MotoGPは2023年シーズンからスプリントレースを開始させるなど、チャンピオンシップに対する興味を惹くために様々な取り組みを行なっているが、ケビン・シュワンツはMotoGPにはF1のようなニーズを作り出す力が足りていないと考えている。
近年、人気の低下が心配されているMotoGP。スプリントレースの開始と、それに伴うレースウィーク中のライダーとファンの触れ合いの増加に向けたイベントの実施などは、運営側のテコ入れの一環だと理解されてきた。
■500cc王者シュワンツはスプリントレース歓迎派? 「土曜のバイクが本当のレーシングバイクだ」
最近では新たな最高商務責任者(CCO)に米国バスケットのNBAで上級副社長を務めていた人物を迎えたことも、MotoGPの人気向上に向けた動きだろう。
MotoGPと比較される立ち位置のモータースポーツがF1となるが、彼らは近年人気を急速に伸ばしており、その商業的な価値も高まり続けている。ショーとしての魅力と人気は単純に比較できるものではないが、MotoGPをかつてのようなモノにするためには、何が足りないのだろうか?
アメリカズGPを訪れた1993年のWGP500ccクラス王者のシュワンツに意見を求めると、彼は実際のショーとしてのレースよりも映像コンテンツの重要さを認めているようだった。
「私は常々それ(人気)はテレビが全てだと思ってきた。リバティ・メディアはF1の買収以降、非常に上手くやっている。彼らはF1を救い、そして一般に向けて示すことができた」
「(NetflixのF1ドキュメンタリー)Drive to Surviveというアイデアと、その実施は素晴らしいものだった。F1を一度も見たことのない友人もいたが、今では彼らはレースに行くことに夢中になっている。それはNetflixのおかげだ」
「私はどうしてF1を見ないのかとも言われるが、私としてはレース全体を見るなんて無理だと言っている。結果を見て、『ああ、またフェルスタッペン(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)が勝った。本当にびっくりだ』という風に考えるんだ」
「MotoGPと比較すると、レースファクター…つまり互いの競争はそれほど差はない。しかしリバティはF1を追いかけたい、チケットを手に入れたいというニーズを生み出すことに非常に長けている」
「昨年のF1アメリカGPにはヨースト・カピト(前ウイリアムズ代表)の招待で訪れた。COTAはアトラクションや、俳優、ミュージシャンでいっぱいだった。そういった有名人も、サーキットに行きたいというニーズを生み出していたと思う」
また、かつてのライバルのウェイン・レイニーやミック・ドゥーハン、あるいは後のバレンティーノ・ロッシやホルヘ・ロレンソ、ケーシー・ストーナーやダニ・ペドロサのような”世代”のライダーが不足していると思うか、とも質問を受けたシュワンツは、ロッシの存在による変化を認め、残された穴も大きいと語った。
「バレンティーノのファンの多さが、このスポーツを変えてしまった」
「個人的には彼の名を冠したチーム(VR46チーム)の存在や、彼と共にトレーニングし育ったライダーの存在が、その影響力が維持される手助けになると思っていた。しかし、そうではなく、彼の残した穴は巨大だった」
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