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ボルボ 2018年型「V60 ポールスター」最終モデル解説 希少性の高いマニアックなモデル vol.1

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ボルボ 2018年型「V60 ポールスター」最終モデル解説 希少性の高いマニアックなモデル vol.1

2017年10月に、現在の60シリーズ「FB420型」のファイナル特別モデル「S60ポールスター/V60ポールスター」を発売した。ボルボは新世代のプラットフォーム「SAP」に移行を開始しつつあり、今回発売された2018年モデルイヤーの60シリーズ・ポールスターはFB420型の最終モデルとなる。

■少量生産の希少モデル

ボルボ 2018年型「V40 D4R-DESIGN チューンドbyポールスター」試乗記 vol.3

60シリーズのポールスター・モデルは、過去にイヤーモデルが登場するたびに試乗しているが、当然ながら年次モデルごとに細部にわたる改良が加えられ、熟成が進んでいる。だから、今回の最終モデルとなる2018年型60シリーズ・ポールスターに対する期待は高い。

また今回のポールスターは、トータルで1500台が製造され、日本向けにはS60ポールスターが20台、V60ポールスターが30台、合計50台が割り当てられた。そして専用デザインのスカッフプレートにはシリアルナンバーが刻まれ、希少性の高いスペシャルモデルとなっている。

価格はS60ポールスターが859万円、V60ポールスターが879万円で、60シリーズで最も高価なT6 AWD R-Designモデルよりさらに200万円以上高いが、その価格に見合うだけの装備や作り込みに加え、希少価値のあるスペシャルモデルという位置付けだ。ポジション的にはDセグメントのスポーツブランドと肩を並べる存在といえる。

このクルマはポールスターというサブブランドでの少量生産のチユーニングモデルだが、ボルボの開発センターで開発が行なわれ、世界各地での耐久性試験や熟成も実施されるなど、品質保証やサービスプログラムも通常の量産車と同じなのはさすがといえる。

ポールスターモデルとして高出力、高性能を実現するために、エンジンの内部部品、触媒、燃料ポンプ、可変バルブ制御マフラーからエクステリア、インテリア、シャシー、ブレーキに至るまで専用開発部品が使用されているので、まさにスペシャルメイドの高性能スポーツモデルで、コスト・バリューの観点から見れば十分に納得できるスペックといえる。

エンジンは、ドライブ-Eの中で最も強力な2.0L 4気筒にスーパーチャージャーとターボチャージャーを組み合わせたT6仕様(306ps)をベースに、吸気カムのハイリフト化、オーバーラップの拡大、高過給圧化などにより、最高出力367ps/6000rpm、最大トルク470Nm/3100-5100rpmを発生。最高回転数は7000rpm、最高過給圧は2.0バールという2.0L 4気筒クラスでトップレベルの高性能エンジンに仕上げられている。

ボディ重量はV60が1790kg(S60が1730kg)のため、V60ポールスターの馬力荷重は4.8kgで、0-100km/h加速は4.9秒(S60ポールスターは4.7秒)と俊足。

またシャシーは、スタビライザーやスプリングの強化はもちろん、専用開発されたオーリンズ製DFVダンパーで、手動の20段調整式を装備。この手動調整ノブはダンパー本体に付いているので、フロントはステアリングを切った状態で、リヤはタイヤ側から手を伸ばして調整するが、走行ステージや天候に合わせて自分好みの設定をすることができるというマニアックなものだ。

試乗インプレッションはこちら

ボルボ S60 V60 ポールスター 諸元表

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