現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > “新車149万円”のトヨタ「最安級ミニバン」! 全長4.1mの“小型ボディ”に7人乗れる「3列シート」搭載! 走りも楽しめる斬新「超コンパクト・ミニバン」とは!

ここから本文です

“新車149万円”のトヨタ「最安級ミニバン」! 全長4.1mの“小型ボディ”に7人乗れる「3列シート」搭載! 走りも楽しめる斬新「超コンパクト・ミニバン」とは!

掲載 5
“新車149万円”のトヨタ「最安級ミニバン」! 全長4.1mの“小型ボディ”に7人乗れる「3列シート」搭載! 走りも楽しめる斬新「超コンパクト・ミニバン」とは!

■“新車149万円”のトヨタ「価格破壊ミニバン」

 クルマの歴史には、「デキはよかったのに売れなかった」というモデルが数多く存在します。
 
 例えば、トヨタが2008年に発売したとある小型ミニバンも、評判が良かったにも関わらずデビューから3年余りで消えてしまったクルマでした。

【画像】カッコいい! これがトヨタ「最安級ミニバン」です!(14枚)

 そのモデルの名は「パッソセッテ」。

 同車は、トヨタから2008年12月にデビューした7人乗りの小型ミニバンで、初代「シエンタ」の後継モデルという位置付けで展開されました。

 パッソセッテの特徴は、「3列シートを備えた、7人乗りが可能な広い車内空間」と「コンパクトなボディゆえの乗りやすさ」を兼ね備えている点にあります。

 ボディサイズは全長4180mm×全幅1695mm×全高1620mmとコンパクトですが、全長は初代シエンタよりも80mm長く設計。

 これにより、この手のモデルでは狭く感じやすい3列目シートでも、しっかり座れるように調整されています。

 また、この3列目シートは運転席側に倒すことでフラットになる構造を採用しており、3列目シートを使わないときには畳んでおくことで、広いラゲッジスペースとして活用することができました。

 運転席と助手席シートは、グレードによってセパレートとベンチシートに分かれており、2列目シートは中央分割式の3人掛けタイプを採用。

 この後部座席も用途に応じて様々なシートアレンジができるので、パッソセッテはあらゆる人にとって使い勝手の良いモデルに仕上がっていました。

 また、シート以外のインテリアに目を向けると、全体的にすっきりとしたシンプルなデザインを採用しており、これも車内が広く見えるポイント。

 運転席周りにはセンターメーターを採用していてるのがいるのが特徴的で、スイッチ類も全て中央にまとめており、スマートな造りです。

 パワーユニットには、最高出力109馬力を発揮する1.5リッターエンジンを搭載。この小型ミニバンとしては力強いユニットに4速ATを組み合わせることで、7人が乗ってもストレスを感じさせない走りを実現しました。

 さらにこのトランスミッションには「シーケンシャルシフトマチック」も採用しており、スポーティな走りを楽しむことも可能なのはパッソセッテならではの魅力です。

 安全装備も充実しており、デュアルSRSエアバッグやEBD付ABSなど、安全装備も充実。

 これらの内容を取り揃えながら、パッソセッテの車両価格は149万円からと、驚くほどお手ごろな価格設定で発表されました。

 しかし意外なことに、パッソセッテの販売は思わぬ不振に見舞われます。

 その原因のひとつと言われるのが、近いコンセプトを持つホンダの小型ミニバンである 初代「フリード」の存在です。

 初代フリードは広い車内空間を備えるだけでなく、ヒンジ式ドアのパッソセッテには採用されなかった「後列スライドドア」を搭載。

 その使い勝手などが評価されて初代フリードが大ヒットする一方、パッソセッテは逆風を受け、販売数が伸びませんでした。

 そうしてわずか約3年半で、パッソセッテは販売を終了。

 後列ドアがヒンジ式という不利な面はあったものの、全体的に「良いクルマ」と評価された一台でしたが、それ以上にライバルが強力だったのが不運でした。

※ ※ ※

 ちなみにこのパッソセッテは、ダイハツが製造していた小型ミニバン「ブーンルミナス」をトヨタに供給するかたちで展開されるOEMモデルでしたが、パッソセッテ同様にブーンルミナスも短期間で販売を終了。

