まもなく日本にも上陸予定の新型ポルシェ911。8代目となる992型の前は991型、その前は997型、996型と7代に渡って遡っていける歴史をもっている。その始祖は901と呼ばれたスポーツカーで、デビューは1963年だから今から56年前に生まれたことになる。歴代911の生産台数がポルシェのリリースに記されていたので、その数字から歴代911の存在感を読み取ってみよう。
901型(1963~1973年)11万1995台
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過剰なまでの環境性能が求められ、しかもスポーツカー氷河期ともいえる現代。7世代56年にも渡り、その歴史が連綿と続いているのはもはや、スポーツカーメーカーとしてのポルシェの意地の現れといえるだろう。その記念すべき911の初代モデル901型は、10年あまりで11万1995台が生産されたという。東京オリンピックが1964年に開催されたこの頃、世界の乗用車生産台数は年間約1139万台(1961年、アメリカ運輸統計局BTS調べ)から約2645万台(1971年、同前)。ざっくり約2億812万台中として911の生産台数は0.054%であった。
930型(1973~1989年)19万8469台
2代目の911は1973年に登場した。フルモデルチェンジして930型となった2代目911は、1989年までの17年間販売されるロングセラーとなり、19万8496台が生産された。この当時世界の自動車生産台数は1970年代が年間約2645万台(1971年、同前)、1980年代が年間約2740万台(1981年、同前)として約4億5820万台となり、930型の生産台数比率は0.043%であった。
964型(1988~1993年)6万3762台
次の964型は1988年に市場に登場した。ブラックマンデー直後のこの頃が、ポルシェにとってもどん底の時期でわずか1993年までの6年間で6万3762台しか生産されなかった。この頃の世界生産台数は年間約3529万台(1991年、同前)なので、またしてもざっくりとした計算で約2億1174万台とすると、生産台数比率は0.03%となる。営業的にもかなり苦しい時期だっただろう。
993型(1993~1998年)6万8881台
続く993型は空冷エンジンの最終モデルで今でも人気の型式だが、98年末までの6年間で6万8881台が生産された。前述のアメリカ運輸統計局の資料によれば、この期間の世界生産台数は約2億2061万台なので、これまた964同様にわずか0.031%となり希少モデルであることがよくわかる。
996型(1997~2005年)17万5262台
初の水冷エンジンとなる996は1997年に市場に投入され、2005年までに17万5262台が製造された。この頃の世界生産台数は約3億6618万台(同前)で0.048%にまで復活した。当時廉価版の2シーターオープンのボクスターや、初となるSUVのカイエンなどが登場したことで、業績が回復したこともあるだろうが、996の時代に911は息を吹き返したと言えるだろう。
997型(2004~2011年)21万3004台
続く997型は2004年に登場した。GTSなどラインナップを多様化して、2011年までに21万3004台を生産した。この7年間で生産されたのはリーマンショックの落ち込みもあったものの、約3億3704万台(同前)となり、比率は過去最高の0.063%となった。
991型(2011~2018年)21万7930台
そして2011年に登場した7代目911の991型はホイールベースを10cm延長し、GT性能が高められた。スピードスターなどモデルライフ終盤のスペシャルモデルもまだ生産されるだろうが、すでに2018年10月末までに21万7930台が生産されたという。2018年10月末までの約8年間の世界生産台数は約4億4550万台(同前、2017~18年はデータ無く推計)なので0.05%となっている。997型ほどのヒットではなかったようだ。
生産台数との比率は厳密でなく、あくまで目安だが、こうして俯瞰して見てみると、997型はもっとも市場で比率の高かった911で、991型はもっとも生産された台数の多い911である。反対にもっとも生産台数が少ないのは964型であった。日本ではヒットしたため、これは意外な事実かもしれない。
これらの数字が記されたポルシェのプレスリリースは1963年から2018年10月末までの8世代累計で104万9330台が製造されたと締めくくられているが、911は文字どおりミリオンセラーのスポーツカーなのである。
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