現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > デザインが秀逸で高性能モデルもあった!? 昭和のバン/ワゴン3選

ここから本文です

デザインが秀逸で高性能モデルもあった!? 昭和のバン/ワゴン3選

掲載 11
デザインが秀逸で高性能モデルもあった!? 昭和のバン/ワゴン3選

■かなりイケてる昭和のステーションワゴン/ライトバンを振り返る

 昭和の時代には、1車種で複数のボディタイプをラインナップするのが一般的でしたが、次第に生産や販売の合理化から整理されたり、それぞれ独立したモデルに分かれていきました。

ホレボレするほどカッコイイ! 昭和の美しい車5選

 たとえば、高級車のトヨタ「クラウン」は現行モデルではセダンのみですが、1967年に発売された3代目ではセダン、クーペ、ステーションワゴン、バン、ピックアップトラックと5種類ものボディタイプが設定され、あらゆるニーズに対応していました。

 なかでもステーションワゴンとバンは、とくに需要が多かったことから、各メーカーから豊富なラインナップが展開されました。

 そこで、昭和に登場したスタイリッシュなバン/ワゴンを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「シビック カントリー」

 ホンダは1972年に新世代の大衆車である初代「シビック」を発売しました。その後、1974年にはライトバンの「シビック バン」が登場。

 そして、シビックは1979年に2代目にフルモデルチェンジされ、同時にシビック バンも2代目に移行して、1980年に同社初のステーションワゴンとなった「シビック カントリー」が発売されました。

 ボディは5ドアハッチバックをベースにリアの荷室部分を伸ばし、外観の大きな特徴はボディサイドからリアゲートまで木目調パネル(ステッカー)を採用していたことです。

 木目調パネルはアメリカのステーションワゴンで古くから流行していたドレスアップで、シビック カントリーでは発売から最初の1500台に木目調パネルが標準装備されたことから、外観のイメージを強く印象づけることに成功。

 1グレードのみとシンプルな展開で、エンジンは最高出力80馬力(グロス)の1.5リッター直列4気筒CVCCエンジンを搭載。トランスミッションは5速MTとホンダ独自のATである「ホンダマチック」を設定していました。

 装備の面では、運転席からボタンを押すだけでテールゲートのロックが解除できる、電磁式オープナーが採用され、リヤシートバックは4段階に角度調節が可能な「バリアブルシート」となっているなど、ステーションワゴンとして使い勝手の良さが評価されて人気を集めました。

 しかし、シビック カントリーの名前は1代限りで消滅。3代目では5ドアハッチバックに近いボディ形状のショートワゴンスタイルの「シビック シャトル」にスイッチされました。

●日産「スカイライン バン/ワゴン」

 日産「スカイライン」といえば現在はセダンのみですが、かつてはセダンとクーペが主力で、さらに遡るとステーションワゴンとライトバンがラインナップされました。

 なかでも秀逸なデザインだったのが、1977年に登場した5代目、通称「ジャパン」のワゴンとバンです。

 発売当初はセダン、クーペとバンの展開でしたが、1979年にバンをベースとしたワゴンがラインナップに加わりました。

 外観デザインは4気筒モデルのセダン/クーペと共通のショートボンネットのフロントセクションに、前傾姿勢を強調するクラウチングスタイルのフォルム、さらに傾斜角度を寝かせたリアゲートとすることで、スタイリッシュかつスポーティな印象です。

 さらに、ボディサイドの「サーフィンライン」と、ユニークな形状のリアクオーターウインドウもデザイン上のアクセントになっていました。

 エンジンはワゴンが1.8リッター直列4気筒SOHCの「Z18S型」で、バンは1.6リッターと1.8リッターの「L型」、1980年にはバンに2リッター直列4気筒SOHCディーゼル「LD20型」が加わり、経済性が向上。

 また、スカイライン ワゴンでは前出のシビック カントリーと同じく、ボディサイドとリアゲートに木目調パネルが設定でき、レジャー用途に最適なモデルであることを訴求しました。

 その後、次世代の「R30型」ではワゴンが廃止され、次の「R31型」ではワゴンが復活してバンが廃止。そして「R32」型ではバン/ワゴンとも廃止されました。

●マツダ「サバンナ スポーツワゴン」

 マツダは1967年に、世界初の量産ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」を発売しました。その後、マツダはロータリーエンジンをさまざまな車種に展開する「ロータリー・フルラインナップ化」を進め、1971年にはスポーツモデルでロータリーエンジン専用車の「サバンナ」がデビュー。

 発売当初はクーペとセダンの2タイプのボディでしたが、1972年にステーションワゴンの「サバンナ スポーツワゴン」が追加されました。

 外観はシンプルなスタイリングでしたが、クーペ/セダンと同じスポーティかつ迫力あるフロントフェイスとの対比が斬新でした。

 搭載されたエンジンは491cc×2ローターの「10A型」ロータリーエンジンで、最高出力は105馬力(グロス)を発揮。

 サバンナ スポーツワゴンはその名のとおり、現在まで続く高性能ステーションワゴンの草分け的存在だったといえるでしょう。

 その後、1978年に生産を終了。サバンナは「サバンナ RX-7」へと移行し、生粋のスポーツカーとして代を重ねました。

※ ※ ※

 昭和の時代には大衆車から高級車まで、ライトバンがラインナップされていましたが、平成になると減少の一途をたどりました。

 そして現在は、国内のライトバンというとトヨタ「プロボックス」と日産「AD」の2車種のみで、プロボックスは他メーカーにOEM供給していますが、生産しているのはトヨタと日産だけです。

 かつてよりも需要が少なくなってしまったことと、そもそもベースとなるセダンやステーションワゴンの減少も大きく影響しているでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web

みんなのコメント

11件
  • 昭和の頃はバンもワゴンも下に見られていたな。
    それを今のような地位まで引き上げてくれたレガシィの功績は大きい。
  • いま見るとオシャレで味わい深くも見えるけど、
    ぶっちゃけ、レガシー・ツーリングワゴンの登場や90年代のワゴンブーム以前には、バンもワゴンも商用車か変わった人専用のアイテムに過ぎなかったかと。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村