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RAV4 PHVの価格が判明。469万円~。急速充電に対応しなかった理由も

掲載 更新 22
RAV4 PHVの価格が判明。469万円~。急速充電に対応しなかった理由も

トヨタは6月8日、RAV4のプラグインハイブリッド車、「RAV4 PHV」を発売。システム最高出力225kW(306ps)、加速性能は0→100km/hが6.0秒。EV走行距離は95km(WLTCモード)で、ハイブリッド走行を加えると1300km以上の航続距離を実現。エンジンをかけずにバッテリーだけでも給電可能(最大1500W/AC100V)なモデルだ。全車4WDで、価格は469万~539万円。クリーンエネルギー自動車の補助金は22万円。月販目標は300台だ。

〈価格&バリエーション〉
BLACK TONE(ブラックトーン)…539万円
G Z…499万円
G…469万円

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■PHVならではの走りの楽しさ

新開発プラグインハイブリッドシステム「THSII Plug-in」を搭載し、走りの楽しさを追求。システム最高出力は225kW(306ps)を達成し、モーターを最大限活用することで瞬時の加減速が可能。さらにPHVならではのエンジンによるアシストも加わり、0→100km/h加速タイムは6.0秒と力強い加速を実現している。

TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用、大容量のリチウムイオンバッテリーは車体中央の床下に搭載。さらなる低重心化、重量バランスの最適化を追求。ドライバーの感性を重視した上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現している。

〈スペック〉
・エンジン
型式…A25A-FXS
排気量…2487cc
最高出力…130kW(177ps)/6000rpm
最大トルク…219Nm(22.3kgm)/3600rpm

・フロントモーター
型式…5NM
最高出力…134kW(182ps)
最大トルク…270Nm(27.5kgm)

・リヤモーター(E-Four)
型式…4NM
最高出力…40Nm(54ps)
最大トルク…121Nm(12.3kgm)

・システム最高出力…225kW(306ps)

・駆動用バッテリー
種類…リチウムイオンバッテリー
容量…51Ah
総電圧…355.2V
総電力量…18.1kWh

新開発プラグインハイブリッドシステムが生み出すパワーは、E-Four(電気式4WD)によって余すことなく四輪に分配。卓越した走行安定性を実現するとともに、コーナリング中をはじめ、降雪時や雨天時の走行において安心感を向上。

満充電状態でのEV走行距離は95km(WLTCモード)。ハイブリッド燃費は22.2km/L(WLTCモード)を達成。ガソリンタンク容量も55Lを確保し、航続距離は1300km以上(EV走行換算値95km+ハイブリッド燃料消費率22.2km/L×燃料タンク容量55L=1316km)。

エンジンを使うHVモード走行では、バッテリーパワーを活用してエンジン回転数を抑えることでエンジンノイズを低減。EVモード走行だけせなく、HVモード走行でも上質なドライビング空間を構築している。

モーター主体の走りがもたらす静けさをさらに追求し、ボディへの入念なノイズ対策を実施。吸遮音材の最適配置のほか、ダッシュパネルやフロアの吸音材範囲を拡大。接合部の隙間も細部まで埋めることで、車内への音の侵入を抑制。高遮音性ガラスを採用し、風切り音も低減している。

エアコン冷媒の活用により、リチウイオンバッテリーを適切に温度管理。劣化を促進する高温下での使用を避け、充電状態を適切に制御することでバッテリー本来の性能を発揮させる。

エアコンにはヒートポンプシステムを採用。ヒートポンプが外気の熱を使ってエンジン冷却水を温め車内を暖房。エアコンを使用した際の消費電力を抑え、EV走行距離の低下を抑制。

前後ショックアブソーバーの摩擦特性と減衰力特性を最適化。コーナリング時の優れた操縦安定性や重厚感のあるしなやかな乗り心地を実現している。

■PHVならではの利便性…最大3日程度の電力を供給

停電・災害時などの緊急時や、アウトドアに役立つ最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備。ラゲッジスペース内に設置されたアクセサリーコンセントに加え、付属のヴィークルパワーコネクターを車両後方右側の普通充電インレットに差し込めば、外部給電用のコンセントとして利用可能。

