もくじ
ー 高い価値を維持
ー 近年最高のシャシー
ー 具体的な車両選びをアドバイス
新型911カレラ4S vs ロータス・エヴォーラGT410スポーツ vs アウディR8 V10 比較試乗
高い価値を維持
2012年のジュネーブ・モーターショーでデビューした981世代のポルシェ・ボクスターは、ちょうど先月で登場後7年を迎えている。
登場から7年も経過したモデルであれば、新車当時の3分の1ほどのプライスタグを掲げていて当然と思うかも知れないが、1万2500ポンド(181万円)で2012年下期登録のボクスターを見つけることなどできない。もし、そんなことが現実になれば、ポルシェが新型スポーツカーを販売することなど2度とないだろう。
どのライバルモデルと比べても、981ボクスターはその価値を高く維持しており、もっとも安価な個人売買車両でさえ2万3000ポンド(334万円)、2年間のメーカー保証が付いたポルシェ認定中古車を手に入れようと思えば、2万8000ポンド(406万円)を支払う必要がある。
981ボクスターの英国上陸は2012年夏のことであり、3万7589ポンドのプライスタグを掲げたエントリーグレードから、4万5384ポンドのハイパワーなボクスターSまでがラインナップされていた。
最初のオーナーたちが変わらぬその価値に満足する一方で、このクルマのユーズドモデルを求めるドライバーにとって、いまは少し残念な状況言えるだろう。
7年が経過したにもかかわらず、エントリーグレードのボクスターでさえ、2012年のデビュー当時より手の届きやすい存在になったとは言えないかも知れないが、これは、別の見方をすれば、981ボクスターがもっとも価値を下げる時期は過去のものとなり、いま2万8000ポンド(406万円)を支払ってこのクルマを手に入れれば、2~3年後に売却する際には、支払った金額のほとんどを取り戻すことができるということだ。
近年最高のシャシー
ボディは先代987より大きくなっていたものの、981ボクスターはより軽量且つパワフルなモデルであり、ステアリングフィールでは油圧式パワーステアリングを採用していた先代に劣る一方、はるかに現代的なキャビンと力強いルックスを持ち、快適な乗り心地と見事な衝撃吸収能力を見せるサスペンションを備えたシャシーは、公道におけるスポーツカーとしては近年最高の出来栄えを誇る。
こうした素晴らしいドライビング性能だけでなく、2016年登場の現行718ボクスターが、先代モデルほどの人気を得ることができていないことから、981ボクスターは高い価値を維持することが予想される。
現行モデルに積まれた4気筒ターボは、981が積む自然吸気フラットシックスのような見事なサウンドを響かせてはくれず、718ボクスターへの乗り換えを決意したオーナーは多くはない。
よりスポーツカードライビングを味わうべく、マニュアルギアボックスのモデルが欲しくなるかも知れないが、中古車市場に存在するボクスターのマニュアル車両の数は多くはない。
新車販売当時、多くがPDKを選択した結果、マニュアルモデルを探し出すのは容易ではなく、ポルシェ認定中古車で現在購入可能な3万5000ポンド(508万円)以下の車両は4台のみだった。それでも、PDKデュアルクラッチオートマティックも、それ自体でみれば素晴らしいギアボックスではある。
もし、265psのベーシックな981ボクスターがあまりにもパワー不足だと言うなら、3万4000ポンド(493万円)ほどを支払ってでも、315psを発揮するボクスターSが欲しくなるだろう。
具体的な車両選びをアドバイス
トルクベクタリング付き車両を探せ
もしトルクベクタリングを装着した車両を見つけ出すことができたなら、選ぶ価値は十分にある。機械式リミテッドスリップディファレンシャルを備え、ボクスターのドライビングをより楽しめるものにしている。
知っておくべきこと
■981世代のボクスターでは走行距離3万2000kmか2年のうち、どちらか早いタイミングでの点検が必要となる。大型ディーラーで行うささいなメンテナンスに掛かる費用は500ポンド(7万3000円)ほどであり、大掛かりな作業を行っても、そのコストはさほど変わらない。
■2015年、ポルシェはボクスター・ブラックエディションを発売している。ブラックのボディカラーと20インチアルミホイールに加え、改良されたインフォテインメントシステムと前後パーキングセンサー、クルーズコントロール、左右独立エアコン、さらにはアップグレードしたオーディオシステムが装備されていた。
■ポルシェ・トルクベクタリング以外にも、ポルシェ・アクティブサスペンションマネージメントと、アダプティブトランスミッションマウントを採用したスポーツクロノパッケージは、探す価値のあるオプションだ。これらのオプションによる価格上昇はわずかなものであり、忍耐強く車両探しを行っても良いだろう。
お勧めの1台
ポルシェ・ボクスター(981)すべての面でよりハイパフォーマンスなボクスターSのほうが望ましいが、かなりの出費を覚悟する必要がある。ベーシックなボクスターも十分に速いモデルであり、見事な6速マニュアルトランスミッションを備えた車両であれば、素晴らしい走りを楽しむことができるだろう。
ワイルドカード
ポルシェ・ボクスターGTSスポーツクロノといったパフォーマンスオプションを多数装着した2014年登場のGTSは、超希少なスパイダーを除けば、もっとも走りに特化したボクスターだ。最初期の個体でも依然として5万ポンド(726万円)のプライスタグを掲げているものの、その金額を支払うに値するモデルだ。
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