 この事態を危惧したトヨタは、やむなく先代モデルに当たる初代シエンタを再販するという異例の措置に出て、コンパクトミニバンの需要に対応します。

 これが、現在3代目モデルが販売され人気を得ているシエンタの再興に繋がっていくのです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜアイドリングストップ“不採用車”が増えたのか? 各メーカーにその理由を聞いてみた。
なぜアイドリングストップ“不採用車”が増えたのか? 各メーカーにその理由を聞いてみた。
くるくら
トヨタ新型「ルーミー」まもなく登場!? 販売“一時停止中”で新「ハイブリッド」化に期待の声も! “改良版”2025年早々にも発表か?
トヨタ新型「ルーミー」まもなく登場!? 販売“一時停止中”で新「ハイブリッド」化に期待の声も! “改良版”2025年早々にも発表か?
くるまのニュース
「運転中にブレーキを何回も踏む車を見ます。あれは正しいのですか?」投稿に回答殺到!?「教習所で習っただろ」「ヘタクソ運転」の声も 実は「本当に大切なこと」があった!?
「運転中にブレーキを何回も踏む車を見ます。あれは正しいのですか?」投稿に回答殺到!?「教習所で習っただろ」「ヘタクソ運転」の声も 実は「本当に大切なこと」があった!?
くるまのニュース
59万円からで「3人乗り」! 全長2.2m級「小型マシン」がコスパ最高! 普通免許&ノーヘルで乗れる新型「トライク」どんな人が買ったのか?
59万円からで「3人乗り」! 全長2.2m級「小型マシン」がコスパ最高! 普通免許&ノーヘルで乗れる新型「トライク」どんな人が買ったのか?
くるまのニュース
“300馬力超え”のホンダ「最小・最安価コンパクトカー」公開! シビックエンジンに6速MT組み合わせた「爆速仕様」尼国に登場
“300馬力超え”のホンダ「最小・最安価コンパクトカー」公開! シビックエンジンに6速MT組み合わせた「爆速仕様」尼国に登場
くるまのニュース
“新車77万円”のホンダ革新的「コンパクトカー」なぜ売れず!? 全長3.7mで「フィット」より小さなボディ採用! めちゃ実用的な「街乗り最強モデル」は隠れた名車か!
“新車77万円”のホンダ革新的「コンパクトカー」なぜ売れず!? 全長3.7mで「フィット」より小さなボディ採用! めちゃ実用的な「街乗り最強モデル」は隠れた名車か!
くるまのニュース
ヤマハの「V12エンジン」搭載! 斬新「“和製”スーパーカー」に反響多数! まさかの“タンデム仕様”&「1000kgボディ」に「スゴすぎ」の声も! 1.3億円と言われた「OX99-11」に熱視線!
ヤマハの「V12エンジン」搭載! 斬新「“和製”スーパーカー」に反響多数! まさかの“タンデム仕様”&「1000kgボディ」に「スゴすぎ」の声も! 1.3億円と言われた「OX99-11」に熱視線!
くるまのニュース
スバル「新型SUV」発表! 2.5リッター「水平対向エンジン」搭載&本格タフ仕様設定! オシャブルー映える「ウィルダネス」が良すぎる「クロストレック」米国に登場
スバル「新型SUV」発表! 2.5リッター「水平対向エンジン」搭載&本格タフ仕様設定! オシャブルー映える「ウィルダネス」が良すぎる「クロストレック」米国に登場
くるまのニュース
今ってそんな造りになってるん!? [自動車用ガラス]の[技術的進化]が半端じゃなかった
今ってそんな造りになってるん!? [自動車用ガラス]の[技術的進化]が半端じゃなかった
ベストカーWeb
トヨタ新型「カローラ」初公開! 超パワフル化で「加速力」アップ×高性能「8速AT」初搭載! ド迫力の“コワモテ顔”に進化した「新GRモデル」米で発表!
トヨタ新型「カローラ」初公開! 超パワフル化で「加速力」アップ×高性能「8速AT」初搭載! ド迫力の“コワモテ顔”に進化した「新GRモデル」米で発表!
くるまのニュース
トヨタ「ハイエース」でペットと一緒に旅しよう! 大人3人が就寝できるベッドはペットが噛んでも傷つきにくいシート生地で安心です
