バイク、クルマの両方を手掛けるメーカーは世界的には少数
日本に住んでいると意外かもしれないが、世界的に見るとバイクとクルマの両方を製造しているメーカーは実は少数派だ。
【画像6点】スズキの最高峰スポーツ「ハヤブサ」と「スイフトスポーツ」を写真で解説
日本で二輪・四輪の両方を手掛けるメーカーといえば、誰もがホンダを思い浮かべるのではないだろうか。
ヨーロッパ代表といえるBMWは、クルマもバイクもスポーティかつ伝統的なブランドイメージがある。
ホンダにしてもBMWにしても、それぞれの代表的な車両を並べたときにブランドの統一性が強く感じられるのではないだろうか。
とくにBMWは自らチューンを施したスポーツブランド「M」を二輪・四輪ともに用いるなど、ブランドイメージの統一に積極的だ。
ホンダについてもHRCの組織変更により、F1やMotoGPといった世界最高峰モータースポーツへの関わるモータースポーツセクションとして成長させるなど、タイヤの数にかかわらずスポーツイメージを統一しようとしている。
また身近なところに目線を移しても、スーパーカブにN-BOXとそれぞれの分野で生活を支えるモビリティを提供するメーカーといった印象を持っているユーザーも多いだろう。
スズキもバイク・クルマの両方を手掛けるが、それぞれでイメージが異なる?
一方、ホンダと並ぶ日本の「六輪メーカー」であるスズキについては、二輪と四輪でブランドイメージがかなり異なるように思う。
二輪は原付スクーターから大排気量スポーツモデルまでフルラインアップしているのに対し、四輪については軽自動車が中心で、普通車についてはOEM供給モデルを除くと1.5Lが最大排気量である。スズキには「小さなクルマを作っているメーカー」というイメージが強い。
実際、スズキは四輪のスローガンとして「小さなクルマ、大きな未来」という言葉を掲げている。
そうした背景を踏まえつつ、スズキの二輪・四輪それぞれの最高峰スポーツモデルをピックアップしてみると意外な共通性があることに気付く──。
というわけで、当記事ではスズキ二輪のフラッグシップであるアルティメットスポーツ「ハヤブサ」と、四輪業界ではコスパ最強で知られるホットハッチ「スイフトスポーツ」の共通性に注目してみよう。
ハヤブサとスイフトスポーツの価格と排気量はほぼ同等
まず、最大の共通点といえるのはエンジンの排気量とメーカー希望小売価格だ。
ハヤブサの価格は215万6000円で、DXA1型4気筒エンジンの総排気量は1339cc。
スイフトスポーツの価格は216万4800円と8800円しか違わない。しかも、スイフトスポーツのK14C型4気筒ターボエンジンの総排気量は1371ccとこちらも同等クラスなのだ。
ハヤブサのエンジンはショートストローク型、スイフトスポーツはロングストローク型とプロファイルは真逆だ。最高出力についてはハヤブサが138kW(188PS)/9700rpmで、スイフトスポーツの103kW(140PS)/5500rpmを大きく上回る。
最大トルクについてはハヤブサが149Nm(15.2kg-m)/7000rpmとなっているのに対して、スイフトスポーツは230Nm(23.4kkg-m)/2500-3500rpmと、ターボエンジンのスイフトスポーツが優位となっている。
ちなみに、トランスミッションはハヤブサが6速MTのみ、スイフトスポーツは6速MTと6速ATを設定する。前述した価格は、いずれも6速MT車で、スイフトスポーツAT車は223万6300円と少々お高くなってしまう。
意外なのは燃費性能。ハヤブサのWMTCモード燃費は15.4km/Lで、スイフトスポーツのWLTCモード燃費は17.6km/L。測定方法が異なるので横並びで比較するのはアンフェアかもしれないが、スイフトスポーツのほうが燃費に優れているのだった。
もっともエンジンの排気量が同等クラスで、価格が近しいといってもマシンとしてのキャラは別物だ。「220万円以下のスズキ車なら何でも買ってあげるよ」とでも言われない限りは、ハヤブサとスイフトスポーツを真面目に比較するなんてことはないだろう。
たしかにスイフトスポーツは、価格からは信じられないほどハイパフォーマンスなホットハッチで、実用性とスポーツドライビングのバランスにも優れている。それでもスズキとしてのスポーツフラッグシップであって、四輪マーケット全体の中ではコンパクトカーに過ぎない。
一方ハヤブサは世界的にも大排気量スポーツ系の代表モデルであり、初代ハヤブサが確立した「世界最速のバイク」というイメージも強い。同じくらいの価格ながら、買ったときの満足度はハヤブサのほうが優っていると感じる人のほうが多いかもしれない。
2台買っても432万円! ホンダ シビックタイプRより安い!
ところで、こうしてハヤブサとスイフトスポーツの価格やスペックを眺めていると、あらためて思うのは2台ともコストパフォーマンスが優秀といえる点だ。なにしろ、両モデルの合計価格は432万800円で、最高出力を合わせると328馬力である。
この数字だけでいうと、最高出力330馬力の2.0Lターボを積むシビックタイプR(メーカー希望小売価格:499万7300円)に近い。逆に、シビックタイプRを買う気になっているのであれば、ハヤブサとスイフトスポーツというスズキの最高峰スポーツモデルを揃えた六輪生活が楽しめるのだ!?
ハヤブサとスイフトスポーツをガレージに並べる……というモータリングライフは予算的にも現実的で、一考する価値はありそうだ。
レポート●山本晋也 写真●スズキ/ホンダ 編集●上野茂岐
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