現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > カワイイのかブサイクなのか理解不能!? 奇抜すぎる「顔」の車5選

ここから本文です

カワイイのかブサイクなのか理解不能!? 奇抜すぎる「顔」の車5選

掲載 更新 28
カワイイのかブサイクなのか理解不能!? 奇抜すぎる「顔」の車5選

■クルマで最も大事な「顔」が、おもしろすぎる!?

 クルマの印象を決めるのが「顔」にあたるフロントのデザインで、クルマの販売を左右するような重要な要素のひとつです。

これが「プリウス」なの!? 「フェラーリ」そっくりなプリウスが登場!

 近年は精悍なデザインが多い印象ですが、かつては奇抜なデザインのモデルも存在。そこで、ユニークすぎるフロントフェイスのクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「エスカルゴ」

 1980年代後半から発売された日産のパイクカー3台は、ブームともいえる現象を巻き起こしたクルマたちで、いまも高い人気を誇っています。

 第1弾が1987年発売の「Be-1」で、第2弾として1989年に「パオ」が発売され、同時にライトバンの「エスカルゴ」も登場。

 正式な車名は「S-Cargo」と表記され、「Cargo=貨物」のスペイン語読み「カルゴ」と「S」を組み合わせ、実際に商用車として販売されました。

 車名のとおり外観はカタツムリのようなルックスとなっており、フロントフェイスも目が飛び出したようなデザインでカタツムリを連想させます。

 とても商用車には見えませんが、荷室の高さは1230mmと十分に実用的につくられており、個人商店の荷物配送用として人気がありました。

 また、内装もシフトノブ、ウインカーレバー、ワイパーレバーのデザインが統一され、ハンドルもフランス車のような一本スポークを採用するなど、内外装ともに遊び心満載のクルマです。

●ランチア「テージス」

 ランチアはイタリアの老舗自動車メーカーで、かつて「ストラトス」や「デルタHF インテグラーレ」などが日本で人気でしたが、ほかにもコンパクトカー、セダン、ステーションワゴン、スポーツカーと、さまざまなモデルを生産してきました。

 なかでもユニークなデザインだったのが、2001年に発売されたプレステージサルーンの「テージス」で、ランチアのナインナップではフラッグシップに位置するセダンでした。

 テージスの最大の特徴はフロントフェイスにあり、クラシカルな印象を目指したといいますが、高級車には似つかわしくないげっ歯類のような印象です。

 なお、このデザインはコンセプトカーをベースにしており、ほぼそのままのデザインで市販化されました。

 テージスはフルモデルチェンジすることなく2009年まで生産され、日本では正規販売されませんでしたが、わずかな台数が平行輸入されたので、いまも中古車が流通しています。

●ホンダ「TN-V」

 1963年にホンダ初の4輪自動車として発売されたのが軽トラックの「T360」です。軽自動車のエンジンといえば2気筒と3気筒が主流だった時代に、360cc直列4気筒DOHC4連キャブレターエンジンを搭載するという、当時の常識では考えられない軽トラックでした。

 しかし、軽トラックには高回転型エンジンは必要とされず、販売は低迷。1967年に空冷直列2気筒エンジンを搭載する「TN360」にバトンタッチされました。

 そして、1972年のマイナーチェンジで「TN-V」と車名に換えて発売。ボディはオーソドックスなキャブオーバータイプの軽トラックですが、最大の特徴はフロントフェイスで、丸目のヘッドライトが縦に並ぶ軽トラック初の4灯式を採用。

 ホンダは安全性を考慮したとアナウンスしていましたが、実際にはコストをかけてでも個性を主張する手段だったと思われます。

 その後、軽自動車の規格が改定されて排気量の上限が550ccになると、1977年に後継車の「TNアクティ」が発売され、ヘッドライトはオーソドックスな丸目2灯に戻されました。

■特別仕様車として登場した「変顔」な2台

●スバル「インプレッサ カサブランカ」

 1992年に発売されたスバル初代「インプレッサ」は、コンパクトなセダンとステーションワゴンとしてデビュー。高性能な「WRX」がラインナップされたことで、たちまち人気車となりました。

