■新型ランドクルーザーは2021年初頭に登場か
2020年6月、欧州やタイではトヨタ「ハイラックス」、北米では日産「ローグ(日本名エクストレイル)」などの新型モデルがお披露目され、SUTやSUVの話題で盛り上がっています。一方で、登場するという噂が出ているトヨタ新型「ランドクルーザー(300系)」はどうなっているのでしょうか。
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現行ランドクルーザー(200系)が登場したのは2007年。2020年で登場から13年が経過しようとしています。歴代のスズキ「ジムニー」ほどではないですが、実に息の長いモデルライフです。
2015年には、フェイスリフトを含むビッグマイナーチェンジを実施。これが起爆剤となり、海外市場を中心に着実に販売台数を伸ばしています。
オフロードを走る四輪駆動車としては、すでに完成領域にいるといってもいいランドクルーザー(200系)ですが、ここ数年で各社から登場した高級SUVと比較すると、見劣りする面も出てきています。
例えば、長年のライバルであるランドローバー「レンジローバー」は、2018年に2リッター直列4気筒ターボエンジンとモーターを組み合わせたユニットを搭載するPHEVをリリース。先進的な環境性能をアピールしています。
ランドクルーザーには、ラダーフレームならでは堅牢性や卓越した悪路走破性といったアドバンテージがあるものの、並み居る高級SUVに立ち向かうには、やはりすべてを一新しないと厳しい時期に来ていることは確かです。
とくにランドクルーザー(200系)のターゲットはロシア、中国、中東の富裕層であり、商品力向上の大前提としては、よりラグジュアリーにイメージチェンジする必要に迫られているといえるでしょう。
新型ランドクルーザーの型式が300系になるかどうかは分かりませんが、モデルチェンジの噂はここ数年ずっと出続けています。
しかし、デザインのやり直しやコロナ禍の影響などで開発スケジュールが遅れ続けているといわれていました。ところが、自動車業界関係者によると、2021年早々には新型ランドクルーザーがデビューすることは確実のようです。
パワーユニットの目玉は、3.5リッターV型6気筒エンジン+モーターのハイブリッドで、いよいよトヨタの大名跡であるランドクルーザーにも、ハイブリッド車がラインナップされることになります。
現行ランドクルーザーの4.6リッターV型8気筒エンジンは廃止されて、代わりにV型6気筒のダウンサイジングガソリンターボや、海外仕様のハイラックスに搭載が決まった2.8リッターディーゼルターボが採用されるという話もあるようです。
ジープ「ラングラー」に積まれている2リッター直列4気筒ターボエンジンが、オフロード走行でも十分な性能を発揮できることを実証したのを考えれば、ダウンサイジングターボの搭載はあり得るのではないでしょうか。
■気になるのは新型ランクルのデザイン…ギラギラ系になる?
新型ランドクルーザーの外観デザインは、全体的なフォルムは現行ランドクルーザーをブラッシュアップしたもののようですが、その「顔」はまるでランドクルーザーらしからぬものだといいます。
現行ランドクルーザーは、かつてのランドクルーザー(60系)の顔を踏襲しながら、少しずつ変えてきました。それは80系、100系、200系と続き、2015年に登場した現行ランドクルーザーの顔は、まさにその正統な血筋を形にあらわしているといえます。
ところが新型ランドクルーザーは、まるでトヨタで人気のミニバン「アルファード/ヴェルファイア」のような大きな縦型グリルで、ヘッドランプは細く、いわゆる「マイルドヤンキー系」の顔になっているといい、フロントのデザインはグリル面積が大きいことから、ずんぐりした印象を受けるようです。
しかし、似たようなデザインをすでに現行ランドクルーザーをベースにしたレクサス「LX570」で実現しています。
スピンドルグリルでシャープな雰囲気になっていますが、こちらもバンパー下ぎりぎりまで開口部が下げられています。
近年のトヨタは、2019年4月に日本で発売したミドルSUVの「RAV4」以降、2020年6月に「RAV4 PHV」、「ハリアー」を立て続けに投入。さらには、2020年秋にコンパクトカー「ヤリス」の派生SUVとして「ヤリスクロス」の発売も予定しています。
その流れに沿って、2021年初頭に新型ランドクルーザーがお披露目されれば、日本をはじめとする世界各国のSUV市場に大きな影響を与えることは間違いなさそうです。
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みんなのコメント
残念だがランクル・ランドローバー・ゲレンデは終わった気がする。
それに比べ、ジムニーやラングラーは頑なにラダーフレーム&前後リジットを貫いている。
時代の流れに負けないメーカーの姿勢に拍手したい。