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メルセデス・ベンツEQCが日本上陸! SUVの走破性と圧倒的な実用性の電気自動車

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メルセデス・ベンツEQCが日本上陸! SUVの走破性と圧倒的な実用性の電気自動車

 メルセデスの思想はそのままにゼロエミッションを実現

 2019年7月4日(木)、メルセデス・ベンツ日本は、日本市場で初となる電気自動車「EQC」を発表した。EQCはSUVボディのバッテリーEV。80kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、400kmもの航続距離(WLTCモード)を誇る。

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 同日メルセデス・ミー東京(東京都・六本木)で発表会が行われた。メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長 兼 CEOの上野金太郎さんがEQCを運転して登場。屋内でクルマを実走させるというのも、排ガスゼロの電気自動車だからできる演出だ。

「EQCはメルセデス・ベンツのコアバリューである安全性、快適性、利便性、操縦安定性をそのままにゼロエミッションを実現したクルマです」と上野社長は語った。

 それでは詳細をお伝えしよう。

 メルセデス・ベンツEQCのパワートレイン

 メルセデス・ベンツEQCはフロントとリヤそれぞれにモーターをもつ四輪駆動車。2つのモーターが駆動した際の最高出力は408馬力、最大トルクは765N・mと、強烈なスペックを誇る。効率化のために負荷の少ない領域ではフロントモーターのみで駆動し、必要に応じてリヤモーターを稼働。前後のトルクをシーンに応じて可変させることで走破性を高めている。もちろん前後モーターはオルタネーター(発電機)として働くため、減速時には回生が行われ、バッテリーがチャージされる。

 メルセデス・ベンツEQCのドライブモード

 メルセデス・ベンツEQCは4つのドライブモードを備え、走行の特性が変化する。 ・コンフォート:通常の走行モードで、快適性を重視した特性。運転の仕方次第ではダイナミックな特性にも自動で切り替わる。 ・エコ:効率性を重視したモードで、電力消費を抑えて航続距離を伸ばす。 ・スポーツ:レスポンスに優れた特性で、スポーティな走りをしたいときに選択するモード。 ・インディビジュアル:出力やサスペンション、ステアリング特性を、好みに応じて個別に調整できるモード。 また、減速時の回生量もステアリングにあるパドルスイッチで切り替え可能。こちらは、回生レベルの少ないほうから、D+、D、D-、D–と4段階になっている。D–を選択すると、ほとんどのシーンでアクセルペダルのオンオフのみで走行可能。

 メルセデス・ベンツEQCのデザイン

 メルセデス・ベンツEQCはSUVとSUVクーペの中間に位置するクロスオーバーモデル。長く伸びたルーフラインとウインドウグラフィックがリヤに向かって緩やかに降下するデザインを採用している。

 またフロントの大型のブラックパネルが印象的だ。その上端には左右のマルチビームLEDヘッドライトをつなぐデイタイムドライビングライト光ファイバーのチューブが採用され、先進的なルックスとなっている。

 リヤの低い位置に設けられたルーフスポイラーは空力性能を実現するのみならず、ボディのワイドさをも強調。リヤコンビネーションランプの内部にはチューブ状のテールランプを配し、近未来感を演出している。

 インテリアにも先進的で独特なデザインを採用。ダッシュボード上の一枚ガラスカバーの中に配置された2つの10.25インチディスプレイは、まるで浮き上がっているかのように見える。エアコンの吹き出し口はローズゴールドで、キーをかたどったEQ専用デザインを採用。シートやインストゥルメントパネルのステッチにもローズゴールドを用いてアクセントを与えている。

 電気自動車ならではの先進機能も搭載

 メルセデス・ベンツEQCの先進機能

 24時間緊急通報サービスなどを提供するメルセデスのテレマティクスサービス、「Mercedes me connect(メルセデス・ミー・コネクト)」を標準装備し、以下のEQ専用のプログラムも用意される。 ・EQオンラインナビゲーション ・充電ステーション情報 ・出発時刻、プリエントリークライメートコントロールの設定 ・エナジーフローや電費情報の表示 ・最大充電電流の設定 また声による音声入力でナビの設定や空調の設定などができる対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスピリエンス)」では従来の会話に加え、「充電ステーションを探して」や「8時までにクルマのクライメートコントロールを設定して」などといった電気自動車ならではの内容にも対応する。

