現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「タンク」消滅 「告知無しはユーザーに失礼!?」 オーナーからは困惑の声も

ここから本文です

トヨタ「タンク」消滅 「告知無しはユーザーに失礼!?」 オーナーからは困惑の声も

掲載 更新 296
トヨタ「タンク」消滅 「告知無しはユーザーに失礼!?」 オーナーからは困惑の声も

■アナウンス無しの廃止に「失礼」との声も

 突如として、トヨタ「タンク」が廃止され、兄弟車である「ルーミー」に統合されました。
 
 新規オーナーから戸惑いの声もあるなか、既存オーナーの心境はどうなっているのでしょうか。

トヨタ車が100万円以下!? シエンタより小さい 人気ミニバン「カリヤ」とは

 2020年9月15日、トヨタのコンパクトワゴン「ルーミー」にマイナーチェンジが施されたのと同時に、兄弟車である「タンク」が消滅。現在では、ルーミーの1グレードの外観デザインにタンクの面影を見ることが出来ます。

 今回の車種統合は、以前からトヨタが示していた「今後の車種を半減するために車種整理をおこなう」という方針や、2020年5月から開始されたトヨタの全販売店での全車種併売化が関係しています。
 
 タンクは、2020年4月から9月の新車販売台数ランキングにおいて、18位(1万6136台)にランクインするほどの人気車種です。

 人気モデルが突然廃止されたことについて、首都圏のトヨタ販売店スタッフによれば、女性ユーザーを中心にいくつかの問い合わせがあったとのことです。

 その内容は、突然廃止されたことへの驚きや、今後の購入についてが中心のようでした。それに対し、タンクのデザインはグレードとして残っていることを伝えると、「ひとつになってわかりやすくなった」という反応があったと話しています。

 では、車種統合に対してはポジティブな声があったものの、すでにタンクに乗る既存ユーザーからは、どのような反響があったのでしょうか。

 前出とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。

「この約1か月、タンクを所有するお客さまからあった問い合わせは、今後のサポートについてがほとんどです。

 タンクユーザーはファミリー層が多いですが、奥様やお子様からの連絡が多い印象でした。これまで通りサービスをおこなう旨を伝えると、皆様安心されています。

 また、問い合わせ頂いた人の多くは、SNSなどネット上で話題になったことで初めて廃止されたことを知ったと話していました。

 今後も車種統合があるとするなら、事前の公式アナウンスがあったほうがお客さまは安心すると思うのですが、なかなか難しいのが現状です」

※ ※ ※

 今回の車種統合は、ルーミーのマイナーチェンジとしておこなわれました。メーカー公式では、タンクを廃止することをアナウンスしておらず、間接的に情報を得たユーザーがほとんどのようです。

 それが原因となり、別の販売店スタッフによれば、突然の廃止にあわやクレームへと発展しうる例もあったといいます。

 サポートなどのサービスは今後も継続することを伝えても、「失礼だ」の一点張りでかなり怒り心頭だったと話しています。

 トヨタではほかにも、コンパクトカーの「ポルテ/スペイド」、セダンの「プレミオ/アリオン」、ミドルサイズミニバンの「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、ラージサイズミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」といった兄弟車において車種統合の噂が流れています。

 今後の「車種整理」は、新規顧客への説明だけでなく既存オーナーへのサポートも、重要な課題となるでしょう。

■ノアヴォク、アルヴェルはどれが残るのか。

 今回のタンク廃止により、ほかの兄弟車オーナーからもいくつかの問い合わせがあったようです。

 前出とは別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。

「5ナンバーミニバンの3兄弟は、ノアへの統合が有力といわれています。

 各メディアでも報道されていますが、先日それを見たヴォクシーオーナーから、『なぜヴォクシーのほうが売れているのにノアなのか』という問い合わせがありました。

 また、メーカー側の判断であるため統合について詳細な説明は難しいと伝えると、『今すぐ売りに行く』といい残し、電話を切られてしまいました。

 その後、その人がどうされたのかはわかりませんが、自分のクルマが消滅してしまうことの悲しさは理解できるため、何もいえませんでした」

 5ナンバーミニバンの3兄弟は、2020年5月の全車種併売開始のタイミングで、ヴォクシーとエスクァイアで一部グレードが廃止されました。これにより、ノアへの統合が濃厚と見られています。

 しかし、売れ行きではヴォクシーがトップです。2020年上半期(1月から6月)の新車販売台数ランキングを見ても、5ナンバーミニバン3兄弟で最も上位にランクインしているのは、ヴォクシーの13位(3万3818台)に次いで、ノアが16位(2万647台)、エスクァイアが23位(1万6095台)となっています。

 販売台数という「結果」を出しているにも関わらず廃止の噂が流れていることは、既存ユーザーが納得できない理由としては妥当でしょう。

 また、販売店によればトヨタの高級ミニバンとなるアルファード/ヴェルファイアについても問合せが来ているようです。

「ヴェルファイアを検討している数名のお客さまからも、今後の展開について問合せを頂いています。アルファードのほうが販売台数が多いため、ヴェルファイアが廃止されるという見方が強いため、いつまでヴェルファイアが販売されるのか、という部分に関心があるようです」(都内の販売店)

※ ※ ※

 タンク同様に、廃止された車種はデザインを残したままグレードの一部となることが予想されています。

 しかし、クルマのアイデンティティである「名前」が失われることに、既存ユーザーにとってはショックを隠しきれないようです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
THE EV TIMES
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
AutoBild Japan
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
バイクブロス
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

296件
  • なんでクレームになるんだ?モデル廃止なんていつでもいくらでもあるだろうに。
    サポートは受けられる?当たり前でしょ。そんなこと言ってたら中古車は存在できない。
  • メンテしなくなるならクレームしてもいいが、販売終了は関係ないだろ

    本当にユーザーが言ってるの?レベルの低いカーメディアの思い込みじゃねえの
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

155.7192.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0285.0万円

中古車を検索
ルーミーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

155.7192.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0285.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村