフェルスタッペンとノリスがまさかのクラッシュ! ラッセルが”棚ぼた”優勝。角田裕毅14位
F1オーストリアGP決勝速報|首位争ったフェルスタッペンとノリスがまさかのクラッシュ! ラッセルが”棚ぼた”優勝。角田裕毅14位
motorsport.com 日本版
あくまでも結果論!? 愛車が一生モノになるオーナーの5つの特徴とは?
あくまでも結果論!? 愛車が一生モノになるオーナーの5つの特徴とは?
外車王SOKEN
驚異的に「速く」明らかに「重い」 最新BMW M5へ初試乗 次世代は727psのV8プラグインHV!
驚異的に「速く」明らかに「重い」 最新BMW M5へ初試乗 次世代は727psのV8プラグインHV!
AUTOCAR JAPAN
シボレーC6型「コルベット」を『ウマ娘プリティーダービー』の痛車に! こだわり抜いて完成までに3カ月かかった理由とは
シボレーC6型「コルベット」を『ウマ娘プリティーダービー』の痛車に! こだわり抜いて完成までに3カ月かかった理由とは
Auto Messe Web
”代役参戦”のロバンペラ、王者の貫禄見せる総合優勝。エバンス2位でトヨタがワンツー|WRCラリー・ポーランド
”代役参戦”のロバンペラ、王者の貫禄見せる総合優勝。エバンス2位でトヨタがワンツー|WRCラリー・ポーランド
motorsport.com 日本版
バニャイヤ、独走逃げ切りでオランダGP”ハットトリック”達成! ランク首位逆転近し|MotoGPオランダ決勝
バニャイヤ、独走逃げ切りでオランダGP”ハットトリック”達成! ランク首位逆転近し|MotoGPオランダ決勝
motorsport.com 日本版
ダイハツの「認証不正問題」どうなった? 基準適合性の確認が終了! グランマックス含む3車種はリコール対応に
ダイハツの「認証不正問題」どうなった? 基準適合性の確認が終了! グランマックス含む3車種はリコール対応に
くるまのニュース
英国総選挙 自動車関連の争点は「エンジン車禁止の時期」「EV支援」か 各党の公約は?
英国総選挙 自動車関連の争点は「エンジン車禁止の時期」「EV支援」か 各党の公約は?
AUTOCAR JAPAN
「ル・マン24」翌日、自分の車でコースを巡る聖地巡礼! 縁石は想像以上に鋭角で高さがあるので要注意です【みどり独乙通信】
「ル・マン24」翌日、自分の車でコースを巡る聖地巡礼! 縁石は想像以上に鋭角で高さがあるので要注意です【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
流行りはホットハッチからFFクーペに! トヨタ・セリカ マツダMX-6 ローバー220 クーペ 1990年代の煌き(1)
流行りはホットハッチからFFクーペに! トヨタ・セリカ マツダMX-6 ローバー220 クーペ 1990年代の煌き(1)
AUTOCAR JAPAN
カーブで光るトヨタ・セリカ ワンランク上のマツダMX-6 ホットハッチ的なローバー220 クーペ 1990年代の煌き(2)
カーブで光るトヨタ・セリカ ワンランク上のマツダMX-6 ホットハッチ的なローバー220 クーペ 1990年代の煌き(2)
AUTOCAR JAPAN
ジムニーのアームレストを本革調表皮に…カーメイトが発売
ジムニーのアームレストを本革調表皮に…カーメイトが発売
レスポンス
1.5リッターエンジンで「300馬力」オーバー! 超パワフルな「小さな高級車」発表に驚きの声! リーズナブルな「低価格」も実現した新型イヴォークとは
1.5リッターエンジンで「300馬力」オーバー! 超パワフルな「小さな高級車」発表に驚きの声! リーズナブルな「低価格」も実現した新型イヴォークとは
くるまのニュース
BMW、2025年に登場する『M4 GT4エボ』の追加情報を発表。新車は約3800万円
BMW、2025年に登場する『M4 GT4エボ』の追加情報を発表。新車は約3800万円
AUTOSPORT web
首都圏に向けて水産加工品を運ぶデコトラ乗り! 夜間特急便の仕事ぶりに密着取材した
首都圏に向けて水産加工品を運ぶデコトラ乗り! 夜間特急便の仕事ぶりに密着取材した
WEB CARTOP
トラブル多発の荒れた展開の中、ガブリエル・ボルトレトがF2初優勝。宮田莉朋は完走ならず|FIA F2シュピールベルグ フィーチャーレース
トラブル多発の荒れた展開の中、ガブリエル・ボルトレトがF2初優勝。宮田莉朋は完走ならず|FIA F2シュピールベルグ フィーチャーレース
motorsport.com 日本版
使い勝手の良さが際立つメルセデス・ベンツ「E220dステーションワゴン」の万能感
使い勝手の良さが際立つメルセデス・ベンツ「E220dステーションワゴン」の万能感
@DIME

みんなのコメント

4件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

697.01445.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

149.01151.8万円

中古車を検索
ジュリアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

697.01445.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

149.01151.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村