■ハイスペックで手に入りやすい価格で人気だった80スープラ
トヨタを代表するスポーツカーといえば、忘れてはならないのが直列6気筒エンジンをフロントに搭載する本格FRスポーツの「スープラ」ではないでしょうか。
2019年5月には5代目スープラが発売され、国内スポーツカー市場のなかでも大きな存在感を示しています。
その一方で4代目に相当する通称「80スープラ」の希少価値が上がり、中古価格が高騰しているようです。
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スープラの歴史は長く、1978年まで遡ります。元々は「セリカXX」として発売されていましたが、海を渡って北米で販売された時に「スープラ」に名前を変更して販売されました。
後にセリカは直列4気筒エンジン搭載のFF、スープラは直列6気筒エンジンにFRと、大きな違いが生まれます。
こうして車体構造でセリカとの関連性が薄れていき、1986年に登場した3代目から、日本でも「スープラ」として販売されるようになりました。
これまでのスープラはグランドツーリングカー的なイメージを持つモデルでしたが、1993年に登場した4代目A80型スープラから本格的なピュアスポーツカー路線に変更します。
「80スープラ」と呼ばれるようになった4代目のエクステリアを見てみると、ヘッドライトはこれまでのリトラクタブル式から固定式へと変更。
スポーツカーらしい流れるボディデザインと大型のリアスポイラーの採用など、大幅なイメージチェンジを実施しています。
発売当時から瞬く間に人気モデルの仲間入りを果たしたため、「スープラ」という名を聞くと「80スープラ」をイメージする人は多いでしょう。
80スープラには3リッター直列6気筒エンジンが搭載されていますが、自然吸気(NA)とターボの両方を設定。シーケンシャル式のツインターボからは最高出力280馬力、最大トルク44kgf・mを発揮します。
足回りは前後ダブルウィッシュボーン方式が採用され運動性能も大幅に向上。1994年8月には17インチホイールに大径ブレーキ仕様も追加で設定されました。
また、ターボモデルにはビルシュタイン社製サスペンションや横Gセンサー付ABSを搭載し、より高いスポーツ性を備えた「SZ-R」が自然吸気エンジンモデルに追加されています。
さらに1995年になると、ターボモデルである「RZ」から必要な装備を見直し、価格を抑えた「RZ-S」が追加されることになります。
ハイスペックでありながら比較的手届きやすい価格も用意されていたため、当時の若者からの人気が非常に高いモデルでした。
■走行距離約1.6万キロの極上ワンオーナー車で1000万円!
そんな80スープラの極上品が発見され話題となっています。
このスープラは、アメリカ・フロリダ州のボカラトンにある「アトランティスモーターグループ」という中古車販売店から販売されています。
1994年式で走行距離は1万6243キロ。カスタムされていないノーマル状態を維持しているため、かなりの極上車ともいえます。
車両を所有していたオーナーは新車購入後、約25年間手放さず大切に保管しながら乗っていたそうです。
走行距離からもわかるように、たまにクルマの状態を保つために走行する程度しか利用していないため、新車同様の状態ともいえます。
北米仕様のスープラですので、左ハンドルであることはもちろん、マイル表示のメーターとなり、インテリアはブラックで統一された本革を採用。本革シートの中古車でありがちなひび割れや擦れも無く、純正フロアマットの汚れもありません。
ミッション形式は4速AT。センタークラスター辺りには純正のオーディオやエアコンのスイッチが並んでいるのがわかります。
アナログ式のダイヤルやカセットテープのオーディオなどが備え付けられており、1990年代の雰囲気を醸し出しています。
極上の程度であることから、室内保管されていたことはいうまでもありませんが、なんと長期間運転しないときはホイールを外し、温度管理された場所で保管されていたようです。
そのおかげでローターやディスクの錆もほとんど見当らず、もちろんスペアタイヤに関しても同様です。
写真でエンジンルームを確認しても、ゴム部品のひび割れや金属の腐食もほとんどなく、もはや博物館に展示できるレベルの状態と言っても過言ではありません。
また、前オーナーはマニュアルやウインドウステッカー、車載工具などの付属品はすべてプラスチックケースに入れて保管されていたようです。
気になるその価格は、約1000万円とかなり高額に設定されています。
日本の中古車市場も調べてみると、400万円から800万円程度で販売されており新車販売当時の価格290万円から480万円と比べるとかなり高額であることもわかります。
ちなみに同年式で走行距離が近い車両で探してみると、1994年式走行距離1万キロの車両だと約1100万円程で販売されています。
ひと昔前の世代のスポーツカー自体が全体的に希少価値が上がって来ていることに加え、とくに海外では希少なエアロトップであることや映画「ワイルドスピード」にも登場する車であることが、このような価格となる大きな理由ではないでしょうか。
中古車は一点物で、この先二度とお目にかかれない車両と考えれば、例え1000万円といえども決して高すぎる値段ではないはず。
今後時間が経つにつれ、さらに価値が高まると考えると、どのように値段が変わっていくのかにも注目していきたいところです。
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みんなのコメント
あいつら金持ちすぎる
日本の若者のおもちゃを金に物言わせて取り上げるんじゃねえよ
アメ車でやれや
今はSUVだ、コンパクトカー、軽が主流になっていて寂しいね。
ヤリスが人気とか意味わからん。
ただ燃費がいいだけのチョロQやんけ。