もくじ
どんなクルマ?
ー 鋭さにフォーカス
どんな感じ?
ー AUTOCARも太鼓判のM5
ー 度肝を抜かれる良さ
ー 輝きを増したパフォーマンス
「買い」か?
ー 選択するに相応しい
スペック
ー BMW M5コンペティションのスペック
アストン マーティンDBSスーパーレジェーラ 初試乗 DB11との違いは
どんなクルマ?
鋭さにフォーカス
つい先週、BMW M2に置き換わる、M2コンペティションをレポートしている。しかしM2とは異なり、M5コンペティションは、標準のM5に置き換わるモデルではない。
その理由を勘ぐってみる。ボディサイズが大きいセダンのM5は、M2よりも幅広い使途に用いられるため、両方のモデルを残す必要性があったのかもしれない。標準のM5は快適に高速移動を叶えてくれるモデルである一方で、M5コンペティションは、ドライビング性能の鋭さに、さらにフォーカスしたモデルだといえる。
全長5m、車重1940kgもの4ドアサルーンだから、多くのオーナーがサーキット走行は楽しんでいない、と聞いても不思議ではない。反面、BMWは顧客全体の内、約50%がより激しい走りを求めて、コンペティション仕様を選択すると想定している。ちなみに、英国の場合は30%を見込んでいるらしい。
あるいは、M2以上にM5には利益が見込めるという理由で、両方を残している可能性もある。そもそも、M5とM5コンペティションで、コストの掛かるドライブトレインが異なるということはないのだから。
どんな感じ?
AUTOCARも太鼓判のM5
コンペティション仕様によって得られるものとは。
メカニカルな部分では、エンジンは基本的に同じもの。最高出力は約25ps増強されているが、トルクは標準モデルの4.4ℓと同じ。具体的には、624ps/6000rpmと76.3kg-m/1800-5800rpmで、トルクレンジは広くなっている。
出力向上と10kg車重が増したことに合わせて、冷却システムの容量も若干大きくしている。しかし、コンペティション仕様の変化で気づく点といえば、この程度。
脚回りでは、7mm車高が下げられ、新しい油圧ダンパーとコイルスプリングが装備され、約10%硬く設定された。またフロントのキャンバー角が強められ、リア周りのトーリンクとアンチロールバーにも手が加えられている。
これらの結果、標準のM5よりも6500ポンド(93万円)高の、9万6205ポンド(1385万円)のプライスタグが付けられる。
われわれは、標準のM5がかなり気に入っている。既に試乗レポートの他に、長期テスト車両としても導入していることはご存知だろう。ライバルとの比較やビデオによる紹介のほか、一般道でもじっくりその仕上がりを確かめている。
このM5の最も得意なことといえば、豊かな高級感を保ちながら、A地点からB地点へと、極めて高速で移動すること。遅い車両の追い越しや、早い流れへの合流でも、ふんだんに湧き上がる力強さと、味付けの懐の深さで、極めて安楽にこなしてくれる。
度肝を抜かれる良さ
しかし、これはスポーツカーではない。この表現はあまり好きではないのだが、あくまでも、いうなれば「スポーツサルーン」だと思う。この巨体はいかんともしがたいが、クルマの発するノイズやレスポンスは、明らかにライバルよりも優れている。
中にはBMW M5よりも、メルセデス-AMG E63の方が優れているという意見もあるだろう。わたしは、BMWの方がより快適で柔和で、多角的に考えると極めて有能なクルマだと思っている。しかし、AMG製のV8エンジンが奏でるノイズは、魅力的なことも確かだけれど。
そして、この競争にBMWはコンペティション仕様で再度参戦することとなった。
今回われわれは、コースの半分がコーナーで構成されている、気温の高いロングサーキットと、その周りを囲む、狭く荒れた路面の一般道の、2カ所でテストを行った。M5には好適と思われる、広大に伸びるアウトバーンや、ドイツの丘陵地帯に広がる郊外の道ではない。以前試乗したM2コンペティションは、どちらもピッタリだったのだが。
さてのその感想だが、極めて素晴らしかった。もちろん、サーキット走行のためのクルマではないことはわかっているけれど、度肝を抜かれるほどの良さだった。
M5コンペティションのように、1900kgを超える車重を持つ5人乗りで、激しい加速と減速を繰り返す、6周のサーキット走行を楽しんだあと、まるで買い物にでも出かけてきたかのように、平然とピットレーンに戻って来れるクルマは、ほかに思いつかない。
輝きを増したパフォーマンス
試乗車には、オプションのカーボンセラミック・ブレーキディスクが装備されていたが、一般道中心で乗るのなら、必要性は感じない。7000ポンド(100万円)もするし、いかりを下ろすような激しい減速は可能でも、お腹をすかせた子豚のように、制動時にはキーキーと鳴くのだ。
ただし、0-100km/h加速を3.3秒でこなす激しいサルーンを減速させるのには、途方もない熱量が必要だが、フェードには充分耐えることのできる容量は備えている。
一般道での走行には、歓迎すべき変化もある。乗り心地の快適さが増したのだ。調整式のダンパーは、コンフォート以上の設定では硬くなっているのだが、乗り心地は悪化していない。M5コンペティションのボディの動きはシャープさに磨きがかり、収束も速い。クルマの動き自体も速く感じられるようになった反面、トゲのある印象は穏やかになった。
そして、M2コンペティション以上にM5コンペティションで印象的だったのは、荒れた路面を通過した時。アダプティブダンパーが素晴らしい仕事をこなし、ボディをほとんどフラットに保ってくれる。
ステアリングのレスポンスやシャープさも一枚上手。ステアリングホイール自体は同じだが、キャンバー角が増え、車高が低められ、サスペンションも硬くなっており、フィードバックの面ではそれほど変化はないものの、充分な正確性と確かな重さを感じることができる。加えて、まるでアルピナのような、緻密なフィーリングと好ましいセルフセンタリング性も身に着けている。
「買い」か?
選択するに相応しい
M5コンペティションは、われわれが望むような濃密なドライビングが生むエキサイトさは、さらに輝きを増している。しかも、快適性は損なわれていない。
わたしは、もし快適で俊足なBMW 5シリーズが欲しいなら、M5が最も優れた選択ではないかと、常に思っている。さらにその中でも、最も優れたスーパーサルーン、別のいい方をすれば、スポーツサルーンを手にしたいなら、M5の中でもコンペティションは、選択するに相応しい1台だといえる。
BMW M5コンペティションのスペック
■価格 9万6205ポンド(1385万円)
■全長×全幅×全高 4965×1905×1480mm
■最高速度 305km/h
■0-100km/h加速 3.3秒
■燃費 9.4km/ℓ
■CO2排出量 246g/km
■乾燥重量 1950kg
■パワートレイン V型8気筒4395ccツインターボ
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 624ps/6000rpm
■最大トルク 76.3kg-m/1800-5800rpm
■ギアボックス 8速オートマティック
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