■オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」で最高速度は270km/h
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年4月16日、2020年秋に登場した改良新型「アルテオン」「アルテオン・シューティングブレーク」をベースにした最強スポーツモデル「アルテオンR」「アルテオンRシューティングブレーク」を追加、ドイツ国内のディーラーで販売を開始した。
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VWのスポーツモデルを一手に手がける「フォルクスワーゲンR GmbH」がデザインした、アルテオンのフラッグシップモデルとなるアルテオンRのパワートレインには、最高出力320ps/5350-6500rpm、最大トルク420Nm/2100-5350rpmを発生する「EA888 エボ4」と呼ばれる2リッターTSI(直列4気筒ガソリンターボエンジン)を搭載。
組み合わされるトランスミッションは7速DSG(DCT)で、0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は250km/h(リミッター)というパフォーマンスを誇る。さらにオプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を組み合わせると、リミッターは解除され最高速度は270km/hとなる。
駆動方式は4モーション(4WD)。新たに開発された「4モーション with パフォーマンス・トルクベクタリング」と呼ばれる全輪駆動システムは、エンジンパワーをフロントアクスル・リアアクスルの間だけでなくふたつの後輪の間もアクティブに分配する。これにより、とくにコーナリング時のパフォーマンスを向上しているという。
またアダプティブ・シャシコントロール(DCC)を標準で装備。ドライバーは、ドライビングプロファイルを任意で選ぶことで、好みの走りを得ることができる。さらにマルチファンクション・ステアリングホイールにある青い「R」ボタンを押すことで、エンジン出力やギアのマッピング、DCCがよりスポーティなモードに変わる。
デザインは、新開発のRバンパーやマットクロームのミラーカバー、18インチ「Sebring」のアルミホイール、Rロゴ入りのブルーのブレーキキャリパーなどで、Rモデルのスポーティさを強調している。リアではディフューザーの外側にふたつの台形テールパイプを備えた新しいスポーツエキゾーストシステムも備える。オプションで19インチ「アデレード」、および20インチ「エストリル」のアルミホイールも用意される。
インテリアでは、フロントシートの背もたれにRロゴが付いたスポーツシートと、大型パドルシフトを備えたマルチファンクションステアリングホイールを標準装備。Rモデルらしくシートやアームレスト、本革ステアリングホイール、シフトレバーなどに青いステッチが入る。またオプションで、ヘッドレスト一体型バケットタイプのフロントシートが用意される。
ドイツでの車両価格は、アルテオンRが6万3095ユーロ(日本円で約821万円。ドイツの付加価値税16%含む。以下同様)、アルテオンRシューティングブレークは6万3980ユーロ(約833万円)となる。
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改良新型アルテオン、およびニューモデルとなるアルテオン シューティングブレークは、2021年中に日本でも発表される予定となっている。ただし今回ドイツで発売されたアルテオンR/アルテオンRシューティングブレークの日本導入時期はまだ決まっていない。
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