現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > フェラーリ 2026年までに60%電動化 EV含む、15の新型車展開へ SUVは9月発表

ここから本文です

フェラーリ 2026年までに60%電動化 EV含む、15の新型車展開へ SUVは9月発表

掲載 7
フェラーリ 2026年までに60%電動化 EV含む、15の新型車展開へ SUVは9月発表

2026年までに15車種投入 エンジン開発は継続

フェラーリは、2023年から2026年の間に15のモデルを発売する。同社初のEVや、フラッグシップの新型スーパーカー、超高級モデルの「アイコナ」シリーズなどを展開し、ラインナップを刷新する計画だ。

【画像】フェラーリも電動化の時代へ【最新のハイブリッドモデルを写真でじっくり見る】 全100枚

電動化への移行を進める一方で、エンジンも存続すると明言。2026年までに、ラインナップの40%が純エンジン車、60%が電動モデル(EVまたはハイブリッド)となるという。

フェラーリは現在、ポルトフィーノM、ローマ、812スーパーファスト、296 GTB、SF90の5つのモデルラインを量産しており、すでに純エンジン車とハイブリッドモデルがミックスされたラインナップとなっている。

2030年までにカーボンニュートラルを達成するべく、今後は電動モデルを増やしていくが、エンジンの開発が犠牲になることはないようだ。2030年になっても、純エンジン車の販売比率は全体の20%にとどまる見込みである。

フェラーリは次のような声明を発表している。

「フェラーリは今後もエンジンの進化を推し進め、パートナーの支援を受けながら、エネルギー効率と代替燃料のソリューションを開発し、当社のヘリテージを構築していきます」

同時に、「ハイブリッドは純粋なパフォーマンスを向上させるのに適した技術」とし、「ハイブリッドエンジンはパフォーマンスをさらに向上させることができる」とも述べている。

フェラーリ初のSUVは9月デビュー V12搭載確実

また、フェラーリは、同社初のSUV「プロサングエ」を9月に投入すると発表した。当初は電動化されていないV12エンジンを搭載する予定で、フェラーリの販売を支える主力モデルの1つとなるだろう。

ヴィーニャCEOは、記者団に次のように語った。

「マラネロ周辺の丘陵地帯で行ったテストドライブから、このクルマ(プロサングエ)が他とは違う、真のスポーツカーであるとお伝えできます」

また、SUVでありながら「100%フェラーリ」であることを強調し、「性能、革新性、デザインなど、当社に期待されるすべての要求を満たし、それを超えるものになるでしょう」と述べた。

搭載されるエンジンについては、以前このように語られている。「複数の選択肢を試しました。V12が提供できるパフォーマンスとドライビング・エクスペリエンスを考えると、適した選択肢であることは明らかでした」

EVに「エンジンと共通性」 自動運転にも言及

2025年の発売が決定しているフェラーリ初のEVに関しては、「エンジンとの強い共通性」を持たせるとしており、レース由来のパワートレイン技術、メカニカル、ソフトウェアを活用するという。

「フェラーリ初のEVは、当社のレースの伝統に根ざし、その真正性と一貫性を保ちつつ、蓄積された技術をより幅広く活用することになるでしょう。そしてわたしは、着任したその日から、チームの素晴らしい仕事に、わたし自身の技術的な知識、経験、ネットワークを加えることができて幸せです」とヴィーニャCEO。

しかし、彼はそれ以上のことは明かさなかった。

「フル電動のフェラーリについて、多くを語ろうという誘惑には抗わなければいけません。1つ言えることは、いろいろな意味でユニークなものになるということです」

EVの詳細はまだ明らかにされていないが、フェラーリはトップレベルの電力密度、軽量設計、刺激的なサウンド、エモーショナルな運転体験が主な特性になると約束している。

バッテリーはマラネロにある、電気駆動系コンポーネントの設計・製造に特化した新施設で製造され、軽量化と剛性強化のためにシャシーに組み込まれる予定だ。

そのほか、全モデルに関連する自動運転機能の開発計画も明らかにされた。ドライバーを重視するフェラーリでは、自動運転のレベルを「2」ないし「2+」に限定し、コネクティビティ機能は「何よりもまず、所有体験と顧客との関係を高めるために」使用するとしている。

フェラーリは、新たに発表した製品投入計画により、2026年に67億ユーロ(約9500億円)の純収益達成を目標に掲げており、これは「豊富な製品ポートフォリオに支えられた自動車関連事業が主に牽引する」という。

こんな記事も読まれています

角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

7件
  • いずれEVにしか乗れなくなると日が来ると思うので、今しばらくはレシプロフェラーリに乗り続けようと思います。
  • 最後のガソリン仕様のモデルを買っとけば
    値上がり間違いなしだなー。
    わかってても新車は高くて買えないけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村