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新型ホンダ・シビック・タイプRを買ったワケ 自動車ライター伊藤梓 「派手すぎない」決め手

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新型ホンダ・シビック・タイプRを買ったワケ 自動車ライター伊藤梓 「派手すぎない」決め手

「タイプRが欲しい!」

シビック・タイプR。その名前を聞くだけで、おそらくクルマ好きの多くの人は反応するのではないだろうか。

【画像】新型シビック・タイプR登場【先代と比較】 全115枚

わたし自身も、その1人だ。先代のFK8に試乗した時には、目の覚めるようなパワーとクイックなハンドリングの絶妙な融合に「これがタイプRか……!」と舌を巻いた記憶がある。

しかし、そんな楽しいスポーツカー大好きなわたしなのに、そこで「タイプR、欲しい!」と思えなかったのは、デザインに大きな理由があった。

FK8のデザインはたしかにかっこいい。しかし、わたしにとっては迫力がありすぎて「自分には似合わないかもしれない」と感じてしまったのだ。

そんな風に何となくタイプRと線引きをしていた。

しかし、新型シビック・タイプRの発表でその姿を見た瞬間、これまでとは対極の感情が湧いた。

「めちゃくちゃ欲しい!」と。

その気持ちは、時間が経っても色褪せることなく、最寄りのホンダカーズから「予約できるようになりました」と連絡が来た瞬間、家を飛び出すまでに強くなっていた。

これまでタイプRのデザインに少し苦手意識があったうえに、試乗もしないで購入するなんて自分にとっては前代未聞の選択だが、ホンダカーズに到着してからはなんの迷いもなく判子をついた。

ウイングのさり気なさ

「シビック・タイプRを買った!」というと、「なんで?」と言われることがよくある。

一応自動車ライターを名乗っているのに、試乗もせずに買ってしまうなんて、驚くのも無理はないと思う。

それでもなぜ購入に踏み切れたかというと、ひとえに新型のデザインが自分にものすごく響いたからだ。

ノーマルのシビックは、現行モデルからイメージがガラッと変わり、シンプルで流麗なスタイルになった。

「1990-2000年代生まれのひと達にもかっこよく写るデザインにしたい」という思いがあったそうで、そのあたりの世代のわたしは、ガッチリそのセンスにハマってしまったらしい。

まわりのジャーナリストなど往年のクルマ好きの話を聞くと、デザインに関してはネガティブな意見が多くそれによって逆に「ターゲティングが成功しているな」と思ってしまった。

その好印象なノーマルモデルからシンプルなデザインを受け継ぎつつ、タイプRらしい力強さを宿した新型シビック・タイプR。その姿が素直に「めちゃくちゃかっこいい!」と感じた。

「自分がタイプRを買うならこれしかない」と。

エクステリアのデザイナーいわく、「ノーマルから変えた部分が悪目立ちせず、元からそこにあったかのようなデザインにしたかった」とのこと。

新型シビック・タイプRのデザインは、まさしくそのとおりになっている。

フロントフェイスの作り込みもそうだが、リアドアとリアフェンダーは、その一体感を生むために新設計されたそうだ。

先代もノーマルモデルに対してワイドフェンダー化されているが、ノーマルモデルに新たに部品をつけるような形になっていた。

先代は、それを含めて1つの世界観としてまとめ上げていて、それはそれでかっこいいデザインだったが、新型は先代とは違う方向性でデザインしたかったという。

「先代と同じような手法をとっても、それでは先代を超えられないと思った。きっとそれでは、お客さまが満足するクルマにならない」という開発者の強い意志によって、新型はパーツを後付けすることなくノーマルを活かしつつ、全体的により一体感のあるデザインを実現している。

そして、個人的にポイントが高かったのはさりげないウイング!

これまでのスポーツモデルにはゴツいウイングがつきものだったが、新型タイプRは大きめのディフューザーによってダウンフォースを生むことができるため、ウイングは小さくすることができスタイリッシュな形になっている。

さらに色はボディ同色ではなく、黒!

スポーツカーが大好きなわたしだが、自分が乗る時にはやる気をなるべく外に出さず、知ってる人だけに分かってもらえれば……という気持ちがある。

なので、このさりげなくかっこいいウイングにはグッときた。

オプション選びは後日……

今の状況ではどんなクルマでも納車まで時間がかかってしまうため、タイプRの納期もある程度は覚悟しているが、納期が確定するのはとりあえず9月の発売日になってからとのこと。

現状では、何のオプションが付けられるかも分からないそうなのでそれも後日選ぶことになっている。

すでにホンダアクセスから発表されているものとしては、実効空力デバイスが装着されたカーボンウイングがあるが、前述した理由で、今のところ付ける予定はなし(今後実物を見る機会や開発者の話を聞く機会があったら手の平を返すかもしれない……)。

タイプRではもっとも気になるその「走り」に関しても、まだ試乗していないものの、先代のFK8に乗った時の感動は今でも残っているし、新型が発表された時に、開発責任者の柿沼さんがあまりにも自信に満ちた表情でプレゼンしていたこともあって「走りは間違いないだろう」と開発者を全面的に信じることにした。

久しぶりのクルマ購入で待つ時間も楽しくて仕方ない。

最近では、登場しただけでこれだけワクワクするクルマがなかったので、そういう意味でもシビック・タイプRというクルマは特別だと感じる。

そんなクルマを迎え入れるためにも、納車までたっぷり準備をして待ちたいと思う(主にお金)。

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みんなのコメント

36件
  • 中古の軽すら買えない
    底辺ヒキコモリ男共のこの僻みっぷり(笑)
  • 先代は、大きいダミーダクトとそのサイドの穴が、ガンダムチックと言われた。
    フロントもリアもダミーダクトがデカイのが派手さを助長している。

    かといって、新型は逆にもっさりしててシャープさが感じられない。

    どちらかと言えば、すっきりした先代の潔い硬派的なスポーティな顔つきの方が好き。

    最近多い、なんだか奇妙な深海魚的なデザインが受け入れられない。

    でも、好みだから良い悪しはない。
    世の中、自分中心に回ってないし、みんな個性があるから面白い。

    ホンダの車は写真や映像で見るよりも、現物はカッコ良かったりするから印象が変わるかも。
    女性なら新型は好みだろうと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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