リミテッドのACCか、トレイルホークの岩場モードか
FCAジャパンより「ジープ・レネゲード4×e(フォー・バイ・イー)」が発表されました。ネーミングに「e」という文字が入っていることからも想像できるように、欧州のトレンドに沿った電動車両。日本で発売されるジープとしては初めてのプラグインハイブリッドカーです。
グレードは「リミテッド」と「トレイルホーク」の2種類。パワートレインは1.3L 直列4気筒ガソリンターボと電気モーター(60PS)、11.4kWhのリチウムイオンバッテリーという構成。リミテッドのエンジンは最高出力131PS、トレイルホークは179PSとなり、それぞれ6速ATが組み合わされています。価格はリミテッドが498万円、トレイルホークが503万円。いずれも発売は2020年11月28日です。
リミテッドにはアダプティブクルーズコントロールが備わる一方、トレイルホークのほうには4WDのモードセレクトにハードな「ロック(Rock・岩場)」モードが用意されるといった違いもあります。
エンジンでは充電できない独立型のプラグインハイブリッド
レネゲード4×eのハイブリッドシステムですが、エンジンでフロントタイヤを駆動、リアはモーターだけで駆動するという前後が完全にセパレートしたパラレル式ハイブリッドとなっています。エンジンにはISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)が備わるため、フロントはマイルドハイブリッドといえますが基本的な駆動力を生み出すのはエンジンと考えるのが妥当なシステムです。
そのためシステム最高出力は、エンジン出力とリアモーターの出力を単純に足したものとなります。すなわち、リミテッドが191PS、トレイルホークが239PSです。ただし、これはモーターが最高出力を発揮できる状態にあることが条件です。バッテリーの残量がなくなってくると、モーターで駆動できませんから、ジープ・レネゲード4×eはFWD(前輪駆動)となってしまうのです。
さらに、このハイブリッドシステムの特性からエンジンで発電してバッテリーを十分に充電するのは難しくなっています。エンジンによる発電はISGを回すことしかできないからです。基本的にバッテリーは外部充電(普通充電のみ対応)で満充電にして運用するものといえます。もちろん、フロントのISGとリアの駆動モーターによって回生エネルギーをとることができますから、それによって充電することは可能ですが、レネゲード4×eを愛車にしょうというのであれば、自宅や職場など長く駐車する場所に普通充電の設備を整備することは必須といえるでしょう。
セーブモード電池を温存、現地で電動4WDの走破性を楽しむ
発表によればリチウムイオンバッテリーを満充電にしている状態でEV走行をした場合の航続距離は48km(WLTCモード)ということです。そこから先は回生エネルギーを活用してバッテリーを充電していかないとジープ・レネゲード4×eはFWDになってしまいます。ちなみに、そのようにエンジンを基本として走行する際の燃費性能は、リミテッドで17.3km/L、トレイルホークは16.0km/Lとなっています。
スタートして最初の頃に電気を使い切ってしまい、そこからFWDで走ることになるとスポイルされてしまうのが、ジープに期待する悪路走破性でしょう。バッテリーに十分な電力がなければリアを駆動することができないからです。目的地が悪路であることがわかっているときにそれでは困ってしまいます。
そこで、ジープ・レネゲード4×eには3つのドライブモードが用意されています。「HYBRID」はバランスよく走るモードで、「ELECTRIC」はゼロエミッションで走行するモード、そして「E-SAVE」というバッテリーの電気を適切に残すような制御となっています。4WD走行を楽しみたい場合はE-SAVEモードにして現地へ向かうことで、いざ悪路を目の前にしたときに4WD走行を楽しめるというわけです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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