FIAは12日、世界モータースポーツ評議会(WMSC)で、2019年以降のF1レギュレーションにおいていくつかの変更点を承認したことを明らかにした。
FIA会長ジャン・トッドらが出席し、2018年3回目の世界モータースポーツ評議会会合が開催され、その後、決定事項が発表された。
2019年F1カレンダーが承認。史上最多タイ21戦、日本GPは10月13日に開催
2019年のF1競技規則における変更は以下のとおり。
・セーフティカーがピットに戻る際、ドライバーがオーバーテイク可能になる一貫したポイントを定めるため、レギュレーションを変更する。全3種類のリスタートにおいてこれが同一になる。
・最初の車検の責任をチームが担い、マシンが最初にコースに出る前に、チームは安全性にかかわるすべての事項を順守していることを宣言しなければならない。
・レース終了の合図をチェッカーライトパネルで行う。ただし、チェッカーフラッグも掲示される。
2020年に向けた変更としては、カーフュー(全チームメンバーがトラックに立ち入ることができない時間)が8時間から9時間に増やされることも明らかになった。つまり、ガレージにおいて許される作業時間が1時間減ることになる。
■新テールライトの導入、ミラーやハロの変更についても合意
さらに、2019年F1技術規則についてのF1ストラテジーグループとF1委員会の提案について、以下の点で合意がなされたことも発表された。
・後方視界と安全性向上のため、ミラーに関するレギュレーションを変更、これに伴いリヤウイング(高さ)も変更する(第3.6条および第14.3条)。
・テレビ放映上の見栄えを向上させるため、オンボードカメラのレギュレーションを修正する(第21条)。
・安全面を考慮し、リヤエンドプレートのライトを導入する(第14.5条)。
・ドライバー脱出の際の安全面を考慮し、ハロのフェアリングに若干の修正を加える(第15.2.6条)。
新たなリヤライトについては、今年5月、バルセロナでのインシーズンテストで、メルセデスがFIAに協力する形でテストを行い、リヤウイングのエンドプレートにLEDライトが垂直に設置されたシステムを装着して走っていた。これは雨などの際の視認性を向上させることを目的としたものだといわれている。
なお、11月に開催される2018年ブラジルGPに向けて、FIA、F1、ブラジルの関係当局が会合を行ったことを受け、セキュリティ手順に関する報告書がWMSCに提出された。2017年ブラジルGPの際、いくつかの事件が発生し、セキュリティに関して改善が求められていた。
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