運転状況によって保険金額が変わる「Hondaコネクト保険」がスタート。テレマティクスを利用した新サービスだ

ホンダは、同社の新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda Connect（ホンダ コネクト）」搭載車を対象に、「Hondaコネクト保険」の取り扱いを2022年10月から開始する。テレマティクス技術で取得した走行データに基づく運転性向を毎月スコア化、保険料を割り引く運転性向連動型保険だ。日産も同様の取組みをスタート、自動車保険の世界にも変革の時が訪れようとしている。

「安心、安全、お得感」を高めてくれる運転性向連動型保険が誕生
「運転性向連動型テレマティクス保険」とは、1年間の運転状況を「スコア」として蓄積し、その成績に合わせて翌年の保険料割引率が決定されるもの。要するに、定められた基準に達すると割引率が上がるお得なサービスだ。

「運転性向」としてスコアリングの対象になるのは、「走行距離」、「運転速度」、「急アクセル」、「急ブレーキ」、「急ハンドル」などの操作。車載通信機を介して得られる走行データを契約している損保会社に提供すると、運転レポートとして毎月、契約者に結果が配信される。

基本はその評価を見て、さらなる安全運転へのモチベーションを高めるために使われるものだが、日々安全な運転を心がけることで、実質的な割引を受けることが可能になるわけだ。データは、Honda Total Care会員であり個人情報の第三者提供への同意がもらえた場合のみ、提供されるという。

■商品名：Honda コネクト保険（Hondaコネクト保険は各損保会社の保険商品名の総称です）
・損保ジャパン「THE クルマの保険（個人用自動車保険）」SGP（一般自動車保険）／特約名：保険料算出に関する特約（運転特性反映型）
・東京海上日動「トータルアシスト自動車保険（総合自動車保険）」TAP（一般自動車保険）／特約名：運転性向による保険料算出に関する特約
・三井住友海上「GKクルマの保険（家庭用総合自動車保険）」自動車保険 一般用（一般自動車総合保険）／特約名：車両運行情報による保険料算出に関する特約

・特約保険料（年間）：～600円程度※各損保会社によって異なる
・割引率：～6％程度※2
・対象車両：2020年2月発売のFIT以降のHonda CONNECT搭載車＝FIT・Honda e・VEZEL・CIVIC・STEP WGN （2022年8月1日現在）／およびHonda純正ナビゲーション＝Honda CONNECTディスプレー又はGathers（Honda CONNECT対応）ナビを装着した車両
・取扱代理店：全国のHonda Carsならびに損害保険代理店

日産も同様の先進技術連動型テレマティクス保険を展開
ほぼ同じタイミングで、日産も車載テレマティクス技術を活用したテレマティクス保険の導入を発表している。こちらは、日産がパートナーの損保会社と、日産フィナンシャルサービスと共同で開発したもので、2022年秋からの運用を予定している。

もともとは事故時の手厚いケアが魅力の「日産カーライフ保険プラン」の提供内容に加えられたもので、２つの新たなサービスから成り立つ。運転特性をスコア化することで安全運転意識を高めるとともに、スコア結果によって翌年保険料が割引されるのは、ホンダと同様。

日産の場合はさらに、万が一の事故の際に、救急・警察対応からレッカー手配、保険会社への事故報告まで、トータルで事故対応をサポートしてくれる「事故対応高度化サービス」が含まれる。クルマの「つながる」力を生かしてこれからのカーライフはますます、安心感が高まることになりそうだ。

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Comments

ちょっと荒っぽく運転したら割引き率に
響くのかな。制限速度超過も頻繁にやると
駄目だよね。う〜ん

テレマティックという言葉を初めて聞いて、四半世紀以上になるが、いまだ自分の車や生活とは無縁だなあ。必要性もさして感じない。スマホで事足りる。
メーデーのために、通信モジュール付き機器も高そうだし。