4つのパワートレイン
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】BMW 750Li、745Le、740Ld【現行7シリーズ】 全30枚
BMW取締役会会長、オリバー・ツィプセは、ブランドの年次記者会見で、次世代の7シリーズに、4つのパワートレインを搭載することを明らかにした。
新しいラグジュアリーサルーンに、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド、そして初めての完全電動バージョンの、パワートレインオプションが設定されることとなる。
バッテリー駆動のモデルは、メルセデスEQS、新しいジャガーXJのライバルとなるだろう。
「すべての7シリーズのドライブトレインは、同一のアーキテクチャーをベースとしています」
「そして、最上級の、最もパワフルなモデルは、完全な電動モデルとなります」と、ツィプセは述べている。
これにより、現行7シリーズのフラッグシップモデル、M760Liのツインターボ6.6L V12が廃止される可能性が高くなった。
608ps、81.6kg-mのパワーを発揮し、0-97km/h加速3.7秒を達成する、そのモデルの乾燥重量は、すでに2.2t近い。
大型のリチウムイオンバッテリーパックをパッケージに入れると、高出力の電動モデルは少なくとも2.5トンになると予想される。
長期的に異なるドライブテクノロジーが共存
2022年に予定されている現行モデルの生産終了後、どのパワートレインが最初に発売されるかについては明らかになっていないが、同年にいずれかの新しい7シリーズの登場が期待されている。
ツィプセによると、BMWは「長期的に異なるドライブテクノロジーが共存する」戦略をとるとのことだ。
7シリーズ、「i4」、4シリーズグランクーペと並び、今年は、中国で生産される予定となっている新しい電動「iX3」を含む、「X3」の4つのドライブトレイン・バリエーションが投入される。
BMWは、2021年までに新しいモデルの4分の1、2025年までに3分の1、2030年までに2分の1を電動化することを目指している。
今年の1月と2月に同社が販売したクルマのうち、なんらかの形で電動化されたモデルが10分の1を占めている。
また、ドイツでは、21%のシェアでEV市場をリードしている。
ツィプセは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今週末までにヨーロッパと南アフリカの工場を閉鎖し、4月19日まで生産を中断することを明らかにしている。
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