使用用途に合わせて選べる、EV給電モードとHV給電モードの2つの外部給電モードを設定。バッテリーだけを使って給電するEV給電モードに対し、HV給電モードはバッテリー残量が所定値を下まわるとエンジンが起動、ガソリン満タン状態なら3日程度の電力(HV給電モード時に1500Wの最大出力で使い続けた場合)が供給可能だ。

自宅でも外出先でも気軽に充電可能な「普通充電」に標準対応。付属の充電ケーブル(AC200V・AC100V兼用)をコンセントに接続するだけで充電が可能。外出先ではPHV充電サポート(トヨタが提供するPHV向けの充電会員サービス)に加入することで、G-Station(充電器)が設置されているトヨタ車両販売店(約4200基)をはじめ、全国の普通充電スポット(約1万800基、2020年2月時点)での充電が可能だ。

■急速充電に対応しない理由とは

なお、RAV4 PHVは急速充電に対応していない。プリウスPHVは対応しているのに…。その理由としては、

・PHVの最大の特徴は、エンジンで発電可能な点。充電インフラの数を考えると、電気自動車と急速充電を“取り合うべきではない”という判断から(ハイブリッド走行でも、十分低燃費である)
・急速充電に対応すると、それだけで価格が10万円程度上昇してしまう

などがトヨタ側の説明だ。

■エクステリアもスポーティに!

RAV4ブランドの最上級モデルとして、さらにスポーティなイメージを訴求。専用のフロントグリルとロアモールが個性を引き立てている。専用LEDデイライトも装備。

アルミホイールは新デザインの19インチ。切削光輝仕上げのスポークとサイドのブラック塗装が都会のシーンにも似合う。

ボディカラーには、RAV4 PHV専用色としてエモーショナルレッドIIを含む全6色を設定。ボディ下部のアティチュードブラックマイカとの組み合わせが引き締まったエクステリアを演出する。

「BLACK TONE」専用色として、ブラックが映える2トーンカラーの全5タイプを設定。2トーンカラーは、ボディ下部に加えルーフとドアミラーをアティチュードブラックマイカでコーディネート。都会的なイメージを表現している。

■インテリアにはレッドステッチを採用

天井やピラー、オープントレイなどもブラックで統一。レッドステッチも採用して、スポーティさと上質感を演出している。インパネをはじめ、ドアトリム、シート、ステアリングホイール、シフトブーツ、センターコンソールにもレッドステッチを配している。

シートは合成皮革表皮のスポーティシートを全車標準装備。BLACK TONE、G Zには陰影を際立たせる横基調のキルティング意匠とレッドリボン加飾で力強さも演出。また、Gにはメイン材にファブリックの快適性と革のような質感を併せ持ったレザテックを採用している。

■快適・先進安全装備もてんこ盛り

大型9インチのディスプレイオーディオとDCM(車載通信機)を標準装備。安心・便利なコネクティッドサービスを提供する。また、SmartDeviceLinkに加え、新たに「Apple CarPlay」と「Android Auto」を標準装備、スマートフォンとの連携機能を強化している。

運転席・助手席の快適温熱シートに加え、後席左右にはシートヒーターを標準装備。BLACK TONEとG Zの運転席・助手席にはベンチレーション機能も設定。

歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の「Toyota Safety Sense」を装備。駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]なども装備している。

さらに車両を上から見下ろしたような車両全周囲の映像を、ディスプレイオーディオに表示するパノラミックビューモニター、ヘッドアップディスプレイも採用している。

〈文=driver@web編集部〉

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みんなのコメント

22件
  • HVなら急速充電対応させる必要無いわな。
    むしろなぜプリウスPHVを対応させてしまったのか?
  • 急速充電非対応の本音は、恐らくRAV-4まで対応させると大半の販売店に急速充電設備を置かざるを得なくなるためと推測します。
    そうしてくれた方がEVユーザーにとっても歓迎できると思うのですが、トヨタではまだ充電設備投資に消極的なんでしょうね。
    V2H設備導入済みの我が家では、残念ながら選択肢から外すしか無いです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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