「e:HEV」でマニュアルの挙動再現か
新型のホンダ・プレリュードが初めて欧州でテスト走行しているところを目撃された。同車の開発責任者は、マニュアル(MT)スタイルのトランスミッションを採用する可能性を否定していない。
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ホンダは20年以上の空白を経て、プレリュードの名を復活させる。新型はシビックをベースに、2.0Lのハイブリッド・パワートレインを採用し、2026年に発売する見込みだ。
すでにコンセプトモデルとして公開されているが、今回はドイツの郊外でテスト走行しているところを目撃された。カモフラージュで覆われたプロトタイプだが、コンセプトモデルのスタイリングがほぼそのまま量産モデルに引き継がれることは明らかだ。
プレリュードの技術的な詳細については多くは語られていないが、日本やオーストラリアのメディアでは、スポーティー性を高めるためにマニュアル・トランスミッション、少なくともマニュアルを再現したシステムを搭載する計画であると報じられている。
チーフ・エンジニアを務める山上智行氏は、「運転する喜びを最優先している」とし、「プレリュードの開発を担当していると、誰もがこのクーペに大きな期待を寄せていることがよく分かる」と語った。
AUTOCARからマニュアル・トランスミッションに関する報道について尋ねられた山上氏は、次のように答えた。
「それにお答えするのは非常に難しい。わたしはクルマを3台所有していますが、そのうち2台はマニュアル・トランスミッション車です。1台はアコード・タイプR、もう1台は997(ポルシェ911)。マニュアル車の大ファンなんです」
「わたしはマニュアル車が本当に大好きで、(プレリュードにも)マニュアルが欲しいとしか言えません。マニュアル・トランスミッションなら、一緒にいてとても楽しいクルマになるでしょう」
ホンダはこれまで、シビックとインサイトのハイブリッドにマニュアル・トランスミッションを提供してきたが、同社の現在のハイブリッド・システム「e:HEV」に導入するのは簡単ではないだろう。
e:HEVは主に電気モーターで車輪を駆動する。ガソリンエンジンは高速走行時には車輪を直接駆動できるが、主にバッテリーを充電するための発電機として機能する。
そのため、プレリュードにマニュアルスタイルのトランスミッションが搭載されるとすれば、その挙動や効果を再現したものになる可能性が高い。同様のシステムは、EVのヒョンデ・アイオニック5 Nにも見られる。
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