最近、クルマが定額で乗れる事で人気を集めているカーリース。自動車ディーラーは勿論、ガソリンスタンドでも契約できる手軽さが人気の秘訣だが、リースという方法に馴染みのない人も多いと思う。そこで今回は現金一括や残クレといった今までの買い方との違いと、カーリースの魅力を解説していこう。
文/佐々木 亘、写真:TOYOTA
安易に手を出すと後悔するぞ! 意外とデメリット多いんよ……最近よく聞くカーリースの賢い使い方教えます
■レンタカーとカーリースの違いは何か
不便に感じるかも知れないが、ひと昔前からすると結構良いサービスだ(ELUTAS@Adobe Stock)
クルマを借りるというと、最も身近なのはレンタカーだろう。ただ、リース契約もクルマを借りるという言葉が当てはまる。
どちらも「借りている」状態なのは変わらないのだが、レンタカーの方が短期間で、カーリースは長期間の賃貸借契約のことを指すのが一般的だ。
英語のRentとLeaseも、期間の長短で使い分けられることが多い。
長期の契約になるカーリースは、レンタカーを借りる時よりも手続きは複雑だ。利用するクルマ、期間、金額を決めて契約書を作る。
年単位の利用期間を決めて契約するカーリースの場合、中途解約する際に違約金が発生するものもある。
リースは、レンタルの様に手軽な貸し借りではないことが、わかっていただけただろうか。
■カーリースは短期で回すのが鉄則
5年や7年といった、中長期でリース契約を考えている人は、ローン契約と総支払額を比べてみてほしい。
購入とリースを比べたときに、契約が長期になるほど総支払額が増大するリースが、損になる傾向があるのだ。
また、リース契約では車両返却時に原状回復が必要となる。契約時に決められた残価を下回る場合には、違約金の請求が入ることもあるだろう。
カスタマイズはもちろん、タバコやペットの乗車などもNGだ。
契約が長くなればなるほど、クルマが自分色に染まってしまう。
傷をつけるリスクも高まるため、1台のクルマを長く保有する予定なら、思い切って「買う(ローン)」ほうが良い。
一方、リースが適しているのは、短い期間の契約を何度も繰り返しながらクルマを乗り継いでいく人だ。子供の成長に合わせて、クルマを変えていきたいという人には特におすすめしたい。
例えば3年リースを繰り返すと、出産直後から子供が3歳頃までは、コンパクトカー。3歳から6歳まではスライドドアの付いたコンパクトカー。
6歳から9歳まではアウトドアを楽しめるSUV。9歳から12歳までは車内が広いミニバンという選び方ができる。
すべて新車に乗れるし、購入のように登録費用の手出しは発生しない。さらに下取り査定額などを気にすることもなく乗り換えられるのは、リースならではの魅力だ。
リースか購入かを迷っている時には、1台のクルマの使用期間をどのくらいで想定しているかを考えると答えが出る。
4年未満ならリースでも良いが、5年以上ならリースよりも購入する方が良いだろう。
■もらえるリースなら初めから購入を!
当然と言えば当然だが、これは罠過ぎないか? (Puwasit Inyavileart@Adobe Stock)
リース契約の中には、最終的にクルマを「もらえる」ものもある。返却の必要がないというリース契約だ。
この場合、カスタマイズが自由にできるなどメリットが大きいように見えるのだが、リース契約の総支払額は購入よりもかなり高くつく。
もらえるリースを選ぶなら、初めから購入を選びたい。
また、月々1万円で乗れるなど、低価格を売りにするリースをよく見かけるが、契約の詳細を見ていくと、多くのモノがボーナス払いを十何万単位で設定されている。
確かに月額料金は1万円だが、年に2回は10万円超の支払いが発生することになるのだ。これを低価格・定額と言っていいものか。
リース契約では、契約の詳しいところまで目を配る必要もあるのだ。
デメリットも目に付くカーリースだが、上手に使えば、安くライフスタイルに合ったクルマを新車で乗り継げる良い方法だ。
特に最近出てきた自動車保険(任意保険)の保険料もリース料金に含まれているカーリース(KINTO等)は、良い商品だと思う。
時代に合わせた、新しい形のリースを、積極的に利用してほしい。
カーシェアリングなども含め、クルマの持ち方にはいろいろな選択肢が出てきた。自分のライフステージに合わせて、買うか借りるかを選び、多くの人に豊かなカーライフを送ってもらいたい。
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みんなのコメント
始める前から懸念されてたことが浸透したに過ぎない。
車なんて想定通りにずっと同じ状態の訳がない。
事故、故障で早く無くす事だってあるかもしれない。
そう考えると借金してまで車なんて買うもんじゃないと思うけどな