2023年にマクラーレンからF1デビューを果たしたオスカー・ピアストリ。その新人離れした活躍も去ることながら、歴代のオーストラリア人ドライバーの同胞とは異なる慎重なメディア対応も印象的なドライバーであった。
彼は経験不足を大っぴらに公言することもなく、逆に過剰な自己評価をすることもなく、ライバルとの舌戦に首を突っ込むようなこともなかった。その控え目で動じない態度を没個性的だと受け取る向きもあるかもしれないが、ピアストリは自己PRに秀でた若手ドライバーだとも言える。
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ピアストリがmotorsport.comに語ったところによれば、実は彼の感情はジェットコースターのように波打っているものの、人前でそれを“決壊”させることはないという。
ガードが堅く、見出しを飾るようなキラーフレーズを多用しないことを指摘されたピアストリは、次のように述べた。
「僕はとても自分に厳しいんだ。僕にとって、メディアの前で破滅的な言動をすることは意味がない。自分ひとりでやる分にはいいけどね」
とは言っても、ピアストリは落ち込んだ時にホテルの一室にこもって大音量で音楽を流し、塞ぎ込むようなタイプではない。彼は怒りに対する解決策を見つけようとする人間なのだ。
「僕としては、物事の答えを探すことが一番重要だと思っている」とピアストリは言う。
「確かに難しいセッション、難しいレースもあった。でも、これは僕の無線を聞いても分かると思うけど、コントロールできないことに対して感情的になったり怒ることには意味がない」
「感情的になったりするよりも、自分でコントロールできることを解決しようとする方がずっといい。だから常に冷静に物事に取り組むのが僕のやり方なんだ」
そんなピアストリだが、彼もF1にステップアップするまでに一度“渦中の人”となり、その発言が大きな話題になった……ということを知っている人は少なくないだろう。
それは2022年の夏、ドライバー市場が騒がしくなっていた頃、ピアストリは2023年のアルピーヌのレギュラードライバーとして発表された。しかし本人は、SNSで次のように投稿したのだ。
「僕は、アルピーヌF1が今日の午後遅く、来年僕が彼らのところでドライブするという内容のプレスリリースを、僕の同意なしに出したと理解している」
「これは間違っているし、僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいない。僕が来年、アルピーヌのドライバーになることはない」
当時のアルピーヌは、ベテランのフェルナンド・アロンソとの契約を延長するかどうか迷っていた。そのためピアストリのマネージャーである元F1ドライバーのマーク・ウェーバーは、2021年のF2チャンピオンでありアルピーヌの育成ドライバーであるピアストリが、下位チームのウイリアムズにレンタル移籍となるか、もしくはF1浪人2シーズン目に入るかもしれないという状況に腹を立てていたのだ。それが結果的に水面下でのマクラーレンとの合意に繋がり、前述のような事態に繋がったのだ。
そんな形で波乱のF1デビューを果たしたピアストリは、その後脚光を浴びないようにすることが幸せだったと語る。
「僕はF1では完全な新人だし、特にシーズン前半は僕がF1に上がるまでに関する記事や論争が色々あったと思う」
「これ以上騒ぎ立てようとは思っていなかったし、あとは僕自身の走りに任せようと思っていた」
ルーキーイヤーのピアストリは、カタールGPのスプリントを制したり、日本GPでも表彰台を獲得したりと、印象的な活躍を見せた。その活躍はルイス・ハミルトンとも比較されたほどだが、ピアストリにとっては学習が必要なものが多々あった。
そんなピアストリを助けたのがF1で豊富な実績を誇るウェーバー。彼はピアストリに対し、メディアへの対応の仕方、飛行機のフライトはどの時間帯に取るべきなのかといった、疲労との付き合い方などを教えることができたのだ。
ウェーバーはセッション直前にマクラーレンのガレージに陣取っていたり、メカニックがグリッド上でレースの準備を進める間にサーキットの壁にもたれかかっている姿がよく目撃される。ピアストリがマシンに乗り込む前、最後に会話するのは大抵ウェーバーだ。
「大抵がアドバイスだよ」とピアストリは言う。
「ある意味、彼の後知恵が僕にとって先見の明になる」
「だから今年の初めには、僕には思いつかないような質問を彼がしてくることが何度もあった。彼はそういったプラスアルファの情報や経験があるから、そこから多くのことを学べるし、役に立つんだ。彼は僕の身の回りの色んなことに目を配っているんだ」
ピアストリは既に2026年末までの契約をマクラーレンと結んでいる。これはウェーバーの貢献が大きかったというわけではなく、マクラーレンから高い評価を受けているという点が大きいようだ。
「正直言って、ほとんどチーム側から来たものだった」とピアストリは明かす。
「(2024年まで)契約があることは知っていたけど、1年早く契約延長の話ができたと言うのは、みんなにとって嬉しい驚きだった」
「僕たちにとっては、当然できるだけ早く延長したいからね。チームは素晴らしい軌道に乗っているし、僕としても居心地がいい。だから双方にとって簡単な決断だった」
「早く決断しなければならないというプレッシャーはなかった。でも、これまで以上に長い間、心を安らかにしてくれるのは間違いなく良いことだよ」
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みんなのコメント
ですって、よ?
テスラおじさんとかちゃんとした地域おじさんなんかはとりあえず職安で求職して、風俗でいいから筆下ろししてベテランこどおじを解決したほうがいいみたいですよ。