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8000回転までブン回る「ダイハツ・エッセ」のワンメイクレース! 最終戦の「タイムトライアル」と「年間タイトル」の結果【AJEC】

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8000回転までブン回る「ダイハツ・エッセ」のワンメイクレース! 最終戦の「タイムトライアル」と「年間タイトル」の結果【AJEC】

最終戦はタイムトライアルレース

 11月28日(土)、三重県にあるモーターランド鈴鹿で「ALL JAPAN ESSE CUP(AJEC)」の最終ラウンドとなる第5戦&第6戦が開催となった。このAJECは、今シーズンから始まったダイハツ・エッセだけを使用して行われるワンメイクシリーズ。

走ってみたい! でもクルマがない! なんとサーキット走行には「レンタル車両」があった

 1大会で2戦ずつタイムトライアルに臨んでゆくのだがシリーズは各地開催での3大会が行われ、それぞれの大会ごとに競技内容がバラエティに異なっているという特色を持っている。6月に恵那笠置山モーターパーク(岐阜県恵那市)で開催となった第1戦&第2戦はジムカーナ、10月10日(土)に長野県木曽郡の山中でのヒルクライム、そして今回の第5戦&第6戦はサーキットトライアルとなる。この6戦を通じて、日本一のダイハツ・メッセ乗りを決めるシリーズだ。 ダイハツ・エッセは、6代目ミラをベースとした5ドアハッチモデルで、2005年から2011年まで販売されたモデル。シンプルでリーズナブルな実用車として企画された車両だが、ボディが軽量(車重は700kg)で、8000回転まで軽快に回る3気筒12バルブKF-VE型エンジン(最高出力58ps/最大トルク65N・m)という組み合わせで軽快な走りができる一台。いまなお人気のモデルでもある。 開幕となる恵那でのラウンドは11台15名。そして台風14号が接近する中で開催された前回の木曽でのヒルクライムは17台がエントリー。そして今回はダブルエントリー含む14台18選手の参加となった。今回のタイムトライアルは、1周1kmのモーターランド鈴鹿のコースを2周するもの。その計測2本のうちのベストタイムで順位を決めることとなる。15分ごとの練習走行セッション2回を経て、第5戦のタイムアタック。そしてさらに15分の練習走行を入れて、第6戦決勝となる。

3名による争いは繰り広げられた

 前大会の雨のヒルクライムから一転、サーキットトライアルの今大会は好天に恵まれた。当日は、コースインからの2周のみのタイムアタックということで、練習走行から各選手が決勝を見据えた走行を開始していった。その練習で、この日唯一の51秒台となる51秒904のタイムを出したのが中川勇気選手(#65 チームナビックみどりエッセ)、それに次ぐ52秒075のタイムは、ポイントランキング暫定トップに立っている加藤正夫選手(#37 水色エッセ)。 さらには前日から走行練習を重ねてきた藤井俊也選手(#62 やまびこっ!大福エッセ)が52秒381。そして52秒786を出した西脇裕一選手(#63 KRT・YHT甲信飯田・ウエストF&SR・SP青エッセ)といった有力選手が好タイムを出してくる。 そしていよいよ第5戦が午前11時50分過ぎにスタート。一部ダブルエントリーの車両の出走順を考慮してはいるが出走順はランキング下位からのゼッケンとなっており、そのゼッケン順での出走となる。本番の第5戦は52秒台をマークした3名による争いとなり、52秒170のタイムで中川選手が優勝、続いて52秒311で加藤選手が2位に。アタック1周目にあわや横転かと思われるほどのスピンを喫した藤井選手は、2本目に気持ちを切り替えて52秒466のタイムを出し、3位に入った。続く第6戦でも、この3名による争いは繰り広げられることとなった。 第6戦で藤井選手の出したタイムは、第5戦よりも若干伸び悩んだ52秒687。中川選手がそれを上回る52秒182のタイムで暫定トップに立ち、残る3台のアタックを見守ることとなる。そして迎えた最終出走者である加藤選手の走りは、なんとこの日の(練習走行セッションを除く)ベストタイムとなる52秒011の素晴らしい走り。加藤選手は今年初の開催となった記念すべき2020AJECシリーズの最終戦を締めくくった。 加藤選手は、第5戦を終えた時点で、シリーズタイトルを確定しており、見事オールジャパンエッセカップ初代チャンピオンを獲得。シリーズ2位には、この日の2戦で優勝と2位を獲得した中川選手が入った。そしてランキング3位には、このAJECシリーズ発足のきっかけとなったBRIGヒルクライムシリーズでエッセで今季のタイトルを決めた保科学選手(#30 NHKメック スーパーエッセ)が入った。保科選手は第5戦4位、第6戦4位と、確実にポイントを獲得し、ランキング3位に浮上した。

2021年は4~5月の開催予定

 シーズン終了とともに、AJECは来季、さらにパワーアップして開催となることが発表された。2021年シーズンは全4ラウンド4戦で、これまでのような1開催で2戦を組み込む方式は取りやめとなる。内容としては、今年同様、パイロンジムカーナ、林道アタック、サーキットトライアルが組まれるというが、それ以外に、事務局が作り上げた造語、ラリージムカーナも計画中だという。これはさまざまなコースをラリーのSSのように回りながらその合計タイムを競うものとのことだ。

 また新型コロナ感染拡大の影響によるところが多いが、来年の開催は第1戦を4~5月、第2戦を6~7月、第3戦を10~11月に、第4戦を12月に開催できるよう準備を進めているという。加えて競技参加クラスを2つに分けての開催を検討していることも発表された。

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みんなのコメント

2件
  • エッセね以前乗ってたけどボディガタガタでもダイレクト感のある面白い車だった。
  • 「ダイハツ・メッセ乗り」 ← 惜しい。まあ内々レベルの~がありました、~でした程度の報告文程度のモノだから、目くじら立ててるわけじゃないけど、校正がアマかったですね。

    エッセ自体が悪い、キライといっているのではない。鉄板むき出しのドアパネルからして見方によっては(潔いシンプルさを美的に捉えることできるし、軽量な意味でも)萌えるほどである。登場時、そしてその評価は新鮮だった。当時のメディア、といってもwebにはびこる陳腐な記事でなく実直な歴史雑誌メディアだ。そうした媒体が、エッセを運転気軽に楽しめ、安い。時代の流れと異なるアプローチが新鮮なシンプル・イズ・ベストというような評価をしていたのが、好感をもっていたほどの当時の新型車種バリエーションだったと記憶に残る。

    まあ、主題となるこの手の記事はエッセマニアの世界だな。



※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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