■登場から41年… いまだに「新車で買える」超旧型バン
衝突安全や環境対策といった側面から、クルマの高機能・多機能化が進んでいます。それに伴って車両価格も上昇するばかりです。
しかし、海外の途上国では機能向上は図られないものの、昔ながらのシンプルな構造と質素なパッケージング、そして極めて安価な価格のモデルが親しまれる傾向にあります。その代表的存在ともいえるのがスズキ「ボラン」です。
【画像】めちゃカッコイイ! 「超レトロすぎる商用バン」を画像で見る(61枚)
スズキのパキスタン法人であるパック・スズキが現在販売しているボランは5人乗りのコンパクトバンです。
ボディサイズは全長3255mm×全幅1395mm×全高1845mm、ホイールベースは1840mmと、もはや軽自動車サイズほどの小さな車体を持ちます。
パキスタンでの価格は194万パキスタンルピー(約99.1万円)から194万4000パキスタンルピー(約99.2万円)で販売されており、パキスタンでもベーシックなモデルとして親しまれています。
そのベースは1982年に登場した軽商用バン「エブリイ」。パキスタンでも1982年に発売されましたが、全面刷新は一切されずに未だに新車購入が可能です。
エクステリアは、ベースの初代エブリイほぼそのままの雰囲気を残しており、全く飾りっ気のないスクエアなスタイリングです。
フロントは角目2灯の大きなヘッドライトが特徴で、左右ライトの間には黒いグリル風ガーニッシュを装着する点が唯一のオシャレポイントといえます。
ボディサイドには両側スライドドアが装備されますが、加飾パーツはひとつも装備されておらず、モール類やデカールといったものは皆無です。
インテリアも同様に贅沢装備の類は配され、加飾パネルやステッチなどはおろか、エアコンやパワーウインドウも非装着です。
もはや懐かしさすら感じさせるデザインの4本スポークステアリングといくつかの収納が設けられたインパネ、120km/h表示の極めてシンプルなメーターが装備されているにすぎません。
その一方で、現在販売中のモデルはBluetoothやUSB接続、MP3対応のデッキが設定されており、この点のみは比較的新しいシステムといえそうです。
パワートレインは最大出力37馬力・最大トルク62Nmを発揮する796ccの直列3気筒エンジンに4速MTのみを組み合わせ、後輪駆動となっています。
なお、安全装備はフロントにシートベルトが装備されている程度で、リアにはオプション設定も存在しません。
エクステリアカラーはソリッドホワイトとシルキーシルバーの2色を用意します。
現在新車で販売中のモデルは、5人乗り乗用モデル「VX」に加え、最大積載量550kgを確保した2人乗り商用モデル「カーゴ」の2タイプを展開。欧州の排出ガス規制「EURO-II」に対応しており、環境性能の高さをうたっています。
ボランの派生モデルとして「ラヴィ」というピックアップモデルも販売中で、こちらは「キャリイ」のパキスタン現地仕様となります。
基本的な仕様はボランと同様ですが、後部の荷室は長さ1940mm×1320mmの広さを誇り、最大積載量は600kgを確保。
価格も178万1000ルピー(約91万円)から185万6000ルピー(約95万円)とやや低価格に設定され、ボディカラーもボランの2色に加えてセルリアンブルーが用意されています。
※ ※ ※
こうした旧モデルが途上国で愛される理由として、荒れた路面を走ることの多い道路事情や整備・保守が容易な点が挙げられます。
近年の新型車のように、電子制御やユニット化された機構を採用する場合、部品単体も高額となるほか、限られた工具やパーツでの修理が困難になります。
しかし、ボランのようなモデルでは設計の古さがむしろ利点として活かされ、長年のラインナップにより保守部品や修理ノウハウなども蓄積されています。
登場40年を迎えても新車ラインナップに並んでおり、今後も現地の国民車として愛されていくものと見られます。
同様に、2代目エブリイをベースにしたミニバン「オムニ」がスズキのインド現地法人マルチ・スズキから1984年から2019年まで販売されていましたが、厳格化された衝突基準に対応することができず、4代目エブリイベースの後継車「イーコ」にモデルチェンジされています。
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みんなのコメント
今となっては保安適合しないから新車販売はできないだろうけど、COOLERさえついていたら普通に欲しい。
今日本で新車販売されているどの軽自動車よりも欲しい。