 メルセデス・ベンツEQCの安全運転支援システム

 Sクラスと同等の最新の運転支援システムを採用する。搭載される機能は以下のとおり。 ・アクティブディスタンスアシスト ディストロニック(自動再発進機能つき) ・アクティブステアリングアシスト ・渋滞時緊急ブレーキ機能 ・アクティブレーンキーピングアシスト ・アクティブレーンチェンジングアシスト ・アクティブエマージェンシーストップアシスト ・アクディブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能つき) ・緊急回避補助システム ・トラフィックサインアシスト ・アクティブブラインドスポットアシスト ・PRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキつき後方警報システム) ・PRE-SAFEサウンド ・ドライブアウェイアシスト ・アクティブパーキングアシスト ・マルチビームLEDヘッドライト(ウルトラハイビームつき)

 メルセデス・ベンツEQCのグレードと価格

 標準の「EQC 400 4MATIC」のほか、発売記念特別仕様車「EQC Edition 1886」を日本のみで55台限定で販売する。

 1886はダイムラー社の創設者カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーがそれぞれガソリン車を完成させた年が1886年であることに由来。電気自動車による新しい時代の幕開けを記念してこの名が与えられた。

 標準グレードをベースに、エクステリアには専用のブラックルーバーのラジエターグリルや白いアクセントの入った専用20インチアルミホイールなどを採用。インテリアには外周部がインディゴブルーの人口皮革、バックレストには黒い起毛素材のシートを備える。またシートやフロアマット、カップホルダーのフラップには「1886」の文字をあしらった。

 価格は「EQC 400 4MATIC」が1080万円、「EQC Edition 1886」が1200万円(税込)。

 メルセデス・ベンツEQCのスペック

 今後EQハウスでのイベントも充実!

 またこの発表会にはメルセデス・ベンツブランドアンバサダーに就任することとなった騎手の武豊さんが登壇。

 いつかメルセデスに乗りたいと憧れを抱きつづけてきたという武さん。初めてメルセデスのオーナーになったのは20年以上前だが、キーを手にした時の嬉しさは今でも忘れないという。

 運転が好きで、普段の調教に向かうときはもちろん、ときには自宅のある京都から東京競馬場までの道のりも自身でステアリングを握るとのこと。

「今年で50歳になりましたが、まだまだ挑戦と進化を続けていきたいと思っています。メルセデス・ベンツ ブランドアンバサダーに任命していただき、頑張ろうという気持ちが一層強くなりました」と語った。

 またメルセデス・ミー東京の敷地内には、EQブランドの日本での本格展開を機に、未来の生活を体験できる施設「EQハウス」がオープンしている。ここではさまざまな企業をコラボレーションしたイベントを行なっており、2019年7月4日(木)から9月30日(月)は「POLA(ポーラ)」との企画が開催される。

 自分の声をモニュメントに吹き込むと、その声をベースに作られたオリジナルのミュージックがつくられる「POLA Voice Makeup Spheres(ポーラ・ボイス・メイクアップ・ソフィア)」や、最新の動画分析で未来の肌を予測し、862万通りのなかからその人に合わせたケアを提案する肌分析などが体験できる。

 さらに2019年7月16日(火)から7月29日(月)の期間においては、「GLOOVE X(グルーブ・エックス)」が開発する家族型ロボット「LOVOT(ラボット)」の企画も開催。ラボットは人とコミュニケーションをとったり、信頼関係を結ぶことができる生命感あるロボットだ。後をついて歩いたり抱っこを求めてきたりとその可愛らしさで人の生活を豊かにすることに加え、留守中の家や高齢者、赤ちゃんなどの見守り機能も搭載。ラボットのいる未来の生活をバーチャルとリアルで体感できたり、開発秘話が聞けるなど、大人からこどもまで楽しめるコンテンツが用意されるとのことだ。

「ダイムラー本社は2022年までに電気自動車を10モデル以上発表、2030年までにはEQブランドの販売比率を50パーセント以上にすると宣言しています。また今後日本でもEQブランドを順次導入していく予定です」と発表会の場で上野社長は語った。

 そして上記のようなイベントも積極的に行なっていることからは、クルマのみならず未来のライフスタイル全体を想定しながら、それにあった電気自動車づくりに励んでいることがうかがえる。

 今後もEQシリーズの進化や、メルセデスの最先端技術に注目だ。

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