この記事をまとめると
■「ジャパンモビリティショー 2023」では数多くのコンセプトカーが発表された
庶民にゃ縁遠いHonda Jetの機内を体験! 「こりゃ凄い」なところと「意外に……」なところを徹底チェック
■プレスデーの賑やかな様子からまだまだ世界からの注目度が高いことを痛感した
■先進国のモーターショーはお祭り色を強めることが生き残るためのキーワードかもしれない
「ジャパンモビリティショー2023」は大成功?
2023年10月28日から同年11月5日の会期で「ジャパンモビリティショー2023(以下JMS)」が開催された。「東京モーターショー」から名称変更した新たな形のモーターショーになるとの話でもあったので、開幕までは「どんなショーになるのかなぁ」と期待半分、不安半分でいたのだが、プレス向け事前公開日に会場を訪れてみると、とたんに不安は一掃された。
日本のみならず、先進国におけるモーターショーはオワコン化していると言われて久しい。欧州では一般の人たちの反応がいまひとつだけならまだしも、会場内や会場周辺を環境活動家が訪れて、「SUV(ICE[内燃機関])を販売するのをやめろ」などと過激な抗議活動を起こすのが当たり前のようになっている。
アメリカでもワールドプレミア(世界初公開)モデルの多いメジャーなショーほどオワコン化が進み、デトロイトはほぼアメリカンブランドのみの出展となり、ニューヨークショーもワールドプレミアモデルが激減している。ロサンゼルスショーは新興BEV(バッテリー電気自動車)ブランドの存在が目立つものの、世界のメジャーメーカーはすっかり影が薄くなっているとのこと。
筆者は2023年9月にデトロイトショーへ取材に行ったのだが、目指しているものはJMSと同じように見えるが、JMSのほうが華やかに映った。共通して目指しているものとしては、従来のように来場者が展示されている新車を触ったり、見学するだけでなく、試乗など積極参加できるイベントの充実をはかっているところだろう。
デトロイトショーは2022年開催よりそれまでの1月開催から9月開催に変更している。ほぼアメリカンブランドだけの出展で「国際ショー」としてしまうのはいかにもアメリカらしいが、いままでと変化を見せようとしたものの、その変化は会場内に試乗コーナーを設ける程度となっていた。
2022年ではフォードとステランティスが試乗コーナーを設けていたが、2023年ではフォードとステランティスのほか、GM(ゼネラルモーターズ)やテスラ、VW(フォルクスワーゲン)といった複数ブランドによるBEV試乗コーナーも増設されていた。試乗コーナーのスペースも拡大されており、来場者参加型への本格的な模索がはじまったように見えた。
JMSでは参加型に変更しつつも、本来の新車展示はむしろ全盛期の東京モーターショーを意識したような、原点回帰ともいえる純粋なクルマ好きがより喜ぶような内容と感じたとともに、それ以外にもバラエティに富んだ展示コーナーを用意し、来場者が自らの趣向に合わせたコーナーを見学し、さらにほかの展示も見てまわることができるといったショーの内容にしているあたりは、まったく同じとはいわないが、アメリカのSEMAショーやCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)のような匂いを筆者は感じた。
JMSになってもメインとなる各メーカーによる新車展示コーナーは、わかりやすくいえば、本来の東京モーターショーが戻ってきたような雰囲気に包まれていた。
先進国と新興国ではクルマに求めているものが異なる
今回も賛否がわかれているようだが、「このまま出るわけがないよな」とか、「ホントに出るの?」といった、ものによってはかなり荒唐無稽ともいえるコンセプトカーが数多く出品された。このようなコンセプトカーについては、海外からくるメディアや来場者にとって自国のモーターショーではほとんど存在しないこともあり、とくに「日本ならでは」として楽しみにしているようなので、来日する外国人観光客がコロナ禍前以上となったいまでは、インバウンドの集客も見込んでいるようにも見えた。
残念ながらBEVにおいては日系ブランドの出遅れ感が否めない状況となっているが、それをフォローするかのように、メルセデス・ベンツ、BMW、BYDがブースを構え、それぞれのブースで日本初上陸モデルを披露。アジア初、世界初といった市販や市販が間近となる現実的なBEVを多数ショー会場で発表しているので、ある意味日本メーカーの展示内容とのコントラストが強まって見えるのも、クルマに造詣が深い人ならば興味深く見えるかもしれない。
スーパーカー協会によるスーパーカーの出品やキャンピングカー、次世代モビリティなど展示カテゴリーが多岐に渡っているのに、破綻していないところは「なかなか絶妙だな」と感じた。とにかく、完成車では海外ブランドの出展が少ないものの、それでもブースを設けていることもあり、プレスデーには英語やドイツ語、中国語などの多言語が久しぶりに飛び交っているのもなんだかうれしくなってしまった。
また、円安などでコスト面でも魅力があるのか、東南アジアのメディアについてグループツアーで招待しているブランドも多く、JMSとなっても、アジア圏におけるオートショーのなかでは、まだまだ注目度が高いことも強く感じた。
現状、中国への短期入国(ビザ取得によりアメリカなどへの入国が面倒になるのではないかとの話もある)はさまざまなリスクがあり、中国のオートショー(11月には広州モーターショーがある)への取材を避けるといった動きもあって、JMSがより注目されたのかもしれない(円安によるコスト面も)。
新型コロナウイルス感染拡大で2021年にショーが開催できていなかったこともあり、久しぶり感も今回のJMSに良い雰囲気を演出していたのかもしれない。
世界的に見ても、各国が自慢の最新技術を披露するような産業博覧会に特化したモーターショーは、時代とともにウケなくなってきているのは確か。新興国は先進国に比べれば世の中でのクルマへの興味は強いし、そもそも新車をその場でたくさん売るためのショーなので、来場者もかなり多い。
ただし、そのような熱から冷めてしまっている先進国では、お祭り色を強めることが生き残るためのキーワードなのかもしれない。JMSは単なるお祭り騒ぎにならないような細やかな配慮も見受けられ、モーターショーらしさを失わないような、抑制が効いているところは筆者としては好感を持つことができた。
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