 この初代インプレッサ ツーリングワゴンをベースに、クラシカルな外観にカスタマイズされたモデルが「インプレッサ カサブランカ」です。

 インプレッサ カサブランカは1997年の第32回東京モーターショーに参考出品され、来場者から好評を博し、その要望に応えるかたちで1998年に市販化されました。

 当初は5000台の限定車として販売されましたが、1999年に標準車のマイナーチェンジに合わせてカタログモデルになります。

 外観はクロームメッキのフロントグリルや丸型ヘッドライトを採用し、内装にはモケットのシートとドアトリム、2トーンの本革巻ステアリングホイールなどを装備して、「スポーツエレガンス」をコンセプトに仕立てられました。

 当時は軽自動車や小型車を中心に、レトロにカスタマイズされたクルマが、ちょっとしたブームになりました。しかし、インプレッサ カサブランカのデザインは違和感が強く、お世辞にもスタイリッシュとはいいがたい印象です。

●三菱「パジェロジュニア フライング パグ」

 かつて、三菱が販売していたコンパクトSUVの「パジェロジュニア(後にパジェロイオ)」と、軽自動車の「パジェロミニ」は、RVブームの背景からパジェロの弟分というポジションで開発されたモデルです。

 そして、パジェロジュニアをベースにしたカスタマイズカー「パジェロジュニア フライング パグ」(以下「フライング パグ」)が1997年に登場。当時、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として企画・販売されました。

 フライング パグのルックスは1940年代のクラシックカーをモチーフにデザインされ、とくにフロントセクションはすべて新たにデザインされた力作となっています。

 しかし、キャビンのデザインは標準のパジェロジュニアのままだったため、全体のバランスにかなりの違和感があり、限定1000台ながらプレミアが付くほどの人気車になることなく、いまでは稀代の珍車です。

 なお、大規模な改造が施されていたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと、かなりのバーゲンプライスでした。

