北米スバルがWRXのフルモデルチェンジを予告
日本ではファイナルモデルを出して以来、何の音沙汰もないような状況が続いているスバルのスポーツフラッグシップ「WRX」ですが、グローバルではフルモデルチェンジすることが明らかになりました。北米の現地法人SUBARU USAが2022年モデルのWRXのティザーサイトを公開したのです。
【新型スバルWRX STIは400馬力!!】EJ20の後は新開発の2.4Lターボ降臨!!
公開されたのは新型WRXのシルエットと「LEGENDS ONLY GROW STRONGER.(伝説はさらに強力に成長する)」というキャッチコピーのみ。正式発表がいつになるのか、どんなメカニズムを採用しているのか、まったく不明な状態です。
エンジンフードの形状からターボエンジン搭載は確定
少なくとも、シルエットから4ドアセダンであろうことや、歴代WRXのアイコンといえるエンジンフード上のエアインテークが存在していることは確認できます。つまり新型WRXはターボエンジンを積んでいるということは間違いありません。
では、どのようなエンジンを積むのでしょうか? 長年スバルのスポーツフラッグシップのパワートレインだった「EJ」型は2019年に生産終了しています。
可能性が高いのは現行ターボのCB18型かFA24型のチューン版
WRX用にターボエンジンを新規開発する可能性もなくはないのですが、これまでの経緯や電動化時代の開発リソースを考えると、現行ラインナップのターボエンジンをチューンナップして搭載する可能性が濃厚です。
選択肢は2つに絞られます。ひとつは日本でレヴォーグやフォレスターに搭載されている「CB18」型1.8Lボクサーターボで、もうひとつは北米仕様のレガシィなど積まれている「FA24」型2.4Lボクサーターボです。
キャッチコピーから280馬力オーバーのFA24型でキマリ?
WRXのフルモデルチェンジにあたり「「LEGENDS ONLY GROW STRONGER.」というキャッチコピーを使っていることからすると、パワーダウンするようなことは考えられません。従来型WRXは「FA20」型2.0Lボクサーターボを積んでいましたから、「FA24」型を搭載すると考えるのが妥当といえそうです。
ただし、北米仕様のレガシィに搭載されるFA24型ターボエンジンはAKI87ガソリン仕様で、最高出力260馬力となっています。これをそのまま搭載するのではWRXが求めるパフォーマンスとしては物足りません。ちなみにAKIというのは北米で使われているオクタン価を示す単位で、数字が大きいほどオクタン価が高いことになり、AKI87は日本でいうところのレギュラーガソリン仕様ということができます。
一方、モデルチェンジ前のWRX(北米仕様)には搭載されていたFA20型エンジンの最高出力は268馬力で、AKI91ガソリン仕様です。FA24も同様にAKI91ガソリン仕様としてターボのブースト圧も高めれば280馬力を超えることは間違いないでしょう。そうなれば、新型WRXにふさわしいパワーユニットとなりそうです。
一方、シャシーに関してはエンジンフードからAピラーにかけてのシルエットがヒントになります。Aピラーの付け根あたりの雰囲気からすると、レヴォーグとの共通性が感じられます。そうだとすれば、レヴォーグの「フルインナーフレーム構造」を採用したスバルグローバルプラットフォームや2ピニオンの電動パワーステアリングといったメカニズムは、新型WRXにも投入されていると予想することができます。
レヴォーグをサーキットで走らせた印象では、シャシーについては1.8Lターボエンジンで留めておくのは惜しいと思えるほど、高いポテンシャルを感じさせるものでした。このプラットフォームで、より剛性を高められるセダン型のスポーツカーを作れば、300馬力以上でも十分にカバーできるシャシーに仕上げることができるはずです。
とはいえ、いま日本市場では4ドアセダン全般に逆風が吹いているというのが正直なところ。果たして新型WRXは日本でも販売されるのでしょうか。日本導入にはファンからの熱いメッセージが必要かもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真
1枚目:現行型WRX(北米モデル)
2枚目:北米スバルが公開した次期WRXのティザー画像より
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