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カーオーディオ業界初! 384kHz/32bitハイレゾ再生が可能なAlpineF#1Statusが今秋発売

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カーオーディオ業界初! 384kHz/32bitハイレゾ再生が可能なAlpineF#1Statusが今秋発売

究極のサウンドを追求したシステムの誕生

 アルプスアルパインとアルプスマーケティングは、カーナビゲーション&オーディオブランド「ALPINE」の新作として世界最高峰のカーオーディオ「AlpineF#1Status(アルパインエフナンバーワンステータス)」を開発したと発表した。2021年秋ごろより、グローバルでの販売が予定されている。なお、日本国内ではアルパイン直営店「アルパインスタイル」にて、車両にオーディオシステムを搭載したフルコンプリートカーという形で販売の予定だ。

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音にこだわるアーティストも納得の性能

 製品発表会では、クラブジャズバンド「JABBER LOOP(ジャバループ)」が生演奏を披露。音のプロフェッショナルが実際にAlpineF#1Statusを試聴し、ハイレゾ音源の再生能力の高さに驚いていた。

 また、AlpineF#1Statusのアンバサダーに就任したCHEMISTRYの川畑 要さんも来場。ずっとアルパインのファンだったという川畑さんが、24時間で作詞作曲したアルパインのテーマソング「Tailwind ~音楽とともに~」を歌い上げた。実際に試聴し、まるでライブ会場にいるかのような空間になっていたことに感動したとコメントした。

 AlpineF#1Statusは2001年に第1世代が誕生し、今回のモデルで第3世代となる。2004年に第2世代が登場して以降、17年ぶりの新型だ。「Emotion in Mobility 移動を、感動へ」というアルパインのビジョンを体現したカーオーディオとなっており、同社がこれまで培ってきた技術力やノウハウ、知見を結集。約3年という開発期間を経て、今回の発売に至っている。

ハイレゾ音源再生のためジッターの発生を限りなく抑えた

 システム構成は、ヘッドユニット「HDS-7909」、デジタルオーディオプレイヤー「DAP-7909」、デジタルオーディオプロセッサー「HDP-H900」、パワーアンプ「HDA-F900」、4Wayスピーカーシステム「HDZ-9000」という内容だ。

 一番のトピックは、カーオーディオ業界として初めて384kHz/32bit×2chというハイレゾ音源の再生を実現したこと。CDの17.4倍という音情報量を誇り、音の歪みを最小限に抑えて原音に近い滑らかな音楽を楽しむことが可能だ。一般的なハイレゾとして製品化されているものは96kHz×24bit×2ch、ハイスペックなもので192kHz×24bit×2chとなっており、いかに高スペックかがわかる。これにより、実際に目の前でアーティストが歌っているような細かな息づかい、楽器を指でなぞるようなわずかな音まで再現することができるという。

 このような技術を最大限に活かし、乗員に上質な音源を届けるために細部まで徹底的にこだわっている。そのひとつが、マスタークロックマネージメントシステムだ。車載オーディオは室内の設置スペースが限られてしまうため、操作パネルなどを備えたヘッドユニットと、サウンドチューニングを行うオーディオプロセッサーを分けなければならない。それぞれのユニットにクロック(水晶)を持ち、それぞれデジタル信号を処理していたため、わずかにジッターと呼ばれるデジタル信号のズレが発生してしまうのだ。

 この問題を解決するべく、システムの心臓部には水晶発振器として世界最高峰の周波数精度を誇る「OCXO DuCULoN(R)」をカーオーディオに初採用。ヘッドユニットとオーディオプロセッサーをつなぐ車載伝送システムをひとつのクロックでシンクロさせることで、伝送におけるジッターの発生を限りなく抑えることが可能となっている。

CFRPを採用したスピーカーで音を忠実に再現

 カーオーディオはスピーカーの取り付け位置と座席の位置関係により、乗員との距離は左右非対称になってしまうのは仕方がない。さらに、スピーカー間の干渉によって特性が悪化してしまい、最適なサウンドを楽しむためには高精度なチューニングが必要となる。そのため、パソコンのCPUと同等の処理能力を持つ、最大1GHz/64bitの最高峰デジタルサウンドプロセッサーを4基搭載した。これにより、従来は気温20度のときに最小単位が約7.2mmから世界最高レベルとなる約0.9mmという精度での調整が可能となった。

 音をリスナーに届けてくれるスピーカーもこだわりが満載だ。システムを構成するすべてのスピーカーは高性能な炭素繊維強化樹脂「CFRP」を採用。樹脂に匹敵する軽さとアルミ同等の高剛性を兼ね備えているため、各スピーカーから発する音色を完全にシンクロさせることに成功。ハイレゾの美しいサウンドを忠実に再現してくれる。

アルファードをベースにしたコンプリートカーでの販売

 この極限までサウンドを追求したAlpineF#1Statusは、性能をフルに発揮できるよう最適な空間に仕立てられたフルコンプリートカーという形で手に入れることが可能だ。ベースとなるのは、トヨタ・アルファード エグゼクティブラウンジS。フロントドアや後席スライドドアへのデッドニングをはじめ、後席やドランク床部への制振材、天井への制振と吸音材、タイヤハウス裏側への制振施工など、徹底したノイズ低減が施されている。

 システム構成価格は約250万円、車両へのインストール工賃が約150万円。そしてベース車となるアルファード・エグゼクティブラウンジSが742万1000円で、約1200万円となる。オーディオのみならず、大画面ナビ「ビッグX」のほか、アンビエントライトや専用フロアマットで上質な室内空間を演出。さらに、エクステリアも専用エアロやアルミホイールなど、コンプリートカーにふさわしい装備が与えられている。

 この販売予定となるアルファードで試聴することができたが、まるで目の前でアーティストが歌ったり楽器を演奏しているかのような、わずかな音まできちんと聞こえてきた。走行中のロードノイズなどが発生しているときはどのように聞こえるのか気になるところだが、上質な音で快適な移動や休憩中の癒やしの空間になることは間違いないだろう。音をとことん追求したい人にとって、AlpineF#1Statusは注目のシステムではないだろうか。

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