クルマの運転操作は、ステアリング操作とアクセルによる加速とブレーキによる減速が三位一体になってこそ成立する。それぞれに難しさはあるが、なかでも難しいと言われるのがブレーキングだ。「ブレーキングが上手くいかないなあ」と思っている貴方!プレーキパッドの交換でその悩み、解決するかもしれませんよ!!
ブレーキングで差をつけろ!
カスタムの祭典「SEMAショー」が開幕! 現地からの速報レポート ポルシェ/スープラ/ホンダS2000
アルトの連載コラムでいきなり他車種を引き合いに出すのもなんだが、アルトワークスの前に筆者は現行型コペンをチューニングしていた時期があった。
で、コペンのノーマルブレーキ。利かない訳ではないのだが「コレって壊れてるじゃないの?」というくらい初期のバイト感がない。
慣れないうちは信号停止などで、前の停止車に追突しそうなほどクセのあるものだった。
コレはアルトワークスの「シート高過ぎ問題」と同様に、コペンのオーナーになったら真っ先に対策を施したい部分だった。
結局コペンに関しては、フロントブレーキパッド&フルードから始まって、ブレーキホース、リヤブレーキシューの交換と、フルコースの交換で雲泥の差のグッドなフィーリングを得られた。
対するアルトワークスは車体も軽いし、そもそもスポーティな走行も想定された“ワークス”なだけに日常的な走行やワインディング路で走りを楽しんでも、ブレーキの利きやフィーリングに不満はないだろう。
だが、「スポーツカーとしてぶっとばす」のなら、ブレーキチューンはしておきたい。
サーキットを走っても。フェードしないように耐熱温度を高めておきたいこともあるが、コペンで体験したブレーキパッドの銘柄違いによるブレーキ特性のチューニングで、よりコントロールしやすいブレーキへとバージョンアップしようと考えたのだ。
冒頭にも書いたが、ドライビングの中でも”上手い、下手”の差が顕著に出てしまうのがブレーキングなので、より扱い易い仕様にすることはスポーツカーとして王道のチューニングだ。
ブレーキチューンは目的をしっかり見極めてから!
ご存知のかたも多いとは思うが、ブレーキパッドの場合、“利きが強いほうが凄い”という訳でなく、むやみに強いパッドを装着するとかえって扱いづらくなるので要注意。
耐熱温度の対応温度も高ければ良いというものでもない。
スポーツパッドは街乗りやワインディングロード、サーキットなど、走るステージによって大きく分けられるほか、その中に特性の違うものが数種ラインアップされていることが多いので、自分には何が必要か、何を求めてチューニングするかを明確にしてから選択しないと、かえって使い難くししてしまうこともあるから要注意だ。
知っておきたいブレーキパッドの材質と大まかな特性
スポーツブレーキパッド(スポーツパッド)の摩材の種類は大きく分けて、ノンアスベスト、セミメタル(ロースチール)、フルメタルといった種類がある。ここで詳しく説明すると長くなるので誤解を恐れず超ざっくり説明しておくと、前者より後者のほうが耐熱温度が高く、利きが強い。
フルメタルパッドはほぼレース用と考えて差し支えないので、基本的にはノンアスタイプかセミメタタイプから選ぶことになる。
アルトに選んだコントロール性重視のブレーキパッド
前述のコペンのブレーキパッド比較の経験から、パッド交換によるブレーキ特性のチューニングには、ある程度目処がたっていた。
筆者の場合はさほど運転が上手くないので、比較的利き始めがマイルドで、コントロール幅が広いので“ごまかし”が利くノンアスタイプが好み。
いわゆる踏み込んで利かせるタイプで、コーナーへの突込み時に、踏み足しや戻しがやり易い特性のもの。
コペンやアルトワークスで装着していたエンドレスの製品で言うと、TYPE Rがノンアスタイプで、結局コペンもアルトもコレに落ち着いた。
対するセミメタ系のMX72はペダルタッチがカチっとしていて、ノンアスのTYPE Rよりも制動力(摩擦係数)と耐熱性がより高い。
ブレーキペダルに足を置いた瞬間からしっかりとした制動力が感じられる方が安心してコーナーに突っ込めると感じるといったドライバーは、ブレーキを踏んだ時の力強い制動フィーリングを重視したMX72のほうがマッチするだろう。
といった具合に、パッド交換だけでもブレーキフィーリングのチューニングが可能だ。
ブレーキパッドメーカーのホームページには、各製品が適する走行ステージや、特性が説明されているので、それを参考に自分の好みやドライビングに合ったモデルを探し出したい。
パッド以外でもブレーキフィールは変化する
さらなるブレーキシステムのグレードアップの定番としてはブレーキフルードの交換がある。
スポーツカーの場合ブレーキフルード(フルード)の交換は基本的に耐熱温度を上げてベーパーロックを回避するのが主目的だが、実はフルードでもブレーキタッチが向上する。
スポーツタイプのフルードにはタッチの向上を謳ったものも多いので、そういったものを選んでおきたい。
さらにブレーキタッチにこだわりたければ、次の一手はブレーキライン(ライン=ホース)の交換だ。
膨張しにくいテフロンなど膨張しにくい素材のホースをステンレスメッシュで被覆した、いわゆるステンメッシュホースは、ダイレクトなペダルタッチを提供してくれる。
さらに完璧を期すなら、リヤブレーキのシューも交換する。
需要がさほど多くないこともあり、ドラムブレーキのブレーキシューは、さすがにどのパッドメーカーも(ドリフトのサイドターン用は除き)一種類しかランナップされていないが、フロントのパッド同様に、純正よりも耐熱温度と制度力が高められてるので、前後のブレーキバランスが良化する。
ここまでやったらライトチューンのアルトワークスなら、もう完璧。
かなりゴキゲンなフィーリングが得られているはず。
思い通りのブレーキングができると、本当にドライビングが楽しくなる。
たとえサーキットを走らなくとも、ブレーキパッドを替える意味はある。
是非ともブレーキチューンを体験してほしい。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?