トヨタ「ハイエース」でペットと一緒に旅しよう! 大人3人が就寝できるベッドはペットが噛んでも傷つきにくいシート生地で安心です
Auto Messe Web
トヨタ「最大級ミニバン」に大反響! 「車高短した“エスティマ”みたい」「めちゃ見かける」の声も! ワイド&ローな「シエナ」の歴史とは?
トヨタ「最大級ミニバン」に大反響! 「車高短した“エスティマ”みたい」「めちゃ見かける」の声も! ワイド&ローな「シエナ」の歴史とは?
くるまのニュース
ニッサン新型「最小・最安級SUV」がスゴイ! “107万円”からで「5人」乗り&“全長4m未満”ボディ! “5速MT”設定もある大人気の「マグナイト」とは?
ニッサン新型「最小・最安級SUV」がスゴイ! “107万円”からで「5人」乗り&“全長4m未満”ボディ! “5速MT”設定もある大人気の「マグナイト」とは?
くるまのニュース
トヨタ新型「“7人乗り”SUV」公開に反響多数! 迫力顔&“豪華”内装採用で「超カッコイイ」「欲しい」の声! 生誕25周年の“クルーガー後継車“「ハイランダー」米国登場で話題に
トヨタ新型「“7人乗り”SUV」公開に反響多数! 迫力顔&“豪華”内装採用で「超カッコイイ」「欲しい」の声! 生誕25周年の“クルーガー後継車“「ハイランダー」米国登場で話題に
くるまのニュース
「カローラ」より小さい! トヨタの新型「小型クーペ”セダン”」公開! 斬新“大口顔”×黒仕様が超カッコイイ! 「ヤリス“エイティブ”ナイトシェードSE」泰国に登場
「カローラ」より小さい! トヨタの新型「小型クーペ”セダン”」公開! 斬新“大口顔”×黒仕様が超カッコイイ! 「ヤリス“エイティブ”ナイトシェードSE」泰国に登場
くるまのニュース
トヨタの「4人乗りスポーツカー」なぜ人気? 300万円超でもコスパ最高!? 20代の若者がこぞって「ハチロク」に乗る理由とは
トヨタの「4人乗りスポーツカー」なぜ人気? 300万円超でもコスパ最高!? 20代の若者がこぞって「ハチロク」に乗る理由とは
くるまのニュース
ホンダ新型「”2人乗り”スポーツセダン」公開に反響多数! MT+300馬力超え「直4」搭載の「インテグラ」に「欲しい」「カッコイイ」の声? 米で登場の「タイプS HRC」が話題に
ホンダ新型「”2人乗り”スポーツセダン」公開に反響多数! MT+300馬力超え「直4」搭載の「インテグラ」に「欲しい」「カッコイイ」の声? 米で登場の「タイプS HRC」が話題に
くるまのニュース
全長4.3m以下! マツダ最小「小さな高級SUV」何がイイ? アンダー230万円の「CX-3」いま狙うべき理由とは
全長4.3m以下! マツダ最小「小さな高級SUV」何がイイ? アンダー230万円の「CX-3」いま狙うべき理由とは
くるまのニュース

みんなのコメント

5件
  • covys
    まーた過去の話で釣ってますね。
    見出しの規制出来ないものでしょうか。
  • Aki2002jp
    デキが悪すぎて一旦終売になっていた初代シエンタを再登板させる異例の事態。逆にこの車の売れ行きが悪くなければヒットした2代目、3代目のシエンタの登場はなかったという事ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

149.0203.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.048.5万円

中古車を検索
パッソセッテの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

149.0203.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.048.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村