※ ※ ※

 冒頭にあるとおり、最近のクルマは精悍な印象のフロントフェイスが流行しています。その一因として、LEDヘッドライトの普及があるのではないでしょうか。

 LEDヘッドライトは、ハロゲンヘッドライトやHIDに比べてデザインの自由度が高く、それまで不可能だった造形が可能になりました。

 一方で、デザインの自由度が高くなっても横並びのデザインでは面白みに欠けるので、そろそろ斬新なデザインのフロントフェイスが期待されます。

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ランチア『デルタHFインテグラーレ16V』、1/8スケールで完全再現…アシェットがWEB限定で定期配送
ランチア『デルタHFインテグラーレ16V』、1/8スケールで完全再現…アシェットがWEB限定で定期配送
レスポンス
ピレリ、早くもF1の2026年シーズン序盤3戦のタイヤコンパウンドを発表。鈴鹿サーキットでの日本GPは、最も硬い組み合わせに
ピレリ、早くもF1の2026年シーズン序盤3戦のタイヤコンパウンドを発表。鈴鹿サーキットでの日本GPは、最も硬い組み合わせに
motorsport.com 日本版
トヨタGAZOOレーシングが東京オートサロン2026に出展。展示内容を一部公開
トヨタGAZOOレーシングが東京オートサロン2026に出展。展示内容を一部公開
Webモーターマガジン
ダイハツ新「オトナ・タント」初公開! 高級感すごい「ド迫力バンパー&“光る”大型グリル」採用した“クロメキ”仕様! 超クールで大胆な「タント カスタム クロメキ」東京オートサロンに出展へ!
ダイハツ新「オトナ・タント」初公開! 高級感すごい「ド迫力バンパー&“光る”大型グリル」採用した“クロメキ”仕様! 超クールで大胆な「タント カスタム クロメキ」東京オートサロンに出展へ!
くるまのニュース
横浜ゴム「YOKOHAMAまごころ基金」、日本自然保護協会の次世代環境教育を支援
横浜ゴム「YOKOHAMAまごころ基金」、日本自然保護協会の次世代環境教育を支援
レスポンス
JR函館本線、2つの駅を廃止へ その全貌は? 「新幹線駅の隣の閑散駅」など…利用者数は「こんな少ないの…?」
JR函館本線、2つの駅を廃止へ その全貌は? 「新幹線駅の隣の閑散駅」など…利用者数は「こんな少ないの…?」
乗りものニュース
前輪駆動ベースの新プラットフォームを採用! 2026年春に欧州登場するVW新型「ID.ポロ」ってどんなクルマ? 試乗してわかった“フォルクスワーゲンらしさ”とは
前輪駆動ベースの新プラットフォームを採用! 2026年春に欧州登場するVW新型「ID.ポロ」ってどんなクルマ? 試乗してわかった“フォルクスワーゲンらしさ”とは
VAGUE
約430万円! トヨタ新「“大きな”ヤリスクロス」登場! 全長4.3m級「ちょうどいいボディ」の黒い「ナイトシェード」仕様! 1.5L「直4」搭載の「コンパクトSUV」泰国でお披露目
約430万円! トヨタ新「“大きな”ヤリスクロス」登場! 全長4.3m級「ちょうどいいボディ」の黒い「ナイトシェード」仕様! 1.5L「直4」搭載の「コンパクトSUV」泰国でお披露目
くるまのニュース
わくわくと驚きの“ダイハツメイ”を体現。ダイハツ、オートサロン2026出展車両の一部を公開
わくわくと驚きの“ダイハツメイ”を体現。ダイハツ、オートサロン2026出展車両の一部を公開
AUTOSPORT web
プジョーがWECチームの新たな代表を発表。元ランボルギーニSC63陣営から移籍加入へ
プジョーがWECチームの新たな代表を発表。元ランボルギーニSC63陣営から移籍加入へ
AUTOSPORT web
5気筒エンジン発売50周年記念モデル アウディ『GT50』公開 レトロなIMSAレーサー風コンセプト
5気筒エンジン発売50周年記念モデル アウディ『GT50』公開 レトロなIMSAレーサー風コンセプト
AUTOCAR JAPAN
ヤマト運輸の「リコール・自主回収サポート」、経産省「製品安全対策優良企業表彰」審査委員会賞を受賞
ヤマト運輸の「リコール・自主回収サポート」、経産省「製品安全対策優良企業表彰」審査委員会賞を受賞
レスポンス
驚きの「軽ダンプ」披露、今年のダイハツブースは、凄い「デコトラ」が主役【東京オートサロン2026出展情報】
驚きの「軽ダンプ」披露、今年のダイハツブースは、凄い「デコトラ」が主役【東京オートサロン2026出展情報】
月刊自家用車WEB
小林稔が捉えた「クルマの本質」。ロードカーとレースを繋ぐ報道写真・作品展「CHASING GRACE」開催
小林稔が捉えた「クルマの本質」。ロードカーとレースを繋ぐ報道写真・作品展「CHASING GRACE」開催
LEVOLANT
ピストン数は少ないほうがエライ!? 3気筒エンジンが増える理由を解説
ピストン数は少ないほうがエライ!? 3気筒エンジンが増える理由を解説
ベストカーWeb
【メルセデス・ベンツ】BクラスにAMGラインを標準装備したお買い得新グレード
【メルセデス・ベンツ】BクラスにAMGラインを標準装備したお買い得新グレード
Auto Prove
元レッドブル育成の荒尾創大が語る、苦悩の英国GB3。有望チームメイトと切磋琢磨「アレックス・ダンに勝てば、アントネッリにも勝てると思っていた」
元レッドブル育成の荒尾創大が語る、苦悩の英国GB3。有望チームメイトと切磋琢磨「アレックス・ダンに勝てば、アントネッリにも勝てると思っていた」
motorsport.com 日本版
米加州の水素バス普及を支援、液化水素ステーション向け機器供給契約を締結…日機装子会社
米加州の水素バス普及を支援、液化水素ステーション向け機器供給契約を締結…日機装子会社
レスポンス

みんなのコメント

28件
  • この中でテージスとエスカルゴ、ホンダ軽トラ以外は、ベース車両からの奇をてらった改造の確信犯。
    両者を同じ土俵で判断するするのは意味がない。
    有名なムルティプラなど選ぶ車はまだあるでしょうに
  • インプレッサカサブランカだけは今見ても酷いw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122 . 0万円 133 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

78 . 0万円 148 . 0万円

中古車を検索
日産 エスカルゴの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122 . 0万円 133 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

78 . 0万円 148 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村