この記事をまとめると
■2014年にSLS AMGの後継モデルとしてメルセデスAMG GTが誕生した
ど派手なガルウイングだけど走ればガチもんのピュアスポーツ! 単なるSL300のリバイバルじゃない「SLS AMG」の韋駄天っぷり
■エンジンは「ホットインサイドV」のレイアウトを採用した4リッターV8ツインターボ
■数々の派生モデルや限定モデルを生み出し2023年に2代目へとモデルチェンジした
SLS AMGの後継モデルとして2014年にデビュー
2014年に誕生したメルセデスAMG「GT」は、それまでメルセデスAMGが販売していた独自開発の「SLS AMG」の後継車となったモデルだ。ただし、セグメント的にはGTはSLS AMGよりも下位に位置し、直接のライバルは、ポルシェ911と見込まれた。
また、このモデルからメルセデスAMGはカスタマーに究極のパフォーマンスを提供するサブブランドに位置づけられるようになり、前後して究極のラグジュアリーを提供するサブブランドとして、メルセデス・マイバッハがそれを担うことになったのも大きな話題となった。
あたかもひとつの塊から削り出されたかのような滑らかさをもつメルセデスAMG GTのボディスタイリングは、当時「美と知性の完璧な融合」、あるいは「もっとも純粋な造形をもつスポーツカー」とも表現された。たしかにそのスタイリングの美しさは現代の目で見ても古さを感じさせないもので、また卓越した機能性、すなわち優秀なエアロダイナミクスを瞬間的に感じさせるものでもある。
SLS AMGでは300SLから継承されたガルウイングドアが採用されていたが、GTはオーソドックスな横開きドアをもつため、ルーフラインはドーム状に美しい弧を描く。車体全体のシルエットはじつに魅力的なものだ。
デビュー当初に設定されたモデルは「GT」と「GT S」の両グレード。この両車はエクステリアでも若干の差別化が施されており、ハイパフォーマンス仕様のGT Sではフロントのスプリッターがハイグロスブラック仕上げとなるほか、エクステリア・シルバー・クローム・パッケージ、ナイト・パッケージ、エクステリア・カーボンファイバー・パッケージなど、3タイプのオプションも設定された。
ちなみにGTのボディシェルは、アルミニウムやスチール、さらにはマグネシウムなどを使用した軽量なもので、その重量は231kg。アルミニウム製のスペースフレームとともに高剛性を実現するためにも大きく貢献した。
カスタマーを常に刺激し続けたメルセデスAMG GT
キャビンは、航空機のそれから多くのインスピレーションを得てデザインされている。たとえばダッシュボードは横方向の広がりを強調したデザインだが、これは航空機の翼をイメージしたものだ。
左右のシートはスポーツカーのそれらしく比較的薄めのクッションをもつものだが、バケットタイプのデザインでホールド性は素晴らしい。センターコンソール上のスイッチパネルはV型8気筒エンジンを意識したもので、これもまたカスタマーの心を躍らせる。
フロントに搭載されるエンジンは、もちろんメルセデスAMGが自社開発した「M178」型。4リッターのV型8気筒ツインターボだ。ターボのシステムをVバンク内に収める「ホットインサイドV」のレイアウトを採る。
最高出力はGT用が462馬力、GT S用は510馬力という数字で、これにリヤに配置される7速DCTを組み合わせる。それによって前後重量配分は47:53と最適化された。
メルセデスAMG GTには、その後もさまざまなモデルが追加設定されていく。2017年にはGT Sからさらに75馬力のエクストラを得た「GT R」が、そして同年には北米市場などで圧倒的な人気を誇るオープン仕様の「GT ロードスター」が、さらに2020年には730馬力仕様の「GT ブラックシリーズ」や、サーキット走行専用車の「GT トラックシリーズ」もリリースされている。
ほかにも魅力的な特別仕様車やレーシングカーなど、メルセデスAMGのGTシリーズはカスタマーを常に刺激し続けたのだ。
そして2023年、メルセデスAMG GTはフルモデルチェンジを受けてセカンドジェネレーションへと進化を果たす。
基本的なデザインコンセプトは初代GTのそれを受け継いでいるものの、ボディサイズはさらに大型化された。プラットフォームにメルセデス・ベンツSLのそれを使用しているのも技術的な大きな特徴だ。
パワーユニットは「M139」型と呼ばれる2リッターの直列4気筒ターボエンジンに、BSG(ベルト・ドリブン・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたものを、381馬力の最高出力で「GT 43」に、同エンジンを476馬力にチューニングアップしたものを「GT 55」に、そしてホットインサイドVレイアウトの4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを588馬力で搭載する「GT 63」という3モデルが設定された。
組み合わせられるミッションはいずれも9速DCT。駆動方式はGT 43がRWD、ほかの2モデルは4WDであるところが興味深い。ちなみに日本市場にはGT 43とGT 63の両モデルが正規輸入されている。
メルセデスAMG GTのファミリーには、ほかに2018年にデビューしたEセグメントの4ドアスポーツカー、「GT 4ドアクーペ」も存在するが、こちらはまた別の機会に紹介することにしよう。
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みんなのコメント
個人的にはかなり毛色が違うクルマ同士だと思うが。。。
もし最初から911をライバルにという設定をしていなければ、これはこれで独自にそれなりの評価を得ることができたのでは、と少々残念ですが、公式に911がライバルだと表明してしまったのは、当時の経営陣や開発陣の失敗だったのではと思います。