12月16日、チームWRTは2023年にBMW M4 GT3を走らせるシリーズ/レースにおけるドライバーラインアップを発表した。既報のとおり『BMW Mチーム WRT』としての公式デビューは2月4~5日のリキモリ・バサースト12時間レースとなるが、元MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシが同イベントへ初出場することが明らかとなった。
2022年シーズンまでアウディ陣営として戦っていたベルギー籍のチームWRTは、2024年からBMW Mハイブリッド V8をWEC世界耐久選手権で走らせることに伴い、2023年よりGTレースでもBMW陣営へと移る。
BMW陣営に加わるチームWRT、2023年の“ダブルプログラム”が確定。公式デビューはバサースト12時間
これまでもチームWRTの一員としてアウディR8 LMS GT3でレースに出場してきたロッシは、BMWファクトリードライバーのマキシム・マルタン、アウグスト・ファーフスとともに、オーストラリアのバサーストに位置するマウント・パノラマサーキットで開催される伝統の12時間レースに初出場することが決定した。
IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦に数えられるバサースト出場の後、このトリオはGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップでも46号車をドライブする。今回の発表では、この46号車のカラーリングも披露された。
一方、WRTのエースナンバーであるゼッケン32をまとうM4 GT3は、ドリス・ファントール/シャルル・ウィーツ/シェルドン・ファン・デル・リンデがステアリングを握り、バサーストおよびGTWCヨーロッパ/エンデュランス・カップに出場する。
GTWCヨーロッパのスプリント・カップでは、ファントール/ウィーツのコンビが4連覇も目指すとともに、ロッシ/マルタンもまた、5戦で構成されるスプリント・カップのレースへと出場する。
ロッシはバサーストとGTWCヨーロッパに加えて、1月13~15日に行われるハンコック・ドバイ24時間レースにも参戦する。ここではWRTの46号車BMW M4 GT3をマルタン、ティム・ホエール、WEC・LMP2ドライバーのショーン・ゲラエルとシェアする予定だ。
WRTのチーム代表であるヴァンサン・ボッセは、「BMWとの新たなパートナーシップを進め、2023年シーズンに向けて、非常に忙しく、エキサイティングな時期となっている」とスパ・フランコルシャンサーキットに近いスタブローで行われたチームのシーズンエンドパーティで述べた。
「年末の休暇はとても短いものとなるが、今日は我々が大切にしている伝統的な年間パーティーであり、WRTのファミリーの全員がおいしい夕食を囲むことができている」
「BMW M4 GT3の完全なるレースカラーリングと、2023年のレースプログラムのいくつかの要素を発表するには絶好の機会だ」
「我々の最初のレースであるドバイは目前に迫っており、その後、バサーストでBMW MチームWRTとしてデビューすることになる。我々は、これから始まることにとても興奮しており、サーキットを走るのが待ちきれない!」
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