■4席をひし形に配置
自動車イベントでは様々なコンセプトカーや新型車、カスタムカーが発表・展示されますが、2017年の「東京オートサロン」には、バイクや自動車用エンジン、船舶などを手掛けるヤマハ発動機のクロスオーバーモデル「CROSS HUB CONCEPT」が登場しました。
このコンセプトカーにはどのような反響があったのでしょうか。
【写真】斬新&ユニーク! ヤマハ「CROSS HUB CONCEPT」を写真で見る(61枚)
CROSS HUB CONCEPTは、ヤマハ発動機によるピックアップトラックのコンセプトモデルです。
ボディサイズは全長4490mm×全幅1690mm×全高1750mmと、ピックアップトラックとしては比較的コンパクトですが、定員4人のキャビンと、バイク2台搭載可能なベッドを両立。
外観は、クーペのような流麗でスポーティなスタイルでありつつも、スキッドプレート風のフロントバンパーなども装備され“本格オフローダー”らしさも演出しています。
キャビンは、特殊な座席配置の「ダイヤモンドレイアウト」が特徴です。コンパクトな室内に4人が座れるよう、運転席が前方中心に設定されています。
ヤマハ発動機は当時、このCROSS HUB CONCEPTについて次のように紹介しています。
「こだわったのは『Just the Right Size』。それは、ヤマハの遊びを運ぶための十分なユーティリティと、都市での機動性も兼ね備えた、オンオフともに使える適切なボディサイズの追求です。
大人4人が乗車可能なキャビンとモーターサイクルを最大2台搭載可能なベッドを両立するため、スタイリングに先駆けてパッケージを徹底的に検証するというユニークなプロセスでデザインと開発は進みました。
そしてたどり着いたのが、独創的なダイヤモンドレイアウトのキャビン。ドライバーズシートをマシンの中央に配置し、パッセンジャーがそれを後方から取り囲むレイアウトで、キャビンとベッドを確保しながらコンパクトなボディサイズを実現しました」
このようにユニークなコンセプトにより誕生したCROSS HUB CONCEPTですが、SNSなどでは「コンパクトで非常にかっこいい」「バイクメーカーの独特な発想がおもしろい」「ちょっと走らせてみたい」と好感の声が。
デザインについても「音叉エンブレムがクルマに合ってる」「ヤマハのバイクデザインはセンスが良いから、クルマにデザインを落とし込んでもカッコ良くなるね」と肯定的な意見が多く見られました。
運転席が真ん中に配置されていることについては、「両サイドに人がいると運転しにくいなw」「真ん中シートは歳寄りにはめんどくさい(笑)」「2シーターガソリンエンジンで市販されないかな」と、やや心配する声も。
ただ、「バイク2台も載せられるのはさすが」「バイク込みで買う」「ぜひヤマハは四輪に進出していただきたい」と、“ヤマハのクルマ”に期待する声は多く上がっています。
※ ※ ※
ヤマハ発動機は、CROSS HUB CONCEPTの2年前にもスーパースポーツカーのコンセプトカー「SPORTS RIDE CONCEPT」を発表していますが、2018年に四輪乗用車の事業化を凍結しています。
時流が変わり、「ヤマハのクルマ」が再び現実味を帯びる時は来るのでしょうか。
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今のトヨタを支えてるのはヤマハですよ