ABBフォーミュラE選手権のeスポーツシリーズ『ABB FormulaE Race at Home Challenge(ABBフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジ)』の第6戦が5月30日に開催され、メルセデス・ベンツEQ・フォーミュラEチームのストフェル・バンドーンが優勝を飾った。
フォーミュラEとユニセフのパートナーシップの一環として行われるeスポーツシリーズのフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジ。第6戦の舞台は現実のレースとおなじアメリカ・ニューヨークのサーキットがバーチャル上で再現され、“替え玉騒動”に揺れるダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)を除く23名が参戦した。
フォーミュラE:eスポーツ第5戦でニッサン・e.ダムスのローランドが初優勝を飾る
予選で速さを見せたのはフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジで絶好調のバンドーンで、前戦に引き続き、実に4回目となるポールポジションを獲得した。
2番手にはパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ・レーシング)が続き、3番手にはタイトル争いを繰り広げるマキシミリアン・ギュンター(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)がつけた。しかし、ウェーレインは予選後に5グリッドダウンのペナルティを受けてしまったため、レースは7番手からのスタートとなった。
15周で争われる決勝レースはまたもスタートで波乱が起きる。ポールポジションスタートのバンドーンは順調に1コーナーをクリアするが、3番手からスタートしたニール・ジャニ(タグ・ホイヤー・ポルシェ)と4番手スタートのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)が接触してしまう。
この接触にギュンターも巻き込まれ、後ろから押される形となりスピン。ギュンターは最後尾まで後退してしまう。一方、接触してしまったジャニとダ・コスタは2番手、3番手でレースを続行する。
4番手に浮上してきたのは第5戦で初優勝を飾ったニッサン・e.ダムスのオリバー・ローランドで、この前戦優勝者は4周目には3番手までポジションを上げてくる。
レース11周目、ジャニ、ローランド、ウェーレインからなる2番手争いが激化。争いのなかでジャニがブレーキングをミスしてしまいローランドが2番手に浮上、ウェーレインも後に続きポジションをアップする。そしてウェーレインはその勢いのままローランドに襲いかかり、イン側に飛び込んでブレーキングでスライドしながらもローランドをパス、2番手に浮上した。
その後、レースはポールポジションからスタートしたバンドーンがトップフィニッシュを果たし、独走で初優勝を飾った。ファイナルラップまで続いた激しい争いを制したウェーレインが2位でフィニッシュ、3位はローランドとなり、これで2戦連続での表彰台獲得となった。
ポールポジション、ファステストラップ、優勝というフルマークを果たしてランキングトップに浮上したバンドーンは、「レースで勝つために時間がかかったけれど、今日はポールポジション、優勝、ファステストラップ獲得と完璧な結果だったよ!」と喜びながらレースを振り返った。,https://t.co/9KqVKEr3qA .,
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