この記事をまとめると
■2022年に路線バスにサウナ設備を搭載した「サバス」が登場して注目を集めた
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■1号車が好評だったために2024年7月に2号車が登場
■2号車は関東のイベントを中心にレンタル展開されている
2号車は後部のサウナ室がコの字型
昨今、ちょっとしたサウナブームが起きている。「整う」などの言葉も一般化して、疲れた身体を休めに行くために、スパ通いをする人たちも少なくない。銭湯などでも、サウナ設備をもつところが増えているようだ。家庭用サウナも多く売り出され、これが意外に価格、設置にお手軽感があるので、市場が拡大しているといわれている。多くは熱気浴だが、蒸気浴を楽しめるところも増えており、そのブームは当面続きそうだ。
2022年春、まだコロナが猛威を振るっていたころに、兵庫県で移動型サウナのお披露目会が行われた。これが、「サバス」の1号車である。ベースになったのは兵庫県姫路市の神姫バスで、本当に走っていた路線バスにサウナ設備を搭載したのだ。このプロジェクトは2020年ごろから始まり、本場のフィンランドにはバスを改造したサウナがあったそうだが、国内では初めてのことなので試行錯誤が続いたという。
この1号車の前部は「前室」として、休息スペースや荷物置き場に改造。吊り革をそのままにしたり、ベンチは元の座席を再利用したりして、路線バス時代の名残を感じられるようになっている。サウナ室は、バスの後部を改造して設置。座席は木製だが、路線バスをイメージした2人掛けのタイプを使用しており、定員は8人である。
また、ほかにも路線バス時代の雰囲気を生かすために、 ・降車ボタンをオートロウリュボタンに ・整理券ボックスをロウリュタンクに ・バスのウォッシャーノズルをロウリュ放出部分に ・座席の取っ手をサウナ室のドアハンドルに ・座席の手すりと肘掛けをサウナベンチに ・エアコン吹き出し口を吸排気口に ・エアコン吹き出し口を照明に ・つり革を温度計に ・バス停をサバス停に といったようにそれぞれ再利用しているのだ。
1号車の好評を受けて、2024年2月には2号車製作を発表。7月に無事に完成を見た。「サバス」はどこか一カ所に常設されているものではなく、イベントやフェアなどに出張、貸し出しをすることで運用されている。1号車は兵庫県に拠点があり、比較的需要のある関東、首都圏方面に行くには、移動費用がかさむという問題があった。そこで、2号車製作が計画されたのである。
2号車のベースは東急バス。基本は路線バスだが、高速バス、貸切バスとしての使用も可能な「ワンロマ車(ワンマンロマンスカー、ワンマンロマンスシート車)」だ。
そこで、1号車とは少し趣を変え、後部のサウナ室を「コの字型」のサロンタイプにしている。さらに、「優先席サウナ」を設けてウィスキング(オーク、白樺といった植物の枝葉を束ねた「ウィスク」で身体を叩く入浴法)を可能にしたのだ。
「サバス」は大型車両の駐車スペースを有する施設や、アウトドア施設などを運営する事業者に向けたレンタル展開が中心だが、これまでもプロモーションビデオの撮影や、音楽イベントでの活用といった利用もされている。企画、運営はバスの再生を手がける会社、サウナポータルサイト運営会社とバス会社がタッグを組んで行っている事業。まだまだ成長途上なので、今後の展開が楽しみである。
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