アルピーヌはトップの組織体制を見直し、ローラン・ロッシCEOの直下にアルピーヌモータースポーツ担当副社長としてブルーノ・ファミンを置くことで、ガバナンスの単純化を実施した。
ファミンはアルピーヌのモータースポーツ全般を率いることになる。F1から耐久レース、また、カスタマーレーシングからラリーレイド等の競技など、その担当範囲は多岐に渡る。またロッシの直属となり、アルピーヌの若手ドライバー育成プログラムであるアルピーヌ・アカデミーも監督することになる。
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アルピーヌの新体制にはこのほか機能面でいくつかのハブが存在し、今年度はフィリップ・クリーフがエンジニアリング兼プロダクトパフォーマンス担当VPに、アントニオ・ラバーテが販売、マーケティング、カスタマーエクスペリエンス担当VPにそれぞれ任命された。
ファミンがモータースポーツ担当副社長に就任することで、ロッシはアルピーヌ・カーズの国際展開に今よりも多くの時間を割けるようになる。一方のファミンは、ル・マンやダカールでの複数のタイトル獲得など、モータースポーツ分野での豊富な経験を活かせる地位に就いた。
また新たな職責に加えてファミンは、ビリー・シャティヨンにある、F1を含む複数カテゴリー用の高性能パワートレインを生産しているルノーのエンジン部門のマネージングディレクターも継続して務める。
ファミンはモータースポーツのキャリアを1989年にプジョーで始め、プジョー・タルボ・スポールでエンジンやギヤボックスを担当した。また個人として、905スパイダーや106 GRAなどのプロジェクトにも参加している。2005年にはプジョー・スポールのテクニカルディレクターに指名され、2012年からはディレクターとして社を率いた。その後、ル・マン優勝をもたらした908プロジェクトやセバスチャン・ローブがドライブし新記録で優勝した2013年のパイクスピークなどで、重要な役割を果たした。
ファミンはまた、2016年から2018年までチームをダカールラリー3連覇に導いた。2019年にはFIAのオペレーション担当ディレクターに就任し、FIAのスポーツ関連および支援事業全体を統括した実績を持っている。
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