強気の4本出しマフラー パワフルな旗艦SUV
ランドローバーは、ディフェンダーのロングボディ仕様「130」の準備を進めている。今回、アグレッシブな4本出しマフラーを装着したプロトタイプが欧州で目撃され、V8エンジンの搭載がほぼ確定となった。
【画像】ランドローバー・ディフェンダー130【試作車をライバルSUVと写真で比較】 全122枚
新型ランドローバー・ディフェンダー130は、年内の公式発表が予想されているが、これまでにも何度かテスト走行が目撃されている。特許申請用画像ではデザインを確認することもできるが、V8が採用される明らかな兆候を見せたのは今回が初めてとなる。
昨年発売されたディフェンダーV8(90と110に導入)と同様に、JLRのスペシャルビークル部門がシャシーのオーバーホールとパワーアップを行うものと思われる。しかし、両車と同じスーパーチャージャー付き5.0L V8エンジン「AJ」か、それとも新型レンジローバーと同じBMW製ツインターボ4.4Lのどちらが使われるのかは未定である。
前者なら最高出力525ps、0-100km/h加速タイム約5.5秒、最高速度約230km/h、後者であれば最高出力530psとわずかにパワーアップし、レンジローバーに匹敵する性能を持つ可能性がある。
このロングボディ仕様は、ディフェンダーにとって3番目のボディタイプとなる。欧州ではアウディQ7やBMW X7、米国ではキャデラック・エスカレードやジープ・グランドワゴニアなどに対抗する高級志向のフラッグシップモデルと位置づけられるだろう。
発売日はまだ確定していないが、2019年にリークされた社内プレゼンテーションでは、8人乗りSUVとして2022年に登場することが確認されている。
ピックアップトラックの登場も期待
130はディフェンダーシリーズの「プレミアム・エクスプローラー」、エントリーモデルの90は「イメージアイコン」、110は「ディフェンダーの決定版」と位置づけられるという。そのため、価格も高く設定され、最上級のグレードのみが用意されるようだ。
初代ディフェンダー130は110よりもホイールベースが延長されていたが、新型はリアオーバーハングが目に見えて大きくなり、全長は5.1mと、110よりも342mm、ライバルのメルセデス・ベンツGクラスよりも227mm長くなっている。
以前目撃されたプロトタイプは、マイルド・ハイブリッドの3.0L直6ガソリンエンジンを搭載していた。このエンジンは、ディスカバリーで最高出力360psを発生し、0-100km/h加速6.5秒を達成している。
130とは別で、フォード・レンジャーや三菱L200に対抗するピックアップトラックのバリエーションも登場が期待されている。
ランドローバーのビークルプログラム・エグゼクティブ・ディレクターであるニック・コリンズは、ディフェンダーについて「構造上の制限はない」と語り、ピックアップトラックを導入することでディフェンダーを「ファミリー」として確立するという意図を示した。
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