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F1、全戦スプリント導入はナシ。MotoGPの方針を追従することはないとCEO明言も開催数”3分の1”まで拡大?

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F1、全戦スプリント導入はナシ。MotoGPの方針を追従することはないとCEO明言も開催数”3分の1”まで拡大?

 今季からMotoGPは全てのグランプリでスプリントレースを実施しているが、F1がその方針に追従することはないとステファノ・ドメニカリCEOは語る。ただ、今季初のスプリント形式での開催となったF1アゼルバイジャンGP以降初めてスプリントについて口を開いたドメニカリは、全体のうち”3分の1”をこの形式で実施するのが望ましいと示唆している。

 F1カレンダーは今後、現在の23戦から24戦に拡大する見込みであることから、スプリントは1シーズン辺り8戦という計算になり、今年の6戦開催から若干拡大されることとなりそうだ。

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 アゼルバイジャンGPでは、スプリントイベントを独立させる新フォーマットを導入。グランプリ2日目にスプリント用の予選”スプリントシュートアウト”を実施し、その後行なわれるスプリントレースも決勝グリッドに影響を与えない形に変更された。

 ドメニカリはこのフォーマットについてポジティブな反響が得られていると語った一方で、長くF1を見てきたファンを喜ばせることは難しいと認めている。

 そして今後の改善に向けて、ドメニカリは次にスプリントが行なわれるオーストリアGPとベルギーGPでのフォーマットの調整の可能性を否定しなかった。

「もちろん、チームやFIAの意向を汲んでのことだ」

 ウォールストリートのアナリストとの電話会議で、新スプリント形式について訊かれたドメニカリはそう答えた。

「というのも、我々の考えは知っての通り、レース週末は常にコース上でアクションが起こるようにすることだからだ」

「実際、今年の第1回目の結果は非常に心強いモノだった。我々のパートナー、プロモーター、メディアパートナー、そしてチームの誰もが、そのことについて非常にポジティブに考えている」

「もちろん、夏の終わりにもっと良いモノとするために学べることがないかどうか、教訓として受け止めたいこともある」

「しかし全体として、スプリント形式の最初の週末は素晴らしいモノになった」

「非常に標準化された仕組みの中で何か違うことをしようとする時は常に、従来のファンの反応をより長期的に見る必要がある」

「しかし基本的に、新規ファンに関してはとても、とてもポジティブな反応が見られる。プロモーターたちがそれを後押ししているのだ」

 またスプリント形式でのグランプリ開催数について、彼は次のように続けている。

「将来的に、全てのレースをスプリント形式で行なうような状況にはしたくない」

「我々は、カレンダーの3分の1程度の限られた数を維持して、トロフィーというスポーツ的な価値と商業的なチャンスをもちろん加えられる、競争において何か特別なモノを作りたいと考えている」

 ドメニカリは、全てのスポーツが時代と共に変化していく必要があると主張し、レギュレーションに手を加えている他のスポーツを例に挙げた。

「全てのスポーツが安定しない、言ってみれば古いレギュレーションでは一貫性を保てないというのが現在の大きな傾向としてあると見ている」

「我々は野球界がやったこと、NBAがやったことを踏襲しているだけなのだ」

「つまり、プロスポーツは全て、ファンやプロモーター、パートナーが求めている、ゲームの周りをもっと盛り上げるための要望や新しい意見に耳を傾ける必要があるということだ」

 なお、5月5日(金)にF1オーナーのリバティ・メディアはF1の2023年第1四半期の決算を発表。1月から3月までの期間で、バーレーンGPとサウジアラビアGPのシーズン開幕2戦の収入を含んでいる。

 営業利益は3,500万ドルから3,600万ドルへと3%増に留まったが、ここにはF1ラスベガスGPの開催計画で600万ドルのコストも含まれていると見られている。

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