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アストンマーティン、今年は全世界で30台近い新型ヴァンテージGT3を実戦配備へ。スーパーGTではD’stationが投入

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アストンマーティン、今年は全世界で30台近い新型ヴァンテージGT3を実戦配備へ。スーパーGTではD’stationが投入

 アストンマーティンの耐久レース部門で責任者を務めるアダム・カーターは、2024年末までに30台近い最新型のヴァンテージGT3を世界各地のGT3レースで配備されることになると予想した。

 2019年に登場し、様々なGT3レースに投入されてきたヴァンテージGT3。2024年には”エボ・パッケージ”が投入され、市販車の新型ヴァンテージと併せて2月12日(月)に正式発表が行なわれる。

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 それに先立ちカーターは、改良を受けたヴァンテージGT3について「非常に強力なオーダーのリスト」があると語った。

 そしてカーターは、アストンマーティンはそれぞれのカテゴリーの2024年シーズン開幕までに約10台のヴァンテージGT3エボが実戦配備され、進捗に応じてさらに多くのマシンがカスタマーチームに納車される予定だと明かした。

「今年の終わりには、30台の新スペックマシンが配備される。ただ、チームによってはスペアカーを用意しているところもあるので、その全てがレースに投入される訳ではない」とカーターは言う。

「レースを走るのは20台後半になるだろう。それが予想だ」

 またカーターはヴァンテージGT3エボのオーダーについて「シーズン開幕までに全てを満たすことは不可能だった」として「世界中でこのマシンを最大限カバーするために、納期をずらしている」と説明した。

 正式発表はまだ行なわれていないが、このヴァンテージGT3は既に実戦投入されている。1月に行なわれたIMSAスポーツカー選手権の2024年シーズン開幕戦デイトナ24時間レースでは、ハート・オブ・レーシング(HoR)とマグナス・レーシングの両チームがGTDクラスでこのマシンを走らせた。

 さらにHoRとD’station Racingの旗の下、プロドライブ/アストンマーティン・レーシングが運営するチームが、世界耐久選手権(WEC)に新設されるLMGT3クラスに2台のヴァンテージGT3エボを投入することも決まっている。

 2024年にBMW陣営からアストンマーティンへと鞍替えしたスパ24時間優勝チームのウォーケンホルストと、ベルギーのコムトユー・レーシングは、共にヴァンテージGT3エボでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCE)へ参戦する。

 ウォーケンホルストはGTWCE耐久カップのProクラスにアストンマーティンのファクトリードライバーで構成されたラインナップを揃えており、ヴァンテージGT3エボと共にメーカーとして2019年以来となるシリーズ最高峰への挑戦となる。

 なおD’station Racingは、日本のスーパーGTへ2020年以来4年ぶりに復帰。GT300クラスにヴァンテージGT3エボを投入する予定だ。

 カーターによると、ヴァンテージGT3エボはイギリスGT選手権やドイツ、イタリアの国内シリーズにも登場する見込みだという。

 年末までにエボ仕様が30台に増えるため、新型マシンとアップデートされた既存マシンがほぼ同数ずつを占めることになる。

 アストンマーティンはF1プロジェクトを推し進める傍ら、スポーツカーレースにも注力。ヴァンテージGT3エボや新型GT4モデルの投入だけでなく、2025年からはWECとIMSAの両方にヴァルキリーのル・マン・ハイパーカー(LMH)を投入。スポーツカーレースの頂点も目指す。

 カーターはヴァンテージGT3エボの開発について、市販車の新型ヴァンテージの発表、WECでのGT3クラス誕生、そして従来モデルの欠点を解消したいという思いが、2022年秋に進化版を開発するという決断を後押ししたと説明した。

「新しいマシンを作るには絶好のタイミングだった」

 カーターはそう語った。

 ヴァンテージGT3エボの開発では、GTレースにおける長年のパートナーであるプロドライブとF1チームと同じファクトリー敷地内にあるアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズがタッグを組み、特にアマチュアドライバーでもより運転しやすいマシンに仕上げることが重視された。

 カーターはヴァンテージGT3エボでの変更点は「広範囲に及ぶ」と表現し、全く新しい空力パッケージだけでなく、サスペンションやブレーキの冷却、整備性も改良された。

 ヴァンテージGT3の最新モデルに“エボ”という表記はないものの、税抜き57万5000ポンド(約1億800万円)という価格設定になっている。

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